尾崎 慎 の 彫刻ライフ

石彫刻家尾崎慎の作品の紹介や、展覧会情報、これまでに起こってきたエピソードや日記など様々な事を綴って行きます。

エピソード

2009-10-21 20:08:00 | 日記
作品「絆がつくる風景Ⅱ」にはこんな事が有りました。

或る日同じ彫刻家の友達から電話で「シンちゃんの作品、オークションに出とるぞ!」
早速PCの超有名サイトのオークションを開いて見るとこの作品がトップで掲載され、1000円スタートで載っているではありませんか。しかも「作家銘有」とあって尾崎慎の名前は何所にも無い。これまたショック!この作品はとてもよく憶えていて購入して下さった人の顔まではっきりと憶えています。
とても高齢のお客様で、この作品を納めに行った時、今までその方がコレクションして来た作品の専用のギャラリーまであって、そこには東山魁夷、横山大観などの日本を代表する作家達の作品がズラリ!ざっと数えて30点以上は有ったように記憶しています。この中に私の作品を加えて頂いただけでもとても名誉な事だと思い、とても嬉しかった思い出です。
多分高齢だった為お亡くなりなられ、次ぎの世代になった時こういった芸術品に全く興味を示さなかったか、何等かの理由が有ったのだと思いました。
しかしこれがこういった形で世の中に出て来た事が本当にショックでした。
これはなんとかしなくてはいけないと思い、その友達にたのんでこれを自分達で落とす事にしましたが、手元にお金が無かったので高くは落とせません。
私が見た時1万3千円位までなっていて、ぎりぎりに1万4千7百円を入れましたが、最後の一分で1万5千円で誰かが落札して行きました。

この作品は、当時80万円で売った作品でした。

これまで200点以上の作品を手放して来るとこういった事も有るんだと思いましたが、やっぱり後悔先に立たずです。

下の写真はそのオークションに使われた写真です。

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