苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

2017年11月4日(土)静岡県2日目【宝永山(富士山)】其の二

2017-11-12 | 中部地方
宝永山其の一


7時25分 富士宮口五合目駐車場
7時50分 六合目の雲海荘・宝永山荘
8時05分 宝永第一火口
9時00分 宝永馬の背

駐車場から1時間35分、ジャリジャリとスコリア(白いのは軽石、黒や赤っぽいものがスコリア)の坂道をひたすら登る。
他の方が静かに登っている横を元気よく登るumeboc。
後でうめ子に「元気なのはいいけど、砂煙が上がるから迷惑」と注意される。

この日は風があり、フードを被りっぱなしだ。
パーカーの下にモンベルのライトシェルを着込んでいるが暑くもなく脱ぐことはなかった。






馬の背から宝永山頂までは直線の大通りといった感じだ。










振り返れば富士山山頂への道が見える。
遠くから見ると絵や写真通りの綺麗な形の山だけれど、近くで見るとなんだかイメージとかけ離れすぎていて驚く。
海外のどこかしらの山のような、映画で見る火星のような。






後ろは御殿場ルートの大砂走り。いつか駆け下りたい。



馬の背にたどり着いたのは良いが、登ってくると予想以上に風が強い。
そういえば登り道の途中で馬の背から下って来た親子が風が強いからと注意してくれていた。
また、その時に何か言ってくれていたのだが、風の音でほとんど聞こえず、軽く流して上まで来てしまった。
風は強いというより暴風である。



ゴウ、ゴウ、ゴゴゥゥ!!と、強風の中でもひときわきつい突風が襲ってくることがある。
がっしりしたぼくでもふんばらないと吹き飛ばされそうになる。
他の方々もしゃがみこんだり、ストックで耐えたり必死だ。
小石も吹き飛ばされて来て顔や体を襲う。これはかなわない。














思わずしゃがみこむうめ子、一旦坂の方へ戻るペアの方。

ここが断崖絶壁なら恐ろしい場所だけれど、吹き飛ばされても坂を転がり落ちるだけだと思えばこの突風もおもしろく感じる。
ジャカジャカと平坦な道を宝永山頂に向かって走る。
なぜか走る。
そういえば普段の山ならまだまだ登り始め、ようやく体が温まってきたかなといったあたりではないだろうか。
元気なはずだ。
景色や標高、暴風にまどわされるが、体力的にはお手軽コースだ。
けっして軽視しているわけではないけれど、十分に余力がある。





うめ子と富士山。うーん、大変そうである。
もう少し紳士的な対応をしなければならなかったと今頃反省する。










絶景である。







9時20分

宝永山頂に到着する。





ベンチがありゆっくりと景色など楽しめる。
この日は風が強くてそれどころではなかったけれど、元々短時間のコースでもあり、昼を食べる予定は無かった。

さきほど馬の背手前で風が強いと注意を促してくれていた親子がいた。
あれ?と周りを見ると、どうやら馬の背までの坂道の途中に山頂へのエスケープルートがあったようだ。
なるほど、風で聞き取れなかったがあの時そっちのルートが良いですよとアドバイスしてくれていたのだろう。
親子は下っているのではなく、そちらから山頂へ向かったのだ。
道標の所で下へと退避していたペアもそちらから山頂へ上がって来ていた。
強風に煽られながら進まなくてもよい、わりと安全なルートだったようだ。



















黄土色の部分が宝永大噴火で露出した古富士の地層だ。



馬の背を山頂へ向かっている時に、トレランの2人組とすれ違った。
短パンに素足で元気だなと思いつつ、軽く挨拶をして通り過ぎた。
山頂に来て御殿場ルートの大砂走りに目をやると、その2人が砂埃を巻き上げながら軽快に走り下りていた。


大砂走りを駈け下るトレランの人たち

登り7時間30分、下り3時間30分といわれる御殿場ルート。
富士山以外でこんな下山ができるだろうか。できないだろう。
いつか駆け下ってみたい。












富士山、来て良かった。
来るかどうかは前日の愛鷹山を終えてから判断したのだけれど、体調も万全だったために来ることができた。
三方岩岳や荒島岳の後なら間違いなく来ていない。
また、今回から2人とも2本のトレッキングポールを使い始めたことも関係あるだろう。
体力を残し、体を傷めずに山歩きを楽しむためには良いアイテムだ。

使い方は肘が90度になる長さとあるが、上り下りで長さを変えるのは面倒。
それもあって、持ち手のベルトを思い切り短くして下りではポールのヘッドあたりを持ち、上りでは下の方を持ちベルトに力をかけられるようにしている(もちろん余裕があれば調整する)。
また、上る時は前に出すというよりも横から後ろへ、体を持ち上げる補助にするような使い方が楽な気がする。

それでは其の二、終了。
短いコースだけれどダイアリーはまだ続く。
まったね〜!