近い将来、消費者価格は変動相場化していくのではないだろうか?
例えば、アジフライ定食750円也を考えて欲しい。
米やパン粉、揚げ油、ガスや電気料金はある程度、平滑化、固定化されている。
が、アジや野菜等の生鮮食料品は、仕入れ価格は変動しているではないか?
店側は、変動する仕入れ価格を平滑化する為に、大きさを変えたり、別のメニューで補ったりの努力をして、消費者価格を固定化している。
もちろん、小さい変動は利益率の増減で吸収している。
これこそが「商売」だと勘違いしそうだが、価格の平準化は本来流通過程での商売であり、お店の本来の商売は、美味しいアジフライを提供することに他ならない。
インターネットによって、これまでは入手困難だった上流の情報が簡単に手に入る様になった。
それによって、流通過程のコストカットが進んだ。
いままで、政府や商社や問屋が平滑化を計っていたが、これからの世の中、これら価格を平滑化している機関をドンドン、すっ飛ばしていくのではないか?
現在は、情報の変化と価格の流動化のそれぞれのスピードに差異が生じすぎている。
それとは別にそれを後押しする2つのトレンドがある。
1つはフランスで始まった食品廃棄禁止法だ。
廃棄するぐらいなら、安価で売ってしまおうと考えるのは当然としても、これの実現にIT技術が活用される可能性は大だ。
廃棄までカウントダウンで徐々に価格を下げるのは、現在のPOSシステムでは簡単に実現できる。
3時を過ぎたら20%引、5時を過ぎたら半額、と言うレベルではない。
6時に廃棄価格の0円になるまで、作ってから徐々に1円ずつ下がっていくシステムだ。
もう1つは、通貨の流動性だ。
今や、お金というのは単なる通帳に記入された情報にすぎない。
情報なら流通は簡単だ。
今までは両替商を必要としていた部分も、店のレジで瞬時に現在レートで取引できるようになる。
外国人観光客の増加、各社のポイントやビットコインなどの仮想通貨、どれで支払っても構わない世の中がやってくる。
両替しても価格は同一だが、一物二価になると言う意味では、通貨変動とともに消費者価格も流動することになる。
ラストワンマイル(消費者の直前と言う意味)の部分は、旧態然としていて、コストの流動性に欠けていると言う意見もあるだろう。
しかしながら、スーパーの肉や野菜、ガソリン価格等は、今でも充分に価格変動している。
これが情報上位とIT技術で結びついて、リアルタイムに、瞬時に変わっていく世の中になっていくだろうと思う。
本日のアジフライ定食 693円也
→昼食休みが終わる寸前なので、665円也
→13時を過ぎたので、620円也
→その時にビットコインで支払った場合、617円也
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