つばさ

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グランドジェネレーション(大いなる世代=GG) 天声人語 9月17日

2012年09月17日 | Weblog
また、出てしまった 人生訓と説教癖
そう言えば、我が職場~店~もGGによって支えられている。感謝


天声人語より
植物の知恵はいじらしい。強風や雷、水不足のストレスにさらされた大木は、小さくなって出直そうとするそうだ。樹木医の石井誠治さんによると、太い枝を新たな幹にするなど、世代交代がうまくいけば、巨樹は同じ遺伝子を継いで生き続ける(岩波ジュニア新書『樹木ハカセになろう』)▼石井さんと木々を訪ねた。神奈川県の真鶴(まなづる)半島ではスダジイ、クスノキ、クロマツの大樹が江戸時代から年輪を刻む。仰ぐたびに気(け)圧(お)された。「これほどの密生は珍しい」という▼静岡県熱海市の来宮(きのみや)神社。屈指の大楠(おおくす)は瘤(こぶ)だらけで、もはや岩の趣である。その異形に、NHKの幼児劇で見た「かしの木おじさん」を思った。森の長老は物知りで、居眠りしながら主役の山猫たちを温かく見守る▼加齢の理想像だろうが、昨今のお年寄りはずっと行動的らしい。元気で財布のひもが緩い高齢者を、商いの世界ではグランドジェネレーション(大いなる世代=GG)などと呼ぶそうだ▼若いうちは金がなく、働き盛りは暇がない、待ちわびた定年後には気力体力が尽き、残るは人生訓と説教癖。そんな通説を覆し、旅行に音楽会、おしゃれにグルメと、自ら楽しめる幸せな人たちである▼オリックスのマネー川柳に〈かじられたスネ四本が行く足湯〉がある。GGの皆さま、どうか必要を超えて蓄えず、国内の温泉あたりで費やし、日本経済を回してほしい。それが、いわゆる世代間格差を和らげることにもなる。祝日に無粋な説法、お許しあれ。

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