tubemansound depo

【tubemansound】の仲間たちをご紹介します

まもなく完成!

2009-04-29 18:55:00 | プロオーディオ


 サミングアンプが組みあがりました。結線を確認して火入れします。緊張の瞬間です。外付けの±15V電源のスイッチを入れると、黄色いLEDが点灯しました。入力に+4dBuのオシレーターアウトをつなぎ、出力をオシロスコープで見ます。恐る々々マスターボリュームを上げてゆくと・・、きれいなサインカーブが現れました。フルボリュームで+6dBu位の出力になります。0VU=+4dBuにする予定なので、2dBほどゲインが有ります。出来ればもう少しゲインマージンが欲しいので、ラインアンプの抵抗値を調整して8dB程ゲインを持たせました。この状態で<∞~+8dB>までゲインが可変できます。
 最後にVUメーターの校正をします。0VU=+4dBuに合わせるのですが、考えてみると昔ながらのVUメーターによるミックスだと音源にもよりますが、デジタル環境では-10dBfs位しか振れないような気がします。多分DAWでミックスする方はもっと振らせてしまうので、針式のVUメーターでは針が張り付いたままになると思われます。そこでVUメーターの入力に可変抵抗を挟み、0VU=+4dBu~+10dBu位まで可変できるようにしました。これで可愛いVUメーターに、痛い目を合わせなくて済みそうです!


サミングアンプ ④

2009-04-19 15:34:00 | プロオーディオ
 忘れていたモニター用のヘッドフォンアンプ基板を作りました。NE5534Nを2個使ったシンプルな物です。

 

 部品が揃ったので組み立てに入るのですが、その前に大事な仕事が残っています。それはフロント、リアパネルの文字入れです。部品を取り付けてからでは困難になるので、この時点で作業を行います。まず両パネルをシンナーできれいに拭いて、工作時に付いた汚れを落とします。次にシンプルな文字や数字は、インスタントレタリングを使います。また複雑な文字やロゴ(フロントパネルの[Tubemansound])は、以前紹介した「便利な道具」で加工します。最後に上からクリアラッカーを薄く吹き付け定着させますが、厚くすると文字が溶け出す事があるので注意が必要です。



 出来上がったパネルを見ると、ついつい自画自賛してしまいます。地味な作業で根気の要る仕事ですが、完成した後の見栄えは数段違ってきます。



<投稿100回記念!>ケース加工

2009-04-14 00:16:00 | いろいろ
 投稿数もついに大台100に乗りました!!今後ともよろしくお願いします!コメント大歓迎です!! 
 
 最近はケース加工も大分上達してきて、それなりのノウハウを得てきました。例えばDIYで最初に出くわすXLRレセプタクル取り付け穴の加工ですが、いろいろ試してみた上での持論ですが、23mmφのホールソーが一番良いようです。それもNCC(ニコテック:画像にあるオレンジ色の物)が切れが良くお勧めです。
 既製品で売られているXLR用の穴の空いたパネルは24mmφで、ITT製、ノイトリック製とも取り付け可能になっています。実際には、ノイトリック製の方がITT製より出っ張りがやや大きいです。では何故DIYで24mmφを使わないかというと、穴あけ加工時の取り付けビス穴の誤差で左右にブレた時に、24mmφの穴が見切れてしまう事があるからです。もちろんフライス盤で精度を上げればこのような事は無いのですが、センターポンチを当てる際の微妙な誤差が原因になってしまいます。結局22,23、24mmφと3個のホールソーを買ってしまいましたが、最終的に23mmφに落ち着きました。もちろんメス座(31C)を使う時は、ヤスリでつめの出っ張り部分の加工が必要になります。



サミングアンプ ③

2009-04-11 23:49:00 | プロオーディオ
 

 仕事の都合でお休みしていたサミングアンプ作りを再開しました。内部の基板類と8個のパンポット用ボリュームは完成して、ケース作りに入ります。タカチ製の1Uケースに組み込みますが、何時もながら電源トランスが入らないので、電源は外付けにしました。タカチ製のケースはしっかり出来ていてデザインも良いのですが、値段が高く内寸が狭い(特に厚さが無い)のが欠点です。
 大事に取っておいた小型のVU計を取付けることにしました。サミングアンプはその名のとおり複数の信号を単純に加算します。例えば8chの0dBu出力信号を全て加算すると、+20dBu弱になります。サミングアンプを使う人はDAW環境でミキシングしている方が殆どだと思いますが、デジタル信号の場合ヘッドルームは業界の規格によって違い、凡そ20~16dBです。DAWの場合フルビットで録音する事が多いので、仮に各ch-10dBfsの信号をそのまま8chサミングすると簡単に歪むことになります。
(この場合の-10dBfsは一般的な-18dBfs=0Vuリファレンスだと+8Vuとなり、この時点でVU計が振り切れています!)
 デジタル系のミキシングに慣れている人は、信号をアナログに戻して音に色付けするのは良いのですが、アナログ信号のダイナミックスに慣れていないので、音を歪ませてしまう事が多いようです。その辺りも含めて、サミングアンプにはVU計は必需品ではないでしょうか。