▼あまりにも可哀そうな名前だ。草花の名前のことだ。
先週の8月23日土曜日。家の前のヒイラギナンテンに絡みついた蔓草(つるくさ)の引き抜きをしていた。毎年のことだが雑草扱いなのだ。3m以上に伸びたツルの途中を鋏で寸断しながら引き出した。
ZAMACにとっては形の良い葉、それにツルもなかなかカッコウがよく見える。おまけにとてもかわいい筒状の小さな花がかわわいい。
花を上から見るときれいだ。中は毛だらけなので虫を捕えるのかなー?
▼いつも雑草扱いなので名前を知らない。そこに丁度、植物に詳しい友人がやってきた。
「これなんて言う名前かなー?」とZAMAC。彼は即座に「ヘクソカズラ っていうんだよ」と。
名前は聞いたことがある。しかしこれが「ヘクソカズラ~? 」と半分疑いの気持ちだった。さんざん談笑し彼が帰った後に、気持ちを晴らすためにいろいろと観察してみた。葉、ツル、花…と。なかでも《匂い》をしつこいくらい注力しての観察をした。ところが花はもちろん葉っぱを揉んでも何の香りもしない。
筒状の花とアイスキャンデー状のつぼみ。花の長さは1㎝余、花径は8㎜程度と小さい。
▼きっと花が終わるころに臭い匂いが出るのだろうと洗面器に入れて、毎日観察を続けている。きょう8月27日水曜日現在、つぎつぎと開花してその様はとても好感が持てる。しかし今もまったく匂いはしないのだ。
つぎつぎと水面に顔を出して咲きつづける洗面器のヘクソカズラ。
あまりにも名前とイメージの隔たりが大きい。名前のいわれを何としても知りたいものだ。
早速、Web検索をしてみたら何となんと私と同じ思いの人がたくさんいたのだ。中でも私の思考と同じ人の観察記を見つけた。ふ
ふ
ふ
○その記事を紹介しておく。
(詳細は http://www.geocities.jp/kinomemocho/sanpo_hekusokazura.html )
《前略》 …未だにこの臭いを実感できないため、改めて以下の確認をしてみた。
① そっと嗅ぐ。
② 葉を揉む。
③ 花を揉む。
④ 未熟果及び熟果を潰す。
⑤ 茎を揉む。
⑥ 葉を揉んだ手を乾燥後に水で濡らす。
⑦ 揉んだ葉を乾燥する。
⑧ 上記の葉に注水する。
⑨ ビニール袋に葉と花の付いた蔓をたっぷり投入して袋のままもみしごき、袋に顔を突っ込む。
これだけのことをしてみたが、普通の草と同様にわずかに青臭いだけで、全く悪臭など感じないのである。強いていえば、ほんのわずかに青臭さの個体間の差異があるのかなという程度である。⑨もわずかに野沢菜に似た淡い香りがあるかなという程度であった。
さらに、身近な年齢の幅がある複数の男女に、花の付いたヘクソカズラのツルを与えて、葉を揉んで確認してもらったところ、臭いと感じた者は全くいなかった。以上のことから、独断で次の結論を得た。この件はとりあえずこれで区切りとしたい。《後略》
▼平安の世からすでにこの名前があったというし、植物学的な分類の扱いもヘクソカズラ(屁糞蔓)だ。「この名前はだれが付けたの?」「あまりにもひどい名前じゃないの。」
『名は体を表す』というが、とんでもない名前だ。命名の謂われはどうだったのかも気になるが、名前を変えてあげたいものだ。
…… う~ん。名前、何とかならないものかなー。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます