直方駅周辺にはかつて3基もの転車台がありました。
内2つは駅に隣接していた旧直方機関区の転車台で、現在は多賀第3跨線人道橋に転用されているすて20と、既に解体されてしまったでて20-1です。
3つ目は今回紹介する旧直方気動車区のG3(18m級上路式)で、今も現役で使用されています。
新入から直方へ向かう列車の車窓から確認することが出来ました。
レールの締結方法は枕木締結式で、ロック機構は板スライド式でした。
直方駅から歩いて踏切へ移動しました。一番右の線路が転車台に繋がります。
ヤグラは九州特有の一本柱タイプでした。配電盤は後天的な改造です。
現存する転車台だと宮地もこの形状のヤグラです。(梯子無し)
上述のすて20もこの1本柱だったようですが、橋になる際に撤去されています。
牽引車は色々と改造されてゴツくなっています。今後も稼働する証なんでしょうけどね
屋根は折り目があるタイプで、窓は網入りガラスにアルミサッシと近代的です。
作業灯はかなり低い位置に設置されています。転車台側の道路からも見えました。
配電盤には転車台インバータ盤と小さく書かれているのが分かりますでしょうか?
駆動装置がインバータ制御に更新されたため、色々な機器が増設されたのでしょう。
さらに歩いて福岡県道472号線の陸橋から望遠で狙ってみました。
直方側からしか入線できません。広い敷地はかつて気動車区があった名残です
この陸橋まで来ると新入駅の方が近かったりします。
転車台とJR直方駅の間には筑豊電気鉄道の筑豊直方駅がありました。
寸断されたような造りだなーと思っていたら、やはり延伸計画があったそうな…
2015/4/27 追記
昨年の福北ゆたか線フェスタでは初の試みとして転車台体験ツアーが実施されました。
受付は会場内のテントですが参加者は駅まで移動して列車に乗車するそうです。
1便か2便でないと帰れなくなってしまうので余裕を見て1便を申し込みました。
集合時間になったら引率の方に連れられてホームまで移動します。
体験に使用するのはヘッドマーク付のキハ40です。自由席なので適当に座ります。
駅構内から転車台に入線するには2回スイッチバックしないといけないらしく、営業列車の合間を縫って進むため転車台にたどり着くまで15分くらい掛かりました。キハ31の3連を尻目に進みます。
ピットの前で停車中。
側面からだとあまり良く見えないため1人ずつ運転台から見学することが出来ました。
まさに運転手の気分ですね。一旦停止の標識も見えます。
アナウンスによるとこの転車台は昭和18年12月製だそうです。
牽引車をこんなアングルで見られるのも乗車体験ならでは。
それにしても魔改造っぷりがすごいな…
回転が始まりました。入線してきた直方方面の線路です。
スピードは数パターンから選べるそうで、今回は1周5分で回転しました。
牽引車と反対側の円周車輪にはカウンターウエイトが積んでありました。
牽引車の改造に伴って重量バランスが変わってしまったからではないかと思います。
こちらは新入方の線路。以前は草ぼうぼうでその存在すら確認出来なかったのですが、綺麗に整備されていました。なんか車両用のレールより円周軌条の方がデカいような気がします…
あっという間に1周して終了。
入換や運転台の見学に比べると呆気なかったですが大満足です。
2便は外から見学してみました。体験列車は2回目のスイッチバック中で、2番線と書かれている側線に入線しています。左はかつて常磐線で働いていた415系1500番台のトップナンバー編成。
転車台の前までやってきました。
例によって運転台の見学をここで行なうため暫し停車中です。
いよいよ桁の上に載りました。18m級の桁に21m級の車体はギリギリです…
撮影していたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。
筑前植木から直方PAまで歩き高速バスで福岡空港へ向かいました。
クリックお願いします
↓ ↓ ↓