尾崎 慎 の 彫刻ライフ

石彫刻家尾崎慎の作品の紹介や、展覧会情報、これまでに起こってきたエピソードや日記など様々な事を綴って行きます。

尾崎 慎  略歴1983~1984

2009-07-09 06:11:12 | 略歴
1983   大学3年、この時自分の好きな素材を選択するのだが、あえて自分の
     一番不得意とする石彫を選択する。
     「この堅い石を自由に扱えるようになったら、これからの人生にも自信
     が持てるようになる。」そう思った。
     外の素材に木彫、金属、塑像と有り、その中でも特に塑像は得意だった
     た。
     私が一年の時ちょうど舟越保武先生が東京芸大を退官され、多摩美の
     教授として来られたのだが、この舟越保武先生に君は塑像を
     やるといい。」と言われるほどだった。
     いざ石彫実習に入ると他の連中は少なくともこの石という素材を得意と
     しているので、私だけ課題制作を思うように進められず、悔しい想
     いをした。
     そこで、私は体力をつけようと毎日腕立て伏せを200回欠かさずした      。     
     
     この時の石彫の先生は中井延也先生。アル中だったのだが、
     何時も厳しく、言う事は的を突き人間味に溢れ誰もが尊敬していた。

1984   大学4年生。この作品は卒業制作の作品。
     まだ稚拙な作品ですが、これが私の原点です。



     この時点では全く石という素材に勝つ事が出来ず、自分自身にも負けて
     いた。     
     

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お世話になりました (中井ケイノスケ)
2009-08-06 22:46:05
中井延也の次男です
生前父、中井延也が大変お世話になり有り難うございました。
父のアルコールの事は家族みなで止めさせる事に努力いたしましたが、やはり中井延也なんでアルコールを止めさせる事は難しく生徒皆様方には大変ご迷惑をおかけしていた事は私達家族も承知していましたが、皆様方に支えられて本当に助かりました。

また、今後の尾崎様皆様の制作を期待しております。

偶然このブログを目にしましてコメントさせていたしました。
返信する
中井ケイノスケ様 (尾崎 慎)
2009-08-10 17:47:45
皆様お元気でお過ごしでしょうか?

私達にとって中井先生の存在はとても大きく、先生の下で学ぶ事が出来ました事をとても誇に思っています。
ご家族の苦労に比べ私達の事など微々たる事だったと思います。寧ろ作家の真の姿を見る事が出来た事の方が大きかったと思います。

こうしてコメント頂けた事をとても嬉しく思います。
皆様のご健勝を心よりお祈り致します。
返信する
昭島病院作品 (中井 桂之介)
2009-09-27 00:05:50
拝見いたしました。
先日久しぶりに健康診断に昭島病院にいきました。

慎さんの作品を見ました。
『大地に生きる』

素敵な作品ですね!昭島病院は故、中井延也が逝去した病院ですので慎さんの作品が置いてあったのでビックリしました!
考え深いです!

これからも素敵な作品を作って下さい
返信する
奇遇です。 (尾崎慎)
2009-09-27 23:43:34
中井桂之介様。

こんなことが有るんですね。
実はこの病院で私の姉が入院した事が有りました。
この病院設置の事を早速アップさせて頂きます。
貴重なお知らせ有難うございました。
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