一般入部テストのこの日。
推薦組の諸星と野辺、一般組の藤真と赤木、4人が初めて顔を合わす。
開口一番は、諸星。
「藤真!牧から聞いてるぜ。PGはお前で決まりだな。これから、よろしく頼むぜ。」
「嬉しいけど、まだ入部できると決まったわけじゃないさ。」
「お前なら、間違いない。そして、赤木!お前がいるとは聞いていなかった。かなり驚いたぞ。」
「ふん!人にいうもんじゃないからな。」
次に、話をもっていったのは、藤真。
「俺も、赤木が慶徳だってことを今日ここに来て、はじめて知ったんだ。
冬休みの間、あんなに一緒にいたのに、一言もいわれなかったからな。」
「決まったのは、1月だったからな。」
「いや、赤木だけじゃない。諸星と野辺にも驚いたぜ、お前らが一緒とは、心強い。
牧も教えてくれればよかったのにな。」
「お互い、嬉しいサプライズだったわけだ。」
と諸星。
続いて、野辺。
「赤木。同じチームになるとは、河田たちにいい報告ができそうだ。」
「ありがと。」
握手をする野辺と赤木。
「ただ、俺たちはまだ合格したと決まったわけじゃない。」
そして、最後は赤木。
「諸星、なんだ?その茶髪は?スポーツマンには似合わない。切れ!しかも、貴様には似合ってない!!」
「なっ!なんだよ、いきなり!うるせーぞ、ゴリラ!」
「何がゴリラだ!バカ者!!
まぁよい。俺が入部することができたら、目指すは、全国制覇のみ!
お前ら、必死に俺についてこいよ!」
「バカ!何様だ!」
と諸星。
「相変わらずだな。」
藤真は笑った。
(熱血漢・・・。)
野辺は思った。
30分後、全テストマッチが終了した。
「テストの結果は、明日10時。体育館の掲示板に貼っておくから、各自見に来るように。
今日はご苦労だった。解散!」
「はい!」
3割の選手は、合格だと言い張っている。
7割の選手は、落ちたと嘆いていた。
そんな中、
「愛知の星!!」
「愛和学院の諸星君だよね?」
何名かの選手が諸星を呼んだ。
「あぁ、そうだ。」
騒ぎ出す体育館。
「あいつらは、何者なんだ?諸星君たちとも仲が良さそうだったんだけど。」
「お前ら、あいつら知らねぇの?まぁ、無理もねぇか?
赤木は、IHの1回しか、全国出てねぇし、藤真は、今年は国体だけだったからな。」
「はぁ。」
「湘北のキャプテン赤木と、翔陽キャプテンの藤真。神奈川の選手だ。」
「湘北って、山王を破った奇跡のチームの?」
「あぁ、そうだ!!」
その光景を見ている赤木。
「諸星は偉そうだな。あいつらとかぶる。」
桜木と三井を思い出す。
「俺らの唯一の敗戦を惜しげもなくさらしている。」
ちょっと腹が立つ野辺。
「藤真は、深津や牧を肩を並べていたPGだ。まぁ、若干過去の話だがな。」
「過去か・・・。確かに・・・。」
苦笑う藤真。
「なんで、そんなやつが一般なんだろ?」
「どうりで巧いわけだ。」
「なんか、見たことあるな~って思っていたんだよな。」
疑問に思う選手、納得する選手がいた。
「んじゃ、やっぱり2人は合格かな?」
「大村、綿貫も合格確定かな。」
「そればっかりはわからねぇけどな。」
少し離れたところ。
「諸星って、自分が中心にいたいタイプのようだな。」
と赤木が野辺に尋ねる。
「あぁ。何でも顔を突っ込むタイプのようだ。」
「スコアラーは、そのほうが合っている。」
藤真は笑顔を見せた。
翌日・・・。
掲示板には、『慶徳義塾バスケットボール部 2軍一般合格者』という紙が張られていた。
赤木、藤真がともに掲示板を訪れる。
「大学の合格発表以上にドキドキするな。」
「そっそんなことは、なっない。」
強気を装う赤木であったが、昨夜は一睡も眠れなかった。
進学しても、バスケが出来なければ、赤木にとって、夢が潰されるのも当然。
もちろん、藤真にとっても同様であった。
掲示板を覗き込む2人。
一瞬の静寂が訪れる。
掲示板には2名の名前が記載してあった。
「・・・。」
無言の赤木。
「ふーーー。」
一息ついて、藤真が手を差し出す。
「おめでとう。」
-----------------------------------------------
『慶徳義塾バスケットボール部 2軍一般合格者』
赤木 剛憲 (湘北高校 神奈川)
水島 流 (浦添南高校 沖縄)
-----------------------------------------------
続く。
推薦組の諸星と野辺、一般組の藤真と赤木、4人が初めて顔を合わす。
開口一番は、諸星。
「藤真!牧から聞いてるぜ。PGはお前で決まりだな。これから、よろしく頼むぜ。」
「嬉しいけど、まだ入部できると決まったわけじゃないさ。」
「お前なら、間違いない。そして、赤木!お前がいるとは聞いていなかった。かなり驚いたぞ。」
「ふん!人にいうもんじゃないからな。」
次に、話をもっていったのは、藤真。
「俺も、赤木が慶徳だってことを今日ここに来て、はじめて知ったんだ。
冬休みの間、あんなに一緒にいたのに、一言もいわれなかったからな。」
「決まったのは、1月だったからな。」
「いや、赤木だけじゃない。諸星と野辺にも驚いたぜ、お前らが一緒とは、心強い。
牧も教えてくれればよかったのにな。」
「お互い、嬉しいサプライズだったわけだ。」
と諸星。
続いて、野辺。
「赤木。同じチームになるとは、河田たちにいい報告ができそうだ。」
「ありがと。」
握手をする野辺と赤木。
「ただ、俺たちはまだ合格したと決まったわけじゃない。」
そして、最後は赤木。
「諸星、なんだ?その茶髪は?スポーツマンには似合わない。切れ!しかも、貴様には似合ってない!!」
「なっ!なんだよ、いきなり!うるせーぞ、ゴリラ!」
「何がゴリラだ!バカ者!!
