先週の金曜日に斎藤惇夫さんの講演を聞く機会に恵まれました。
高校生向けの、わたしにとってはとてもわかりやすい貴重なお話でした。
斎藤惇夫さんの代表作は 「グリックの冒険」「冒険者たち」「ガンバとカワウソの冒険」です。
ロマンス・グレーに眼鏡をかけたおだやかなお顔つきの斎藤さん。
話す相手のことを思いやりながら、手振り身振り そしてところどころ
辛口の冗談を交えてのお話ぶりです。
楽しくてすぐ、ひきこまれてしまいました。
1時間弱の講演会のなかで、印象に残ったお話をご紹介いたします。
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斎藤惇夫さんが、海外のある児童図書館を訪れた時のお話です。
ある図書館員が言いました。
「『ナルニア国物語』をこの図書館に加えるか否かで、
図書館員の間で6年間、議論が行われました。」
斎藤さん 「Why?----なぜ6年間もかかったのですか?」
図書館員 「ナルニア国物語は子どもたちの本だからです。」
そうして図書館員は6年間の議事録の内容を見せてくださいました。
そこには話し合いの内容がびっしりと細かく記載してあったそうです。
英語として美しいか 物語の展開はどうか 登場人物はリアルか
目に見えるように鮮やかか キリスト教文学として正確か などなど
「子どもたちの未来のために
子どもたちの今に、選ばれた本を手渡す」
それこそが、図書館員の責任だ。とのことでした。
・・・感動しました。しかし話はそこで終わりません。
その話を聞いた 赤羽末吉さん・・・代表作は「つるにょうぼう」 はおっしゃいました。
「そのくらいあたりまえでしょう。
自分が今書いてる絵本は6年かかっている。
やっとできると 編集長がなおし、さらに色を校正する。
そこでじぶんがだめ押しをして修正。
結局その絵本は 7年間もかかって 出版されるんですよ。
それを考えれば 図書館員が6年間検討するのは当たり前ですよ。
相手は子どもなんですから!!」
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すこしわかりづらい表現もあるでしょうが、あえてそのまま 載せさせていただきました。
みなさんのなかで思うままの形で受け止めていただけるとうれしいです。
ほかにも石井桃子さんのお話など、たくさんありました。斎藤さんの熱弁が絶好調のところで学校のベルが鳴ってしまいした。とても残念でした。
子どもこそ、子どもの未来こそ
私たち大人が真剣に育まねばならないもの・・・
その責任を一身にひきうけてくださっていた
司書さん・スタッフのみなさんに感謝してやみません。
今週末にある おはなし会、いったいどんな絵本が子供たちに贈られるのでしょうか?
春の風が感じられる今日この頃。
みなさんが元気なお顔で 訪れてくださることを楽しみにしております。
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みなさんの池に落ちると
こんなに豊かな波紋がひろがっていく・・・。
こんなとき、このブログを生み出してよかったな、という思いが心を満たします。
斎藤さんのお話は、ブログに乗せたらまずかろう、というお話ももりもりありました。
(前述したとおり、まろやかな辛口トークありの講演会でしたから)
興味がおありの方は、明日のおはなし会でこっそり 耳打ちしてくださいませ。
ありました。ちびドラゴン君は
ブログの「掲載情報 」の ところ で
新聞に掲載されて いて、コメントのほうで
H.Nは UHO君ですね。ごめんなさい。
失礼しましたm( )m。。。
「こどものためだから」とサラッと言ってのけ(?!)熱く議論して、こども達に一冊の本を届ける☆って、すごい事だな(カッコいい)と思いました。
こども達と絵本やお話しを通して、何年か接してみて(少ない経験ですが)こどもが望むものって、そんなに変わったものや大きな事ではないんだな~、と。(ベースは)だから、こども図書館が出来る様に(o^-')b熱く議論して、こども図書館が♪そっと子供たちの心に寄り添ってくれたら…と思います(司書さんヨロシク('◇')ゞ)。
