巨大ヒロイン・コミック計画

3DCGを使ってデジタルコミックの電子書籍化をめざすブログ

架空の報道局のテレビカメラをモデリング中です。

2020年09月15日 19時17分25秒 | 3D作業

テレビカメラのモデリングのその後です。

 

これは、私が制作中の漫画(巨大ヒロインと怪獣が戦う『ウルティマゴッテス ~巨人娘~』というタイトルの電子書籍)で、都市を襲う巨大怪獣が暴れているシーンを撮影する報道カメラに使う予定の小道具となります。

 

しかしこの小道具の制作途中で、どうモデリングしたらいいのか迷いましたので、資料となる画像をネットから集めました。

 

資料画像を見ると、本体の下に何やら箱が2つあり、肩を支えるような形になっているのでそのようにモデリングしていきます。

 

押し出しで凹みを作って、メカらしくしていきます。

 

 


手提げのブリッジみたいなもの(キャリングハンドルという呼び方があるそうです)を作ろうと思いました。
思いついたところから攻めていこうというわけです。

 

参考になる写真があるので形が追いやすくて助かります。

 

 

 

 


キャリングハンドルを付けたら、さらにテレビカメラらしくなってきました。
いいですねぇ~。

ネットは探せば参考となる画像があふれているので、とてもありがたいです。

 

本日はこんなところで。

 

ではでは、また。

 

 

 

 

 

 

 


【ネタバレ】ウルトラマンZ 12話「叫ぶ命」の個人的な感想

2020年09月12日 21時25分06秒 | 映画・ドラマ

 

ウルトラマンZの第12話「叫ぶ命」に衝撃を受けました。

 

大人向けかと思うほどシリアスに作られていて、驚きの内容だったからです。
どう驚いたかというと、怪獣の命について踏み込んだ台詞があったのです。

 

「被害が拡大する前に、キングジョーで殺すんだ!」

 

“殺す”とストレートに言う響きに、最初は違和感がありました。
子供向けらしくないからです。
もっとオブラートに包んだ言い方をしないと「教育上よろしくない!」と、うるさ型の視聴者さんにクレーム付けられちゃうよと思っていたんですが……。
私の心配をよそに、ドラマは構わず進みます。


「Z様(ウルトラマンZ)には頼らない……次は、私たちだけで!」
「うん、よく言った! その意気だ!」


――むむっ?
これは、ウルトラマン第37話「小さな英雄」へのオマージュ!?
イデ隊員が「ウルトラマンが居れば、我々科特隊はいらないんじゃないか?」と言ったことに対するアンチテーゼが出てくるんじゃないかと思ったら、やっぱり出てきました。次のシーンで。


「……本当に、怪獣を倒すことが平和を守ることなんですか?」


なんと、この台詞をウルトラマンであるはずの主人公が言ってしまったのです!!
(このエピソード回……すごくなりそう!)
私は、身が震えました。


「今この世界に、怪獣の居場所はない……かわいそうだけど……」
「…………」
「……だからこそ、誰かに押しつけちゃいけない。ちゃんと背負いたいんだ。命を奪う責任を――」


このシーン、グサッときました。
役者たちの演技も良くて、撮り方も雰囲気も最高。シナリオの台詞も余計な説明もせず短く決まっています。

地球で暮らす人類の問題だからこそ、宇宙人に押しつけちゃいけない。
怪獣の命を奪うという十字架(使命と覚悟)を背負いたい。

だから「殺す」というストレートな表現が、その前のシーンに伏線として出てきたんですね。
まさか、ここまでのセリフが出てくるとは思いませんでした――。
制作側の意図は深いところにあったんですねぇ……。

そのあとも、怪獣を殺すべきか迷うウルトラマンZ=ハルキの脳裏に、これまで倒した怪獣たちの姿が走馬灯のように甦るシーンには、シーボーズの回を思い出させました。
さらに怪獣は、人間によって利用されてきた存在。ここはジャミラを連想させます。怪獣が殺されそうになった直後に悲鳴をあげた(命乞いをした?)とき、私にはジャミラの顔が重なりました……。

脚本 根元歳三+武居正能 監督のコンビ、いい仕事しますねぇ~。


ウルトラマンZの12話って、怪獣と人間の共存共栄の流れに対して無情にも楔を打ち込んだと個人的に思いました。

地球上の生存競争があるため、人類の側から怪獣の存在は認められないという強い意志を示したこと。私たちも実社会では動物を食料として殺している以上、そこに異論は挟みにくい。

だからこそZの存在は揺らぐ。

――ウルトラマンの持つ正義とは何か?
私はそんなものを掲げてはいけないような気がします。
人間が好きになったから味方してるだけ。乗り移った人間の脳に刻まれた倫理観に従ってるだけ。
だからハルキが葛藤したらZの行動も能力も止まる。ハルキが結論を出さないといけない。Zは見守るだけ。

見守ってるけど、なかなか答えてくれない――。
そんな神様みたいな存在に近いのかな?

