お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

飛び出す絵本のマスターピース

2011-03-15 | about 英語の絵本

One Red Dot

実は、この絵本はご紹介するにとどめて、説明したり、解説したりはしない方がよいと思っています。本屋さんでご覧になったら、どのページでもかまいません、ちょっと開いてください。きっと「わぁ!」と小さく叫んでしまいます。それから、じっと眺め入って。それから? そう、大人はたぶんおそるおそる、子どもは好奇心押さえがたく、大胆に触ってみずにはいられない絵本です。

奇想天外な仕掛けに驚かされること請け合いの絵本"One Red Dot"は、飛び出す絵本を創らせたらこの人!という絵本作家デイビット・カーター(David A Carter)の作品です。カーターは、元々はグラフィックデザイナー。絵本作家としては、1988年に出版されて世界中で大ヒットした"How Many Bugs in a Box"の作家と言えば、「ああ・・・」とご存知の方も多いではないでしょうか。Bugsシリーズは、世界中で600万部以上も売れたベストセラーです。

もちろん、”One Red Dot”も飛び出す絵本、いわゆる"pop-up book"です。でも、それぞれの見開きページをあけるたびに、明るい色彩を振りまきながら、時にはそれらしい音までたてながらページの間に立ち上がるのは、まさに「紙の彫刻」というべきオブジェたち。これ、どうやったらページに挿入できるの?と右から左から前から後ろから、上からもためつすがめつ眺めてしまう作品ばかり。まさにPop Art!ただの pop-up絵本なんて呼ぶのは抵抗があるくらいです。

"One Red Dot"は、絵本としてはカウンティングブック、いわゆる数の絵本になります。でも同時に「隠し絵、探し絵」の絵本でもあって、全部のページのどこかに隠れている赤いドット"One Red Dot"を探す仕掛けで、それが絵本の趣向でもありタイトルでもあります。立体なので探す楽しみも倍増!

・・・なんだかんだと解説してしまいましたが、まずはご一覧ください。なんと気前のよいこと! You Tubeに一冊まるごと紹介されています。でも、ご用心! 見ると買ってしまいますよ!

作者の他の絵本も楽しめること請け合いです。"Yellow Square"も"600 Black Spots"もおすすめです。それから、なかなか手に入りにくいのですが"Blue2"もおすすめします。









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