孤独な環境で育ち
文学は最大のなぐさめであり愉しみでした。とありますね。
そして同じくモンゴメリさんの自叙伝「険しい道」(山口昌子訳 篠崎書林刊)にはこう書いてました。
「幼年時代に熟読した詩は、成人してからよんだものよりずっと その人の性格に寄与するところが大きいのです。詩が奏でる美しい音楽の旋律は、日々成長していくわたしの 魂の中に織り込まれ、意識的にも、無意識のうちにも互いに こだまし合い、こんにちまで 途絶えることがなかったのです」とありました。
モンゴメリさん自身も「赤毛のアン」の中に書いてあるみたいですね。 なんと10才の頃から 暗誦していた
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」のせりふ。「ハムレット」「マクベス」「不思議の国のアリス」も出てくるみたいですね。モンゴメリが 子どものころから 愛読して口ずさんできた作品だったそうです。
ブログで拝見させていただいた ちびドラゴンくんや Mちゃんの 知事さんの手紙が きちんと言葉を使って 気持ちを伝えられていて 大人の私よりずっと上手だな ・・と思っていました。
やっぱり 子ども図書館に赤ちゃんの時から 行っていたのも
関係していたのでしょうね。。。
と思いました。
子どもたちに真摯に向き合う姿勢、とても勉強になりました。
私自身、子どもたちとかかわることで、子どもたちに教えてもらったことがたくさんあります。子どもたちに育ててもらったという気持ちが強いです。そしてその一つ一つのエピソードが宝物になっています。
子どもたちにも感謝の気持ちでいっぱいです。
まだまだ未熟な私ですが、これからも子どもたちが心豊かな人生を送れるように、幸せな人生が送れるように頑張っていきたいと思っております。
8日、皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。
そうね、大人の仕事は、子どもに一番優れて、一番ほしがってもらえるものを、ちゃんと手渡す用意をすること、だよね。
昨日、一昨日と、市内のT小とK小の6年生の最後のおはなし会してきました。
司書さんも1年生を担当してくださいました。
小学校最後のおはなし会、真剣に、おはなしの中にどっぷり浸ってくれる聞き手の方たち、私より背も大きくなった男の子が、お別れで涙ぐんでくれてたりすると、こっちも胸がつまりました。
よそ様のお子さんたちに、こんなにまっとうに、心開いていただいて、豊かな心のお子さんたちに感謝とともに、おはなしの世界の大きさ、すごさと感じました。
ちなみにT小ではコルシカの昔話「金の髪」(ラブストーリーだよ!)K小ではアイルランドの昔話から「茶色い髪のわかもの」どちらも、じっくり、真剣に聞いてもらいました。楽しかった。
8日のおはなし会も楽しみです。司書さんだけでなく、子ども図書館スタッフさんたちの絵本読みもあるからね。何読んでくれるかしら。
ふふふ、わくわくしますね。
では、みなさま、遊学舎で。
良いことも 悪いことも。。
いま子どもたちは生まれたときから
たくさんの 情報の 洪水のなかにいて
TV ゲーム 携帯電話 パソコンなどなど。 ひとりの親として たいへんだよ
( -。-)-3と ためいきまじりにかんがえたりします。
学生の頃 「TV に 子守を させないで。」 という 本 を 読みました。
わたしも 台所しごと などに 集中したいときに こども用ビデオを みせたり、ゲームも家にあるし、えらそうなことは いえないのですが。
OO浸り というような長時間 それだけ
(あたえられつづける だけの
一方的な ながれる情報は)こわい。
こどもにころは 夢のあること
愛情いっぱいのこと 冒険など 良い本で
楽しんでくれたらよいなー。。。と思います。
子ども図書館で たのしい本を
読んでいただいたり かりたことが
とても なつかしくなりました。
8日の 絵本の時間が たのしみです。