まぁよい。俺が入部することができたら、目指すは、全国制覇のみ!
お前ら、必死に俺についてこいよ!」
「バカ!何様だ!」
と諸星。
「相変わらずだな。」
藤真は笑った。
(熱血漢・・・。)
野辺は思った。
30分後、全テストマッチが終了した。
「テストの結果は、明日10時。体育館の掲示板に貼っておくから、各自見に来るように。
今日はご苦労だった。解散!」
「はい!」
3割の選手は、合格だと言い張っている。
7割の選手は、落ちたと嘆いていた。
そんな中、
「愛知の星!!」
「愛和学院の諸星君だよね?」
何名かの選手が諸星を呼んだ。
「あぁ、そうだ。」
騒ぎ出す体育館。
「あいつらは、何者なんだ?諸星君たちとも仲が良さそうだったんだけど。」
「お前ら、あいつら知らねぇの?まぁ、無理もねぇか?
赤木は、IHの1回しか、全国出てねぇし、藤真は、今年は国体だけだったからな。」
「はぁ。」
「湘北のキャプテン赤木と、翔陽キャプテンの藤真。神奈川の選手だ。」
「湘北って、山王を破った奇跡のチームの?」
「あぁ、そうだ!!」
その光景を見ている赤木。
「諸星は偉そうだな。あいつらとかぶる。」
桜木と三井を思い出す。
「俺らの唯一の敗戦を惜しげもなくさらしている。」
ちょっと腹が立つ野辺。
「藤真は、深津や牧を肩を並べていたPGだ。まぁ、若干過去の話だがな。」
「過去か・・・。確かに・・・。」
苦笑う藤真。
「なんで、そんなやつが一般なんだろ?」
「どうりで巧いわけだ。」
「なんか、見たことあるな~って思っていたんだよな。」
疑問に思う選手、納得する選手がいた。
「んじゃ、やっぱり2人は合格かな?」
「大村、綿貫も合格確定かな。」
「そればっかりはわからねぇけどな。」
少し離れたところ。
「諸星って、自分が中心にいたいタイプのようだな。」
と赤木が野辺に尋ねる。
「あぁ。何でも顔を突っ込むタイプのようだ。」
「スコアラーは、そのほうが合っている。」
藤真は笑顔を見せた。
翌日・・・。
掲示板には、『慶徳義塾バスケットボール部 2軍一般合格者』という紙が張られていた。
赤木、藤真がともに掲示板を訪れる。
「大学の合格発表以上にドキドキするな。」
「そっそんなことは、なっない。」
強気を装う赤木であったが、昨夜は一睡も眠れなかった。
進学しても、バスケが出来なければ、赤木にとって、夢が潰されるのも当然。
もちろん、藤真にとっても同様であった。
掲示板を覗き込む2人。
一瞬の静寂が訪れる。
掲示板には2名の名前が記載してあった。
「・・・。」
無言の赤木。
「ふーーー。」
一息ついて、藤真が手を差し出す。
「おめでとう。」
-----------------------------------------------
『慶徳義塾バスケットボール部 2軍一般合格者』
赤木 剛憲 (湘北高校 神奈川)
水島 流 (浦添南高校 沖縄)
-----------------------------------------------
続く。
前フリもない選手が合格なんて
話に一度も出てこない人が真犯人だったみたいで
がっかりです
藤真さんの名前が・・・
どうなるのかな!?
心配です。
諸星面白い。なんとなーく、野辺のコメントが気になる。藤真さんの動きは最上級に気になる。
間違いない!
ってか…
えっ?
藤真
藤真は!?
藤真は!?
そりゃないっすよぉ。
藤真好きっすよぉ。
・・・全国での実績が無かったということでしょうか?説明していただかないと!
赤木や諸星や野辺と一緒に試合してるのが楽しみだったのに…
藤真の不合格は非常に残念です。
まさか・・・
一軍合格なんてことはないですよね!?
そんな馬鹿な?
#43で牧対藤真の歴史は、今後も続いていく。
大学バスケというコートに舞台を変えて・・・。
というくだりがあるではないですか。
というわけで次話の展開に期待してます。