フィアット500Fです。年式は不明。軽四輪よりはるかに小さい、ダンテ・ジアコーザの傑作です。まるで犬みたいな愛嬌のある顔が大好きで、なんとか一度は乗ってみたいと思っていたその昔、海寄りの町で仕事をしている頃、通勤途中の、とある駐車場に500がいました。毎日毎日それを眺めていましたが、どうも動かしている形跡が見られないので、あるとき、勇気を振りしぼって「購入希望、連絡乞う」と名刺に書き込み、ワイパーに挟んだことがありました。翌日、確かにその名刺はなくなっていたのですが、その後結局連絡はなく、その500もいつの間にかいなくなってしまいました。あのときほどフィアット500が身近に感じたことはありませんでした。
この「ルパンカラー」みたいなクリーム色はオリジナルではないようです。恐らくレストアの際に塗り直したものと思われます。しかし、いい色です。