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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#3 【新キャプテン】

2008-10-24 | #01 陵南 選抜編
選抜神奈川県予選、準決勝

湘北×陵南



湘北控え室。

「陵南に負けたら、あいつが何言うかわからないぞ?なぁ、宮城?」

「ぜってー、負けられねー!福田は、三井サン、頼みますよ!流川?仙道はどうだ?」

「抑える。」

(仙道・・・。)


ポツリと流川がつぶやくと同時に、三井が言葉を発する。


「任せておけ!福田ごときに負ける俺じゃねぇ!」

(そして、俺が国体のように、3Pを入れまくる!!)にやり。


(ダンナがいないこのチーム、三井サンの存在は、チームに大きな影響を与える。それに・・・。)

「仙道が相手じゃ、流川も思うように、点が取れないだろう。今日は、三井さんで勝負だな!」

(そして、俺が最高のゲームメイク!!)にやり。


「そんなことないっす。」

(センドーを倒す!)



(とにかく、今日は俺の出来次第!)ズーン!!

3人が同じ想いを抱いた。



「ほっほっほっ。三井君、気合がはいっていますね。」

「先生、もちろんです。この三井寿が、先生を再び全国に連れて行きます!期待していてください!!」

「期待していますよ。」

安西は続けた。


「宮城君、わかっていますね??」

「はい!俺たちは強い!!」

「ほっほっほっ。その通りです。」


「三井君。」

「はい!ぜってー負けない!!」


「流川君。」

「日本一・・・」ボソ。


「ほっほっほっ。よろしい。赤木君、小暮君、桜木君の抜けた穴を感じさせないプレーを頼みますよ。君たちは強い!」


「ヨッシャーーー!!」

「いくぜ!!」




陵南控え室。

「あの厳しい練習を思い出せ!!」

「うぅ・・・。」

冷や汗が流れた。


「IH予選 湘北戦を思い出せ!!」

「ぐっ!」

拳を握った。

「うぅっ。」

福田が涙ぐんだ。


「お前たちは神奈川県一、いや全国一厳しい練習に耐えてきた。
湘北に勝つため、海南に勝つため、そして全国に行くためだ!その努力を無駄にするな!!さぁ、行って来い!!」

田岡が気合を入れる。


「はい!!」



「円陣ーーー!!」

円陣の真ん中には、越野が立膝をついて、座っている。



「IHの借りは、ここで返すぞ!!仙道、まずは流川だ。任せたぞ!!」

「どんだけ成長したか、楽しみだな。」にこり。

「福田。勝利の鍵は、お前が握っている!頼んだぞ!!」

「キャプテン・・・。」ぷるぷるぷる。



「みんな、気合は入っているか??魚住さんにいいところを見せるんだ!!
行くぞ!!リーョーーナーーンー!ファイト!!」

「オー!!!」

「流川君、今回は勝たせてもらうでー!!」



仙道は、越野を見つめ思い返していた。

(キャプテンには、越野が相応しいですよ・・・。)



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≪回想≫IH決勝リーグ 終了して数日後・・・。


陵南高校体育館。



魚住と仙道が話をしている。


「魚住さん、実は・・・。」

「お前の言いたいことはわかっている。キャプテンのことだろ?」

魚住が続けた。

「お前のプレーは、全ての人を魅了し、惹きつける。PGの資質も併せ持つ、お前の冷静な判断力、
そして何よりお前のプレー、一言がチームを蘇えらせる。
どうだ?もう一度考えてくれないか?俺のためにも、陵南のためにも。」

「・・・、俺はキャプテンという柄じゃないですよ。
魚住さん、俺は魚住さんのようにチームのために自分を犠牲に出来るキャプテンがいたからこそ、
プレーに集中できたんですよ。俺はプレーでチームを勝利に導く。それだけです。」

数秒間の間のあと、魚住が口を開いた。


「そうか・・・、お前がキャプテンを断ることはわかっていたよ。やっぱ、あいつしかいないな。」

「あいつしかいないですよ。キャプテンには、越野が相応しいですよ。」にこり。




ガラガラ・・・。

体育館のドアが開く音がした。


「仙道、キャプテンの件は検討してくれたか?」

福田と一緒に体育館に入ってきた田岡が尋ねた。



「そのことなんですが、お断りさせていただきます。」

「ん!?なぜだ?誰がみても、お前がキャプテンをするべきだろ!」

「俺は、プレーに集中します。試合の責任は全て俺がとります。キャプテンは、あいつが相応しい。
それが、魚住さんと話し合った結果です。」


先ほど同様、数秒間の間が開いた。

そして、田岡が重い口を開いた。



「・・・そうか、わかったよ。お前がそう言うなら、了解した。その代わり、仙道!牧はお前が倒すんだ。
常勝海南、王者牧に、引導を渡してやれ!いいな?」

「わかりました。」

(まいったなー)


