50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

「お客さま」

2016-03-08 21:50:38 | 小説
「お客さま」
お客さまと理恵の耳を軽く打った声と、さざ波の音がまじると、理恵は目が覚めた。敏彦に任せた宿帳のぎめいで、「中川恵子さま」部屋に流れた仲居の声に、急ぎマスクをかけている。おしのびがバレては大変と、タレントの本能的な思いが先にきていたものだ。

(「おしのび」つづく)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