しかし最近はウルトラマンにも喋らせて会話している以上、脚本的にはZも考えを述べざるを得なくなります。ここを誤魔化すのか、真正面から斬り込むのか…?
ウルトラの歴史に、ひとつのテーゼを刻んで残すシリーズになるのか……?

個人的には(え? 宇宙人のモラルって、そんな風だったの?)と思うような、意外な台詞が出てきて欲しいです。
ウルトラマンを人間っぽくさせないで、と願いたい……。


そんな感想を書きたくなった12話は、私にとって感慨深いエピソードとなりました。


「私たちが強くならなきゃいけない……自分たちの力で、平和を守れるように……」

 

拙作「ウルティマゴッテス ~巨人娘~」にも、怪獣との共存共栄の側面が出てくるのですが……まさに、ひとつのテーゼを示してくれたと思います。

自分の創作への刺激を与えてくれました。

――制作陣の皆さん、ありがとうございます。

 

 

 

なお、ウルトラマンZの第12話「叫ぶ命」は、↓以下で見逃し無料配信がありますよ。

(期間限定ですので、視聴はお早めに)

 

◆『ウルトラマンZ』第12話「叫ぶ命」-公式配信- "ULTRAMAN Z" Episode 12 -Official-
 
https://www.youtube.com/watch?v=AQiO5sS7DtQ&t=70s

 

◆TVer見逃し配信「ウルトラマンZ 叫ぶ命」
https://tver.jp/corner/f0057185
(9/12から約一週間、無料配信)

 

 

 

 

 

 

 


東京で暴れ回る怪獣を撮影する報道マンたち

2020年09月09日 22時14分57秒 | 3D作業

 

 

架空の放送局カメラマンと、テレビカメラ……。

それが今回の制作課題です。

報道番組で使われるテレビカメラをモデリングしています。
最終的に漫画の劇中で、東京で暴れ回る怪獣を撮影するカメラクルーの視点になりますね。

 

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それにしても、まだ暑い日が続きますねー。
残暑お見舞い申し上げます。
また災害にもお気を付けください。


それでは制作の続きです。
報道ヘリにロゴマークを付けるのが終わったので、テレビカメラのモデリングです。
まずはカメラマンのモデルを読み込みます。

ちょうど一年前に作っていたものです。

 


久しぶりだったので動きのテストも軽くしてみました。
エラーもなく、データも壊れていない模様です。
ホッとしました。

 


というわけで位置合わせです。
ネットで拾ってきたテレビカメラの参考画像をリファレンスに使います。

 

画像に写った人の大きさと、モデルを合わせます。
それでテレビカメラのだいたいの大きさを推測しようという考えです。

正確なサイズより、だいたいの雰囲気でいいかなと思ったので感覚的に合わせていきます。

 

では。
最初にベースとなるポリゴンから始めます。

 


そしてレンズ部分も取りかかります。

 

切り込みを入れて……

 

押し出しの連続で、だいたいそれらしい雰囲気を作っていきます。

 


何となくテレビカメラらしくなってきました。

 

続いて、レンズの内側も作って行きます。

 

 

 


押し出しの連続で、それらしく……あくまで、それらしく……。

 

 

 


それらしくはなったんですが、ここからどう作ればいいんだろうと悩み出しました。
悪い癖です。
すぐ悩んでしまうのです……。

ちょっと、ひらめきが来るまで待ちましょう……。

 

ではでは、また!

 

 

 

 

 

 

 

 


報道ヘリの3Dモデルにロゴマークを貼りました!

