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82E282 つづき

2024-02-25 09:52:18 | プロオーディオ

エージングがてら82E282ラインアンプをモニターしてきましたが、音の角が取れてなかなかバランスが良くなってきました。久しぶりにELNAのSILMICⅡを使ったのですが、音の細部が表現されてなかなか良いです。生産中止になってしまって残念ですがSILMICⅡを使う際の注意点として、他のコンデンサーと比べ同容量、同耐電圧でもサイズが一回り大きくなるのでスペースを気にする必要があります。

エージングの済んだ82E282ですが、前回書いたように音がクリアーで音域がとても広いです。アタック、リリース(スピード?)が早いのでドラムの音などが小気味よく、低音域がそれほど出ているわけではないのですが、BDr(キック)などがとてもクリアーに聴き取れます。

この若々しい音を聞いてしまうと初老のTAB/V375ラインアンプには戻るのが難しいですが、欠点としては音がクリアー過ぎてミキシングの荒が聞き取れてしまう事です。モニター用としては良いのですが、音楽鑑賞用としてはもう少し鈍っていた方が良いかもしれません。

特にYOUTUBEなどの圧縮された音源は、聞くに堪えられません!

 


82E282

2024-02-05 17:06:17 | プロオーディオ

 

タイトルを見てSSLを連想できた人は、大分知識が豊富な方かと思われます。82E282は「DUAL BALANCED BUFFER CARD」とあり、入出力がバランス回路で設計されたSSL製アンプカードです。通常プロ用アンプはバランス入力された信号をトランスか電子バランス(オペアンプ受け)でアンバラ信号に変換、信号増幅した後、再びトランスか電子バランス出力でバランス信号に戻しています。信号は変換するごとに劣化(位相ずれなど)すると思われ、実際にアンバラ入出力のアンプの方が音が良いという説もあります。しかしアンバラ回路で外部ノイズが混入しては音の良し悪しもありませんが。

そこでこのバランス・アンプカードですが、1個のハイブリッドICの内部でこれらの変換、増幅を処理しているので、信号劣化が少なくかつ省スペースになると思われます。今回の82E282もハイブリッドIC(型番が分かりません!)を中心に数個のカップリングコンデンサーと抵抗で構成されているだけで、少し物足りない感じです。しかし・・!

しかし電源と入出力コネクターを接続し音出しをしたところ・・。ウム?どこかで聞いたことが有るような??そう、SSLの4000シリーズ、それも以前製作したことの有る4000Gのプリアンプの音です。高音域が伸びて(位相ずれが少ない?)透明感が有り、明解な音質です。しかも中低音域もしっかり出ているので、薄い感じはありません。またディスクリート回路とは違ったスピード感が特徴です。(太鼓の音が耳に痛いです!)

モニタリング用の楽曲で常用のTAB/V375ラインアンプと聞き比べしてみました。82E282が20~30歳の若者とすると、TAB/V375は50~60歳の初老に感じてしまいます。ただトータルで音楽を楽しむのであれば、やはりTELEFUNKENは外せません!

 

≪初老だって悪くありません!私自身も初老なので!!≫