「・・・。」ぷるぷるぷる。

(俺が、エースでキャプテン・・・)

福田は、勘違いをした。



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続く。

#2 【秘密特訓】

2008-10-23 | #01 陵南 選抜編
選抜県予選 準決勝の湘北戦を明日に控えた練習終了後のミーティング。



「今話した通り、明日は湘北戦だ。IHの借りはここで返す。
そして、決勝で、第2試合の勝者を倒して、全国に行く!」ドーン。

田岡は続けた。

「魚住が去り、インサイドに不安はあるが、それは湘北も同じ。赤木が引退し、桜木はリハビリ中。
国体トリオがなんだ?流川がなんだ?うちには、福田がいる!仙道がいる!!
陵南の力、湘北に見せつけるぞ!いいな?」

「はい!」

「解散!!」




ミーティング後、いつものように、仙道と福田が居残り練習をしている。

「IHのときは、三井さんにやられたな、福田?」

「あっ、うう。」

「明日は借りは返そうぜ!期待しているからな、陵南のエース!!」

「陵南のエース・・・。」ぷるぷるぷる。



『シュパ!』


仙道のシュートは、綺麗な放物線を描き、ネットを揺らした。



『ガーン!』


『スポッ!』


福田の放ったシュートは、リングに1回あたり、ネットに吸い込まれていった。



「今日は、俺の勝ちだな?」

仙道は、福田の足元に視線を落とした。


「なっ!?」

福田も足元を見た。

足元は、かすかに3Pラインを踏んでいた。








続く。

#1 【新生陵南】

2008-10-20 | #01 陵南 選抜編
「ふぁーーーぁ。10月にもなるとさすがに、ここは寒いな。」

潮風が吹く灯台の下、雲を見上げ、大きなあくびをしながら、寝転んでいる男がつぶやく。


『ダッダッダッ・・・。』


男に向かって、なにやら大声で叫びながら、陵南のジャージを着た小さい男が走ってくる。


『ダッダッダッ・・・。』


「ぜぇぜぇぜぇ・・・。練習の時間ですよーー。ぜぇぜぇ・・。監督が怒ってはりますよーー。ぜぇ・・・。」

小さい男は、息を切らしながら、男の下に辿り着いた。



「ん!?彦一、どーした?」

男が、目をこすりながら、答えた。

「練習の時間ですよ!田岡監督が怒ってはりますよ!!仙道ーさん!!ぜぇ・・・。」

「ふぁーー。もーそんな時間か?」

あくびをしながら、仙道は答えた。


「なにをそないのん気に・・・。明日は選抜の準決勝ですよ!!
仙道さんが気合入れてくれへんと困りますって!!」

「そうだったな。わりー、わりー。」

「明日は、新キャプテン宮城さん率いる湘北ですよ。赤木さんは、引退してもうたけど、三井さんの3Pは、健在。
それに、流川君は、海南の神さんを抜いて、得点ランキング1位と安定してきてはります。
間違いなく、湘北の国体トリオは、今大会絶好調ですよ!!!とにかく、要チェックなんやから!」

海に向かって、叫ぶ彦一に仙道は、

「お前の要チェックにも期待してるが、プレーーにも期待してるからな。彦一くん。」にこり

「・・・仙道さん。」

仙道の思いがけない一言に、涙ぐむ彦一であった。



「あっ!?あかんあかん!田岡監督、カンカンや。ほな、行きましょう。仙道さん!」

「あぁ、行こーか。」



体育館に向かう海岸沿いの道をゆっくり2人は歩いていた。

先ほどまで「はよ体育館に行きましょう」とせかしていた彦一であったが、
自分のペースを崩さない仙道に、せかすことをあきらめていた。

(準決勝の前日でも、この余裕ぶり。さすがは、仙道さんや!!)



