大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

龍王山の伝説

2008年01月09日 | 天理市
龍王山城を築いた十市氏は、室町・戦国時代を通じて大和で活躍した豪族である。
天文年間(1532~1555)、遠忠の時代にもっとも勢力を伸ばし、龍王山城の完成もこの時期だったと思われる。
しかし隆盛は永く続かず、次の遠勝の代には大和に進出した松永弾正に攻められ、永禄11年(1568)ついに龍王山城は松永方の手に落ちてしまう。
実際には華々しい戦闘もなく開城したのだが、地元には落城にまつわる幾多の悲話が今も伝えられている。
◎ホイホイ火(ジャンジャン火)伝説
龍王山城が、松永久秀に攻め滅ぼされた。それ以来、今にも雨が降りそうな夏の夕方(晩)に城跡に向かって「ホイホイ」と叫ぶと、城跡の方から火の玉がジャンジャンとうなりをあげて飛んでくるという。
その昔、ホイホイ火に出会った人は、提灯で防いだが、結局黒焦げになって死んでしまったとか。また、石地蔵のところでホイホイ火に出会ってしまった、ある武士は、刀で切りまくって石地蔵の首まで切ってしまったが、黒焦げになって死んだという。
◎レンゲの実のみのらぬところ伝説
龍王山城の水を断とうとして、松永久秀の家来が、藤井の村の子守りに尋ねて水源地を知った。見定めるのに、レンゲの花を取り、その流れていく方向を見て水を断った。城兵は渇きに苦しみ、城は落ちた。それからは、十市氏の恨みで、レンゲの花に実が実らなくなった。花さえ咲かないところもあるという。
次の目標は、首の切られた地蔵と、藤井の村の実らないレンゲを探すことかなぁ~

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