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宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

壁における輪

2008年01月07日 | Weblog
(画像はクリックされましたら拡大します。)

最近読んだ話です。
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割と大きな病院に通院していました。
ある日、男子トイレの洋式の方に入り座ると、ドア裏に
小さな落書きがあったのです。

『入院して二ヶ月 治らない もうだめだ』

そして二週間後(その落書きの事はすっかり忘れていたのですが)、
またそのトイレに入りました。

…ドア裏は落書きでいっぱいいっぱいになっていました。
『頑張れ』『ガンガレ』『必ず良くなるぜい!』等々。

しかもその後、トイレはペンキ塗り直しされたのですが、
そのドアだけはそのままだった事がなんか嬉しかったなぁ。

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現在は心理的療法の一環として、紙に落書きをしてストレスを
吐き出させるという事が行われているようです。
その場合、抽象的な絵を描いて、その時の自分がどのように
感じているかを色で表現し、必要なだけ何枚でも描くように
指導されます。
更にそうした療法が普及すれば、公共物に対する落書きも
減少すると予想されています。

本来公共物に落書きをするべきではありませんが、しかしこの話の場合、
人々の反応や、更にそのドアを残した病院の配慮に胸を打たれました。
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