ジャージのズボンに腕を突っ込み、あくびをしながら、歩く仙道に、彦一が以前から気になっていたことを尋ねた。


「仙道さん、なんで、国体辞退したんですか?わいは、仙道さんのセンセーショナルな全国デビューがみたかったのに!!
しかも、福田さんまで辞退するとは、思わんかったですよ。」


「ん!?あーあれはな・・・。」



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≪回想≫

IH決勝リーグ 終了して数日後・・・。

陵南高校体育館。


4人の男が話をしている。



「・・・が、魚住さんと話し合った結果です。」

「・・・そうか、わかった。お前がそう言うなら、了解した。
その代わり、仙道!牧はお前が倒すんだ。常勝海南、王者牧に、引導を渡してやれ!いいな?」

「わかりました。」
(まいったなー)

「・・・。」ぷるぷるぷる。



魚住は口を開いた。

「改めて言うぞ!仙道!俺は、お前がいるから、安心して引退できるんだ。
俺たちが成し遂げれなかった神奈川県制覇、いや全国制覇を成し遂げてくれ!
お前は、俺なんかとか比べ物にならない素材なんだ。
俺が桜海老なら、お前は伊勢海老、俺がアジなら、お前はマグロなんだ!わかったな?」

「はい。」

(意味が・・・。)

仙道は苦笑い。


「福田。お前は、仙道にはまだまだ遠く及ばない!
しかし、お前のオフェンス力、ボールへの執着心は、県内でもトップレベルだ!!
仙道の負担を軽くできるのは、お前にしかいない。それができると俺は確信している!!」

『コクッ!!』

(うっ、魚住さん・・・うぅ・・・。)

IH予選の湘北戦以来、福田は涙腺が緩くなった。

「そして、お前は、フグ。福田だけに。」

「ぷっ。」

魚住だけが笑った。



「先生!!3年間、本当にありがとうございました。先生と歩んできた3年間は一生忘れません。
私が、一人前の寿司職人となったそのときには、私の最初の一貫を先生に食べていただきたいと思っています。
そして、陵南バスケを全国へと導いてください。宜しくお願いいたします!」


「魚住・・・。」

魚住と二人三脚で歩んだ3年間を回想・・・、そして、

「魚住、お前は、俺の監督人生の中で1番の努力家であった。
その努力は、今後の人生の中で、大いに役立つことであろう!
お前の一貫、楽しみにしているぞ!!そして、一緒に美味い酒を飲もう。楽しみにしているぞ。」

「先生・・・。うぅ・・・。」

泣きながら田岡を抱く、魚住を見て、福田はまた泣くのであった。

「うぅ・・・。」

(魚住さん・・・、うっうっぅ・・・。)




魚住が去った体育館。

「仙道、福田、魚住が去った穴は、大きい。だが、県内随一のオフェンスコンビのお前たちなら、
必ずや神奈川県制覇を成し遂げられると俺は思っている。」

田岡が、福田の肩に手をのせた。

「お前には、まだまだのびしろがある。時間もある。桜木には絶対負けるな!」

「桜木・・・。俺が勝つ・・・。」

「福田。わかったな?これからの練習は、もっと厳しくなるぞ!」



『ゾーーーーー。』


仙道と福田に冷や汗が流れた。


「それから・・・。」

「ん!?」

田岡は、何かを言いかけてやめた。




更に、田岡が去った体育館。

「仙道、俺、まだうまくなるか?」

福田が尋ねた。


「ん!?お前は、褒められて伸びるタイプだろ?」

「あっ、うう。」

照れくさそうに福田がうなずく。

「なら、することは一つだな。最後まで付き合うよ。」



それから、ハードワークで恐れられる陵南の練習終了後、2人は居残り練習を始めた。

仙道、福田が国体を辞退したのも、新生陵南に全力を注ぐためであった。

果たせなかった魚住の想いを胸に秘め・・・。



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「ん!?あーあれはな、神奈川には牧さんや藤真さんもいるし、
それに、流川もいるからなー。俺がいなくても、神奈川は十分強いと思ったからな。」

「でも、全国2位の海南、王者山王工業を破った湘北、全国の常連翔陽を要しての布陣ですら、
準決勝で愛知に敗れて、ベスト4どまり。
やっぱ、仙道さんと福田さんの神奈川県最強オフェンスコンビが必要だったんですよ!!
陵南コンビこそが、神奈川県一なんですよ!」

「そーかな?」

「そうですよ!」

「そーか。彦一の言うとおりなら、選抜の優勝は、うちで決まり。」にこり

「そうですよ。仙道さん率いる陵南が優勝やで!絶対、優勝やーーー!!」



海に向かって、叫ぶ彦一であったが、練習を2時間遅刻したことにより、田岡から鉄拳をくらったのは、言うまでもない。


(なんでわいばかり・・・、仙道さんのせいやのに・・・。)ぶつぶつ・・・。








続く。