初めに1ch分のオペアンプ3個を交換してオリジナルと音の比較をします。シグネティックス製NE5534Nを2個、NE5532N1個をTi製と置き換えます。HA8はプリント基板がしっかりしているので、ビンテージ機器には有りがちな半田を吸い取るとプリントのランドが剝がれてしまうようなことは無く、作業はスムーズに進みました。
早速電源を入れて視聴です。明らかに音が前に出てきました。同じ規格のICなのですが音が変わってしまうのを昔から不思議に思っていたのですが、間違いはないようです。次にカップリングコンデンサー7個をRECAPです。それぞれを交換しながら音の変化を確認したのですが、一番効果が有ったのは最前段の電子バランス入口の10μ/50Vのコンデンサーでした。やはり電圧が低いマイクレベルが通過するので、40dB(100倍)電圧増幅された後の変化は大きいのではないでしょうか?
オペアンプ24個、電解コンデンサー(SILMICⅡ)56個の交換が終わりました。
全体を見渡すと他より一回り図体の大きなSILMICが目立ちます。
最終的な音質チェックですが、SSL4000Gのオペアンプを置き換えたのですが、サウンドは太くトランスアンプのような傾向です。API312に近い音色で、どちらにしてもオリジナルのYAMAHA/HA8とは別物の素晴らしいサウンドに仕上がりました。
(8ch使ってDrセットを録ってみたいです!!)