ZAMACのフォト日誌

見て聞いた 四季の詩  
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花のたのしみ ― とうほく蘭展

2016-02-04 13:53:48 | アート・文化
● ことしもカレンダーは2枚目を開く時期になった。暖冬と言われながらもこのところのドカ雪と寒さが続く1月29日(金)、恒例の「22th とうほく蘭展&バラとガーデンフェスタ2016」を楽しんできた。
この長いタイトルのイベントに毎年出かけるのは、なぜなのかだ。「冬の真っただ中に華やかな花々との出会い」を求めての一言だと思う。

● 会場は大津波の被害から復興した以前からのイベントホール「夢メッセMIYAGI」だ。そこへは地下鉄泉中央駅前から仙台港フェリーターミナル行きの直行定期バスを利用している。乗換えがないのが何よりも便利だ。ただ所要時間はなんと1時間20分もかかる。急ぐ旅ではないと覚悟さえすれば、駐車場の心配も要らず、車窓から街並みを眺める楽しみもある。1年に一度だけだからそんなことも言えるのだが。そうそう敬老パスなるもののありがた味もよくわかる。片道72円(相当)だけだから。

● 満員のバスを降りて会場へ。展示場はいつもとは違う中央口がメーン入り口だ。入るとすぐ目の前に胡蝶蘭をまとった孔雀が大型ディスプレーとして迎えてくれた。
名づけて『飛翔』とあった。多種多様な洋ランでできている。また、『仙台うみの杜水族館』が協力して水槽には魚が放たれていた。






● ここから先は多様な企画で展示された「花々」を写真メモで綴っておきたい。
まず最初は特設コーナーの「Jewel Orchid」(ジュエル・オーキッド)だ。それは黒づくめの部屋に飾ってあり、見物する人たちが列を作っている。10分ほど並び黒いカーテンを開けて入室すると、ガラスケースに収められた『宝石蘭』に出会った。
蘭といえば普通は「花」を鑑賞するが、これは「葉脈」を楽しむ珍しい蘭なのだ。葉脈がマスクメロンの如く縮れて光り輝いて見えるから不思議だ。なかなか高貴な柄・模様で感心する。





● 本命の蘭やバラ・ガーデニング観賞の前に立ち寄るコーナーがある。大津波被災地としていわきのハワイアンズと思いを共有するということから、大震災以来小規模ながら「Spa-Resort Hawaiians」がフラダンスの特設ステージを設けてくれている。観客はみなカメラを向け、また立ち見で溢れ返り華やかな「花」との競演のようだ。この間、花々の展示コーナーはしばし閑散としてしまっている。





● さて、会場内を巡りながら目を引く、あるいは気になる”花々”を順不同でUpしておきたい。
今年も言っても始まらないのは承知だが、ライテングには悩まされ続けた。主人公の『花』の背後からの照明あり、赤味、青味のカクテル光あり、強コントラスト、と…。
カメラマンのための展示ではないのだからなー。(仕方がないのか? 写真は強レタッチしてある。)









「フラワーデザイン」コーナーから作品の部分拡大














華道連盟コーナーの各流派別大物展示から














花街の料亭を想像して。(エッ! それは無理?)


「かぐや姫のバラ園」より(モノクロに加工)



オンシジュームの池に遊ぶ鯉。



ボタジェ・ガーデン。だれもが夢見るだろう小さな庭の暮らし。




ことしは会場へのシャトルバスの本数が減った。会場内も展示ブースが小さく見える。その分、広々と見えていいのだが、蘭・ばらなどの物販出店が目立つほかに、オーディオ機器、写真プリンター、自動車などの周辺関連の展示が増え、全般的に平板なイベントに見えた。
それはさておき、一年で最も寒いこの時期だからこそ「ラン・バラ・ガーデン」の展示を観て、やはり心が和み豊かになる。そして一層春が恋しくなる。間もなく明るく温かで活動的な季節(とき)を迎え、野や山の百花繚乱を想像し『夢』が最も膨らむ時期でもある。きょうも季節の余韻をもって帰路のバスに乗った。



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  < メモ >
  使用機材
    カメラ : EOS7D
    レンズ : EF 28‐135mm 1:3.5 ‐ 5.6 IS      MACRO EF 100mm 1:2.8


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