てっきり小説だと思って読み始めたらエッセイだった。
実は今まで読んで来た万城目学のエッセイはいまいち……ちょっと薄くて。
でもこれはけっこう面白く読んだ。
これは大学受験を失敗した時点から浪人、就職を経て、小説家になるまでの
イロイロを書いたエッセイ。
この人は自己卑下系の人なんだけど、自己分析がなかなか面白かった。
建設的な(あるいは「ほほう」という)分析もあったよ。
いわく、自分は抽象的な論を受け付けない。具体的なイメージを連ねて物語を構成する。
いわく、海外旅行に出る人は、その国の暗部が見える人と見えない人の二種類がいる。
万城目は沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで海外に憧れた口だそうで、
ノンフィクション作家は暗部を見る力が強いと書いていた。
わたしは「深夜特急」を読んで、「他人のうちの台所を勝手に覗く行為」と感じて嫌いだったけどね。
まあわたしは「深夜特急」を読んだのは遅かったし、そもそも暗部を見る姿勢に反感を持つ。
わざわざ行くのに、なぜその場所の暗部を見るのか。見たくないです。
せっかく行くのなら素敵なところを見て幸せになりたいよ。
いわく、将来について悩んでいる人は、他人の成果について「こうすればいいのに」と
自然に、あるいは簡単に発想が沸いて来るジャンルに注目してみるといい。
これは一面の真実かも。少なくとも手がかりの一つかも。
自然、簡単という部分は他人がどのくらい思っているのか難しいけど、
しかし文句が出てくる=不満があるということは、少なくともその分野に興味関心が
あるのは間違いない。興味関心がない分野には、興味も知識もないわけだから。
そこを追求してみる価値はある。
――全体のページ数の半分くらいを読み直して、こんなとこかな。
最後まで読み直したら倍くらいに増えるかもしれないが、疲れたので以下は省略する。
その他に面白かった話題は、
ロザン宇治原と同期生だったこととか、
初めての海外旅行一人旅で置き引きに遭ってすってんてんとか、
大学に入ることがゴールで、京大に入ったら人生バラ色を本気で信じていたとか、
「文化」の盛衰を音楽シーンによって実感したとか、
京都大学の学生は、卒業が150人、留年が300人とか、
山寺宏一にサイコロトークの極意を聞いたこととか、
要はけっこう面白かったという話です。
万城目学のエッセイを読んでみようかという人は、これをまず読むといいよ。
実は今まで読んで来た万城目学のエッセイはいまいち……ちょっと薄くて。
でもこれはけっこう面白く読んだ。
これは大学受験を失敗した時点から浪人、就職を経て、小説家になるまでの
イロイロを書いたエッセイ。
この人は自己卑下系の人なんだけど、自己分析がなかなか面白かった。
建設的な(あるいは「ほほう」という)分析もあったよ。
いわく、自分は抽象的な論を受け付けない。具体的なイメージを連ねて物語を構成する。
いわく、海外旅行に出る人は、その国の暗部が見える人と見えない人の二種類がいる。
万城目は沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで海外に憧れた口だそうで、
ノンフィクション作家は暗部を見る力が強いと書いていた。
わたしは「深夜特急」を読んで、「他人のうちの台所を勝手に覗く行為」と感じて嫌いだったけどね。
まあわたしは「深夜特急」を読んだのは遅かったし、そもそも暗部を見る姿勢に反感を持つ。
わざわざ行くのに、なぜその場所の暗部を見るのか。見たくないです。
せっかく行くのなら素敵なところを見て幸せになりたいよ。
いわく、将来について悩んでいる人は、他人の成果について「こうすればいいのに」と
自然に、あるいは簡単に発想が沸いて来るジャンルに注目してみるといい。
これは一面の真実かも。少なくとも手がかりの一つかも。
自然、簡単という部分は他人がどのくらい思っているのか難しいけど、
しかし文句が出てくる=不満があるということは、少なくともその分野に興味関心が
あるのは間違いない。興味関心がない分野には、興味も知識もないわけだから。
そこを追求してみる価値はある。
――全体のページ数の半分くらいを読み直して、こんなとこかな。
最後まで読み直したら倍くらいに増えるかもしれないが、疲れたので以下は省略する。
その他に面白かった話題は、
ロザン宇治原と同期生だったこととか、
初めての海外旅行一人旅で置き引きに遭ってすってんてんとか、
大学に入ることがゴールで、京大に入ったら人生バラ色を本気で信じていたとか、
「文化」の盛衰を音楽シーンによって実感したとか、
京都大学の学生は、卒業が150人、留年が300人とか、
山寺宏一にサイコロトークの極意を聞いたこととか、
要はけっこう面白かったという話です。
万城目学のエッセイを読んでみようかという人は、これをまず読むといいよ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます