研究日誌。

大規模なグラフ処理に対してメモリ階層構造を考慮した高性能なソフトウェアを開発。

最短路ソルバーにおけるボトルネック。

2008-07-14 22:18:05 | Weblog
最短経路問題では巨大なデータ(全米グラフはテキストデータで5800万行, 1.3Gbyte)を用いるために、メモリアクセスがボトルネックであると思っていたのだが、実はそうでなかった。

先日のゼミで指摘されたことだが、マルチコアで線形に性能が伸びるということは、メモリアクセスがボトルネックではないとのこと。しかしながら、コアを変化させて見ていくと性能が下がってしまうところがある。

よって、L2 キャッシュサイズがボトルネックであることがわかる。ただ、penryn 系コアの L2 キャッシュサイズは、6MB とかなり大きいので、現状に満足できない。まだまだ高速化できる。