同性同士の結婚の法制化に反対して出された違憲審査請求が退けられ、あらためて同性婚が法的に認められたカリフォルニアでは、新聞の婚姻広告( "Vow"というセクションがあります)にも同性カップルが続々と登場。今年の7月前半(1日から15日まで)に婚姻届を提出した同性のカップルは、シリコンバレー・エリアだけで2500組以上でした。
新たな市場の出現に、興奮と戸惑いが交錯している感のあるのが結婚産業です。同性同士の結婚となれば、招待状からケーキ・トップの飾り付けまで、新しい企画が必要になります。が、式場の申込書のドキュメントひとつとっても、申込者カップルの氏名の記入欄はいまだに「花嫁/花婿(Bride and Groom)」となっているところが大半で、いち早く積極的な対応策をとっているところは少数派。ウェブサイトの広告の大半も男女の結婚に対応するスタイルのままのようです。
でも、実際には、ハリウッドの売れっ子俳優から身近な職場の同僚まで、カリフォルニアに住んでいれば、同性同士のカップルを知らないという人の方が少ないと思います。
今後、同性婚のカップルがふえれば、同性同士で子どもを育てるカップルも増えていくでしょう。新しい家族はどのような形をとっていくのでしょうか。
アメリカでは同性カップルの子育てを子どもの視点から描いた絵本がいくつか出版されています。私のおすすめは "Daddy, Papa and Me"、 "Mommy, Mama and Me" です。
Daddy, Papa, and Me | |
Tricycle Press |
Mommy, Mama, and Me | |
Tricycle Press |
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