この先を、生きて行く

難病の子もいる日常

犬がでてくる本・2

2018-05-29 14:08:00 | 
前記事の『ハルの日』を教えてくれた方に私もお返しに。


『ボクものがたり』
And yu・舞坂ゆき子/原案
いもと ようこ/文絵 金の星社

こちらも『ハルの日』と同系統のお話です。

初版は2012年で少し前のものですが、当時読んだ時は本当にショックでした。『ハルの日』もですが、可愛い絵なので余計そう思います。

然るべき施設に連れて行かれても「きみは ぼくの だったひとりの かぞくなんだもの」と飼い主を信じて待つ「ちび」。

最後のページは、ちびちゃんの気持ちが綴られています。私はこのページが一番心に残っています。


ちなみにこの本を教えた方に「さっきの本どうだったー?」と何の気なしに顔を見たら泣いた跡がそうだよねーと私もまたつられて涙ぐんでしまった犬飼いにとっては本当に辛い絵本です。

でも一番辛いのは「あとがき」を読んだ時。動物を飼うのはどんな人?そして捨てるのはどんな人?

その答えも書かれています。

私が出来ることは、お家のワンと、楽しく最後まで過ごすことかな・・と改めて思いました。一緒で楽しかったな、と思ってくれるといいな、いいのだけれど。


本屋さんにはもう置いてないかもしれませんが、図書館にはあるかと思います。お話、答えも気になる方は、是非








犬がでてくる本・1

2018-05-29 13:09:11 | 
職場には本好きの方が割といらっしゃるので、色々な本を紹介してもらっています。

・・・先日教えてもらった絵本(お家で犬を飼っておられる方より)


『ハルの日』
文・渡辺 眞子 絵・どい かや
復刊ドットコム

本を渡された時、浮かない顔をされていたので、ある程度覚悟して読んだのですが・・・予感的中。切ないを通り越して憤り(そして涙)。

どうして、どうしてそんなことができるのでしょう?何故飼った?何故子どもが拾った時に飼うことを許した?

人間といる楽しさを味わった後にこの仕打ち。残酷すぎる。本当にいるのだろうか?フィクションと思いたい。

絵がどいかやさんということで、可愛いのが余計切ない。飼い主の顔も、優しそうなのが更に。

この絵本で一番印象に残ったページは、係の人(施設の職員)から頭を撫でられているハルの顔。


ハルは ひとが すきなのです

なによりも こころから


(『ハルの日』P21 より)


残念ながらこのようなことがフィクションでないことがあとがき(Message)にも書かれています。

尚、この絵本は復刊ドットコムから出版されていますが、新刊のようです。本屋さんでも売っているかな?興味のある方は、是非。