つばさ

平和な日々が楽しい

ちなみに紅白歌合戦の視聴率がガクンと落ちたのは、バラエティー化が進んだ1980年代半ばだという

2012年12月27日 | Weblog
春秋
2012/12/27
 近年の紅白歌合戦はバラエティーショーである。出場者の顔ぶれは多種多様、和洋中なんでもござれのファミレスみたいだ。ことしもAKBあり、ももクロあり、演歌に歌謡曲に、バブル期を思い出すプリプリあり、なぜだか知る人ぞ知る「ヨイトマケの唄」まであり。
▼あの突然の辞任から5年3カ月。宿願かない再登板となった安倍晋三首相率いる新内閣もなかなか賑(にぎ)やかだ。2人の総裁経験者をはじめベテランがいる、手堅い政策通がいる、安倍さんのお友達も、やっぱりいる。党三役と合わせ女性を4人も起用したのだから参院選へ向けた豪華オールスターキャストというわけだろう。
▼選挙期間中は政府主催の「竹島の日」とか尖閣諸島への公務員常駐とか、タカ派路線をずいぶん唱えた自民党だが当面は現実的にいくらしい。話が違うぞと落胆の安倍ファンも少なくないようだが、それが賢明な道というものだ。多彩なメンバーをうまくまとめ、地に足の着いた政治ができるかどうか目を凝らすとしよう。
▼連立を組む公明党とはそもそも原発や防衛政策で開きがあるし、自民党の新閣僚のなかにだって「TPPハンターイ」などと叫んできた人もいる。スター総動員とはいえ、食い違いが問われる日が来るかもしれない。ちなみに紅白歌合戦の視聴率がガクンと落ちたのは、バラエティー化が進んだ1980年代半ばだという。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