珍しいチャンネルモジュールを手に入れました。製品番号やメーカー名が無いので外見から判断して(フロントパネルや塗装など)タムラ製作所のミキサーかと思いましたが、調べてみると「ジェイル電子」に行きつきました。もう半世紀近く音とお付き合いしている私でも名前は聞いたことが有りますが、見たり触ったりしたことは有りません。1980年代に東京光音電波から独立したメーカーらしく、大量生産はしていなかったようです。
早速中身を拝見すると、入力はトランスレスで各セクションごとに「HA、DYN、BA」などのハイブリッドICで構成され、当時としては技術レベルの高さが伺えます。特徴的なのはインプットレベルが1つの入力で<+4dB~―70dB>まで連続可変なこと、EQはHPF、LPFに3ポイントの周波数連続可変仕様、簡易的ながらCOMPとGR表示のLEDまで付いた豪華仕立てです。
回路図は有りませんが立体基板は比較的解析し易く、電解コンデンサーの耐圧から駆動電圧はDC±15V程度と推測して通電テストをしてみました。1kHz正弦波を通したところ、HA,EQ、DYNなど問題なく動作しました。さて次はマイクを繋いでボイスチェックですが、果たしてどんな音と巡り合えるでしょうか?
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