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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#381 【セカンドオプション】

2010-11-04 | #12 大学 新人戦編
白金 14
慶徳 16




第1Qも終盤。

両者譲らぬ準決勝第2試合は、ロースコアの展開となっていた。




「派手な選手が多いせいか、オフェンス主体のチームのように思えていましたけど、
両校、ディフェンスもいいですね。」

「赤木君、野辺君の慶徳インサイドは強固なものだし、土屋君や荻野君もディフェンスはいい選手。
それに、他の選手もレベルは相当高い。真っ向勝負をすれば、当然の結果かもしれないわね。」

と分析する記者席の弥生。




牧 6P 2A

藤真 4P 3A


オフェンスでは、それぞれのPGがチームを引率している。


一方、ディフェンスでは。



『バチーーン!!!』


「ウホッ!!」


「ナイスだ!赤木!!」


2つめのブロックを成功させた赤木。

ゴール下の番人として、その力を遺憾なく発揮している。


『バチン!』


こぼれだまを拾う野辺。

赤木は野辺の存在があるために、思いきりよくチェックに飛び出すことができていた。




「両者とも基本に忠実なだけに、赤木と野辺、これは強力なインサイドだな。」

「赤木め。」

(俺より上にいくなよ。)

赤木を応援しながらも、素直に喜べない三井。




ボールは、野辺から諸星へ。


だが。


『パシ。』


冷静にいち早く反応した神が、スティールを成功させた。


「ぬっ。」

野辺の顔が、更に長くなる。



『シュ。』


神は、すかさず、牧へ。

攻撃の起点は、あくまで牧。


「いいぞ!神!1本獲るぞ!!」

「はい!!」


チームを鼓舞する牧。



再び、白金のオフェンス。



『パン!パン!』


「ドンマイ!ドンマイ!」

声をかける藤真。


「さぁ、止めるぞ!」

「おう!!」


藤真は、チームのミスに対して、すぐにフォローを入れた。

これにより、チームはモチベーションを落とすことはなかった。



牧紳一、藤真健司、両者はまさしくチームの中心にいた。



『ピィーーーー!!』



まもなくして、第1Q終了を告げるブザーが鳴った。




白金 16
慶徳 18



両校、2点ずつを追加し、第2Qを迎える。

2分間のインターバル。




白金ベンチ。

汗を拭う5人の選手。


「ええチームやな。藤真が巧くまとめとる。」

「そうですね。しっかりと、チームプレーに徹した統率のとれたチームです。」

土屋に答える神。

「さぁ、あとはいつ解放されるかだ。」

「解放?」

牧に荻野が尋ねた。


「今は、大人しく藤真の指示に従って、制御されているが、そのうちその制御も利かなくなるだろう。
いや、藤真自らがその制御を解くかもしれんな。」

「どういうことや?」


「土屋がしっかりと抑えていることもあるが、あの諸星が、このまま大人しくしてると思えるか?
あいつは今、藤真に制御されている。」

「確かに、第1Qの諸星は大人しかったな。抑えられるほど、反動もデカイとゆうことか。」

「第2Q来るかもしれんぞ。注意しといてくれ。」

「了解や。」




慶徳ベンチ。

「ふぅ。」

ベンチに座る諸星。

「白金相手に、第1Qは様子見とは、藤真にも恐れ入るぜ。」

「様子見ではなく、相手の出方を伺っただけだ。」

「何か見えたのか?」

赤木が尋ねる。


「出方を伺うという意味では、白金も同様だったようだな。」

「けっ。どうりで、土屋も神も大人しいわけだ。」

と諸星。


「藤真同様に、牧も切り崩しながら、ディフェンスの穴を探していたというわけか。」

野辺が答える。

「うちに隙はない。牧もわかっただろう。」


「で、第2Qはどうするよ。」

「作戦通り、諸星に集めていく。」

「待ってたぜ!!」

「赤木、諸星の援護を頼む。」

「あぁ、外すことは許さんぞ。」

「誰にいってやがる。」にや。

「土屋を侮るな。」

と野辺が釘を刺す。


「侮るか!全国大会、ジュニア選抜を通して、よく知る相手だ。
土屋のディフェンスのよさは、誰よりもわかっているつもりだぜ。」

「そんな土屋に勝てるのか?」

「土屋のディフェンスは本物だ。だが、俺のオフェンスも本物だ。俺にあって土屋にないもの。」

「ん!?なんだ?」

「まぁ、見てろ。」にや。

不敵に笑う。




再び、白金ベンチ。

「オフェンスは、どう攻める?」

と荻野。

「わいに任せろや。大人しくしていたのは、慶徳だけやないってとこ、示さなあかんな。なぁ、神。」

「えぇ。」にこ。

「牧、悪いが、次の主役はわいや。」

「ふっ。そこまでいうなら、任せたぞ。だが、諸星は手強いぞ。」

「あぁ、あいつの性格の意地悪さも十分にわかっているつもりや。」にや。




両校、第1Qの結果を考慮し、作戦の変更を行った。


白金は、元大栄学園キャプテンの土屋淳を中心に。


慶徳は、元愛和学院キャプテンの諸星大を中心に。


豪華すぎるセカンドオプションが始動する。




白金 16
慶徳 18







続く。


4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (センドー)
2010-11-04 16:36:59
やはり、強いチームには必ず優秀なPGがいるんですねこれを読んでるとすごくわかる気がします

第2Qは諸星と土屋のジュニア対決とはすごい楽しみ全国の得点王vs世代屈指のオールラウンダーですね

諸星にあって土屋にないものが少し気になる
次も楽しみにしています。
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Unknown (しの)
2010-11-06 06:28:12
組織同士の戦いの鍵は副将が握るって黄泉様が言ってた。
スラダン読んでた人なら幽白も読んでたでしょ。
土屋と諸星、チームの中でみると互角か。しかし直接1on1になるとキレと得点力で諸星に分がありそうだ。
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おはようございます (うまだんく)
2010-11-06 07:03:58
センドーさん

PGはチームバスケットの要です。
諸星×土屋、ちゃんと書けるか心配だけど、頑張ります。


しのさん

おぉ!黄泉様、説得力のありますね。
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Unknown (桜木)
2010-11-06 10:31:48
牧&神vs藤真の策の探りあいも面白いが
諸星vs土屋の元キャプテン同士の1on1の
攻防戦も面白くなってきな見たいだな!!
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