2020年09月04日 19時34分59秒 | 3D作業

デジタル漫画「ウルティマゴッテス ~巨人娘~」に登場する架空の放送局を制作しています。

最近のマスコミはネットの中で評判が悪いですが、しかし良い悪役というのは常に作品内で必要不可欠の存在ですので、当作品においても悪役として存分に活躍してもらうべく、しっかり愛情(?)をこめて設定していきます。

 


やはり怪獣の出てくる作品には、報道機関の活躍が欠かせません。


これが報道ヘリ。完成形となります。

 

 

では、制作過程の紹介です。

まず先日Photoshopで制作したロゴマークを、DAZで購入したヘリコプターのモデルに貼ろうと考えました。

 


3D-Coatに読み込んだところ、とても重いです。


精巧にモデリングされていて、テクスチャも多く作成されているようです。さすが有料モデル。


出来れば、この扉にロゴマークを貼りたいなぁー……。


UVを開いて調べていると……この扉では、意外と小さくなって目立たないのでないかと思い始めました。


全体が入るようにカメラを引いてみると、目立つのは尻尾(?)のところだなと思いました。

 


……というわけで。
さっそく3D-Coatのスタンプ機能(?)を使って、ロゴマークを試しに付けてみました。
いい感じです。

 


続いて本格的に付けてみましょう。

位置を合わせて……。


ワンクリックで、転写!


しかし、ちょっと文字の一部が歪んでしまっています……。


前の方向から見ると、大丈夫なんですが……。


転写されたテクスチャを確認しても、そんなに変じゃないし……。

 


しかし、UVセットを確認したら………うわぁ、複数のUVが重なってるぅ~!!(今ごろ気づいた!)

しかもUVは、片面だけでミラーで両面にしているではありませんか……


ということは………

 

うぎゃあー!!! 反対側は文字が逆になってるぅぅぅぅぅ!!!(当たり前!)


ここで自力で直せないかと考えたのですが、片面UVの設定を解除する方法がわからないことに加えて、私のスキルでは何日かかるかわからないことを鑑み……

 

最も簡単な方法を選択しました!
まずは、ロゴマークを貼る位置のポリゴンフェースを選択していきます。

選択したフェースの塊をコピーします。

 


抽出されて、選択した部分だけが板ポリとしてコピーされました。

コピーした板ポリを機体から少し離します。

 


このモデルでは、0.3ほど上に浮かせました。


同じ処理を反対側にも施して、両面に板ポリを配置しました。


その板ポリに架空の放送局のロゴマークを貼ります。
UVを調整して、位置や大きさを変更して確定させます。


このくらいの感じの位置と大きさにしました。


これなら反対側も文字が逆になったりしません。うまくいっています。


これで完了かと思ったのですが…………


試しにレンダリングしてみたら、透明部分が抜けていませんでした!!!


なんということでしょう……。

メンタルレイなら、これで大丈夫だったのですが……Arnoldでは設定方法が違っていたのです。
どうしよう……。
やり方を完全に忘れています。
1年間のブランクというものは恐ろしいものですね。

 


では、UVを自力でやり直すかとムキになってみたのですが……。

最小限の修正で乗り切るには、この部分のパーツだけを切り離せばラクに出来るはず………と考えたのですが………


どっかぁーん!!!

見事にUVが壊れましたぁぁぁぁぁぁ!!!


試しにレンダリングすると、UVが壊れています……。
自分のスキルでは、やるのは困難だと思い知りました。


やはり元のプランに戻ろうということで……。
古い資料を引っ張り出して、Arnoldのやり方を学び直しました。


板ポリの「Opaque」のチェックを外し、マテリアルはStandardSurfaceに貼り直し。
StandardSurfaceのBaseの「Color」にロゴマークのテクスチャを適用。
Geometryの「Opacity」に黒地に白のマスク画像を適用。


以上、忘れていた以上の設定を思い出して設定し直しました。
メンタルレイの時代のほうがラクだったのにぃ………ブツブツ。

 

ビュー上で見たら、まだ透明部分は真っ黒のままなので、いささか不安をおほえます……。

だけど、これをレンダリングすると――

 

おおおおっ! キレイに抜けてる!!! 感動!!

 


調子に乗って、正面にも貼りました。


これなら、カメラが引いたロングショットの画面でもロゴマークが目立ちますね。


あらゆる角度から見ても、それなりにロゴマークが目立ちます。

 


テストレンダリングですけど、ここまでリアルに描写してくれるのなら怪獣特撮漫画として、セミリアルな表現もやれそうと期待できます。

ちなみに私のめざすデジタル漫画「ウルティマゴッテス ~巨人娘~」は、特撮とアニメを融合させた絵作りを目指しています。
昔あった円谷プロの「アイゼンボーグ」みたいな感じですね。あの方向性をめざしています。


というわけで、報道ヘリにロゴマークを貼る作業が終わりました。

……ふぅ。
ブランクもあるせいで、なんだかんだと時間かかっていますねー。

でも、第2話の完成が自分でも楽しみになってきました。
頑張ります。

 


ではでは、また~!