お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

かしこいキャンディ戦略

2010-10-27 | from Silicon Valley


いよいよハロウィンが近づいてきました! 10月31日のハロウィーン当日、子どもたちの楽しみは、なんと言ってもキャンディハント!そう、暗くなるのを待って、コスチュームで出かける"Trick or Treat"です。

でも、ちょっとその前に……。
アメリカでは、ハロウィンはしっかり学校行事にもなっているので、当日の昼間は、まずは学校でハロウィンを楽しみます。今年のように31日が週末の日曜日(または土曜日)にあたってしまったときは、直前の金曜日がハロウィンの扱いになります。

この日ばかりは、制服があっても無礼講。朝から思い思いの扮装やメークで登校し、ハイスクールではコスチュームの人気コンテストなどで盛り上がります。保育園などの小さい子どもたちは、かわいいコスチューム姿で連なってご近所のショッピングセンターで"Trick or Treat!"。あちこちのお店を回ってキャンディやおもちゃをもらいます。クラスの友達とカードやキャンディを交換するのも、幼稚園や小学校の年中行事。

一方、治安の悪い貧しい地域に住んでいて、家でも学校でも地域でもハロウィンが楽しめない子どもたちは、近くの大学街に招待されて愉しい時間を過ごすことになっています。(ブログ記事『大学生のコミュニティサービス』)

さあ、ハロウィンの夜です!
小さな子は自宅の周辺だけを回るのでだいたい精いっぱい。でも数軒回るだけでも、近所の人に「わぁ、可愛い!」などと言ってコスチュームをほめられ、写真をとってもらったりするので、だいたいは大満足! もらったキャンディを入れて重くなった袋を引きずって帰って、たいてい一番大きくて一番甘くて親としては一番食べさせたくないお菓子を選んでは「ねぇ、寝る前にひとつだけ食べていい?」

すこし大きくなると、友達同士で相談しあって「たくさんキャンディをもらえそうな住宅地」を選び、その地域のひとりの家に集まって"Trick or Treat!"に回るというような戦略を練るようになります。というのも、キャンディハントは日没から午後9時くらいまで、という時間制限の不文律があるもの。あまり高級住宅街だと、家と家が離れすぎて歩ききれない上に、一定時間で回れる家の数が少なくなっちゃう……という事情があり、また子どものいないシングルたちの多い地域では、若い住人は皆パーティに出かけてしまって留守。だからキャンディをくれる人が少なくて効率が悪い……とか。まぁ、子どもなりに、なかなかよく研究しています。いろいろ検討して、どこの家に集まるかが決まったら、暗くなる前に早めに集合して、まずはパーティ(せいぜいピザかホットドッグかハンバーガー程度にソーダ)で盛りあがってからキャンディハントに出かけます。

そんなパーティ当日の、『暗くなるまでの時間つぶし』に最適な絵本があります。
絵本ですが、ハロウィンをテーマにした"隠し絵/探し絵"の絵本で、しかもなかなか込みっていてむずかしいので、小さい子だけでなく、小学校中学年程度までは十分に楽しめます。ページをコピーして子どもたちに渡して「よーい、どん!」で競争するのも一興です。題して「最高のハロウィーンハント"Best Halloween Hunt Ever"」。 ぜひお試しください。





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