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TAIR-11A

2009年01月15日 23時05分26秒 | レンズ
年明け早々に某オークションにて購入したレンズです!TAIR-11A。簡単に仕様を羅列しておきますと、、、

TAIR-11A
135mm/F2.8 (最小絞りF22)
フィルター径:55mm
最短撮影距離:1.2m
プリセット絞り
絞り羽:20枚
マウント:M42

こんな感じです。なんといっても特徴的なのは絞り羽の枚数!簡単に説明しますと、絞り羽を動かすことでレンズを通す明るさを調節するのですが、普通は5枚から多くても13枚くらいかな。一眼レフ用のレンズは大概、自動絞り(シャッターが開く瞬間に設定した値まで絞り羽が動く)なので、絞り羽の枚数が増えて摩擦が大きくなると困るのだそうです。ここで、問題なのは、たとえば絞り羽が6枚だと光をぼかして撮ったときに、光から六方向に光の線が出たり、六角形のぼけた光の像が移ることなんです。これが、5枚羽だと五本の線や五角形の像になるわけです。簡単にいえば、羽の枚数が増えるほど、これがまん丸にちかづくわけですね。

しかし、TAIR-11Aはプリセット絞り(シャッターを押す前から絞り羽を実際に動かして調節できる。しかし、実際に羽が動くためにファインダーに写る像が暗くなる。ただ、その代り、はっきり写るところとボケて写るところの範囲をびみゅうなところまで決めて撮れる)なので、20枚なんて今まで聞いたなかでいちばん多い枚数ができるのでしょうね。



初めて手にしたときは、20枚の絞り羽を動かしつつ眺めて幸せなひと時を過ごしました。動きが面白くて興奮するあたり、カメラにはまってしまっている兆候でしょうか(笑)油のシミが出ているのはソヴィエト製のレンズにはよくあることだろーって思ってます。

ちなみに、手持ちのレンズの中にLマウント(古いLeicaのマウント)のソヴィエトレンズJupiter-8があって、こちらは絞り環を回してもクリック感もなく目測でF値を合わせる感じなのですが、TAIR-11Aの場合はJupiter-8よりも一般的な段階的F値、すなわちF2.8, F4, F5.6, F8, F11, F16, F22,…に合わせやすくなっています。



絞り羽を動かすのは赤い点の付いている方の環です。白い点の方はそのストッパーになっているようで、F2.8, F4, F5.6, …, F22のとろこでクリック感があり、そこで止められます。これがどういう役割をしているかというと、たとえば、この白い点のところをF5.6に合わせると赤い点の環がF5.6までしか動かなくなるんです。



F5.6ぴったりに合わせたいなんて時には結構楽にできちゃいますね。

それにしても絞り環がガタガタしているのJupiter-8と同じでさすがソヴィエト連邦クラスノゴルスク機械工場製ってところでしょうかね。






さて、実写サンプルです。前回の記事のダルマさんもTAIR-11Aで撮ったものですが他に二点ほど。

まず、逆光に弱いことの証しのような写真です;;



二点めとして、ありきたりな写真です。



そんなこんなで今回の日記も終わりです。




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