endy's teapot

今朝のSKshow!

今朝の産経抄(1/16)「誤報の一人歩き」

2005年01月17日 | skshow
原文はこちら
論理構造タイプ: 単純反復型
出現テクニック:専門家
インプレッション:産経らしさ ○ 構造の魅力 ○ 読みごたえ △

●ひとこと
昨日からの続きのような,コラム.昨日のコラム全体を
「枕」にしている.非常に珍しいパタン.
教科書問題は自分も鵜呑みにした口なんですね.でも,事実は「そんなことなかった」んですが,
ここを焙りだしたかだされたか.すっきりしていない問題ということがわかったできごとですね.
今回,「といえば」でこの問題を出してくるのは,「誤報の一人歩き」に対する警鐘ナノでしょうが,この問題をとりあげてくるところが産経らしい.慰安婦問題から持ってくるにも近い話しとなるのでしょうね.
構造は極めて,単純で.単純反復型というより,
「単に長い文章」
なんです.何が違うかというと,新聞コラムの魅力は限られた字数で,いろんな知見や考察,事実の紹介をコンパクトに詰め込むところにあると考えます.だからこそ,詰め込み方におもしろさがあります.よく,学校の先生が「天声人語」を要約しなさいというけど,すでに要約なんで意味がないのです.今日は2日かかりの枕で○にしてありますが,教科書問題を単になぞるのに紙面の半分を使っているのは実にもったいないし,無駄.
本当は中国批判をしたいのなら,もっと後半を膨らました方がよいし,元のNHK問題に戻った後のボリュームも少ない.
「その原因を作ったのは、推測と伝聞だけの軽々しい「内部告発」だった。」と決めつける主張を育てる考察が足りない.惜しい.

1:といえば:従軍慰安婦から教科書問題へ
2:事例紹介:当時あったことの紹介
3:ロングパラグラフ:顛末の続き
4:ロングパラグラフ:自社の対応.
5:ロングパラグラフ,考察:大陸対応を紹介して,痛恨のできごとだったと回想
 ここまで,事例紹介につかってしまっている.
6:主張:「政治家は叩かれるべきもの」ではなく「政治家は守られるべきもの」ありきなのかどうか.”軽々しい「内部告発」”ともう言ってしまっていいほどの根拠はこの文章のどこにもない.



今朝の産経抄(1/15)「番組の真実は」

2005年01月17日 | skshow
原文はこちら
論理構造タイプ: 単純反復型
出現テクニック:専門家
インプレッション:産経らしさ × 構造の魅力 × 読みごたえ △

●ひとこと
金曜日に書いても,ヒットが伸びなかった.元ネタのせいにはできないよね.

今日の話題は,ナイーブな話題の幕の内弁当,誰も簡単に解けはしやしない.
・報道,放送事業,政治,外交,戦後処理 あまりにもてんこ盛り
いったい,世のマスコミは何を解きたくてNHK問題に取り組んでいるのか.それが見えなくなっている.ただ知りたいだけなのか.
・横領をしたい.
・会長を辞めさせたい.
・弱体化させたい
・政治家の失点を明らかにしたい
・政治家の潔白を晴らしたい
・外交問題に変化をだしたい
・慰安婦問題の真実を明らかにしたい
・なんでもよくてただ真実を知りたい
構造から,見えてくるのは,いまのところはとにかく知りたいということで,全体としては
様子見のような気がする.



1:問題提起:肝心な問題が抜けているという主張を最初に行なう.
2:報道の紹介:告発内容の紹介.
3:ロングパラグラフ,プチさげ:内容の詳細
”そうした女性を日本軍が強制的に集めたという根拠はなく、戦地での接客業というべきものではということはさて”とさりげなく筆者の考察をはさんでいる.これが重要な見解で,こんなに軽く流すことではないはずなのですが.
4:考察:事実より,素材の質として,報道に足る素材だったのかという問題提起
5:主張:報道の良心 と 結果としての公平さ は別
6:主張:”むろん、圧力があったのかどうかも含めて、徹底的に明らかにし、検証したらいい。誰が偏向していたか、おのずと明らかになるはずだ。”ということから,
圧力の有無
内容の真偽,素材の価値 について検証してほしい つまり,まだ知りたいというレベルであることがわかる.
さらに
”誰が偏向していたか”ということで,偏向している人がいるという前提に立っていることがわかる.このことから,偏向の中身と人を明らかにしたいということもわかる.
でも,わかってどうするかまでは言及していない.