研究日誌。

大規模なグラフ処理に対してメモリ階層構造を考慮した高性能なソフトウェアを開発。

Heap VS MLB。

2008-07-30 08:36:52 | Weblog
ヒープ法(Binary Heap)と、マルチレベルバケット法(Multi-Level-Bucket) の実行時間の差がなくなってきたという記事は書いたが、DIMACS 9th で公開されている USA-road-d.XXX.gr というグラフに関して実行時間を計測した。

実行環境は以下の通り。
CPU : Xeon X5460 3.16GHz (L2 6MB)
Mem : 48GB

これだけ競っていて、要求メモリが半分以下というのは大きいことだといえるだろう。しかしながら、アルゴリズムが異なり、実装方法も全くと言ってよいほど違う(MLB はポインタ多用、メモリ要求量大)2つの実装がこれほどまで似ている特性を持っているのは、不思議なことである。