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保活へのやりきれない思い―新田地域のママから

2015-03-08 | 「保活」情報
足立区の新田に在住のママさんより情報が寄せられました。

新田地域の保活状況の詳細のほかに、「保活」へのやりきれない思いや新制度についての感想が綴られています。

点数に振り回され、親の条件で争わないといけないような状況があります。
でも本来なら、親どうしが争わなくても認可保育園にゆとりをもって入れるように、行政が条件ととのえるべきだと痛感しました。


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私は現在育児休業中で、上の子(2歳児クラス)が認可保育園に在園中、
下の子は育児休業を延長して来年(平成28年4月)1歳児で入園させるつもりです。

フルタイム3年以上+兄弟加点があるので、来年度大幅に指数が変わらなければどこかには入園できると思い、
今年度は状況を研究中ですが、新田地域は足立区の中で端に位置していて区役所からも遠く、
クチコミ等以外本当に情報が入手しづらいと常々感じています。

川で囲まれており、足立区の他地域の保育園は車でなければ通園できないので、
新田地域以外だと、職場の近くか、お隣の北区の保育園が候補となります。

北区は待機児童が少ないですが、他区民は二次募集からしか審査してもらえず、
区立は空きがあっても北区民のために空けておくなど条件があり、厳しいと思われます。

新田地域もやはり認可だと0歳・1歳はフルタイム3年以上の48点が最低必要になります。

足立区新田の状況から、感想・要望を書きます。



【新田地域の保育園の状況】

認可保育園(0歳から)・・・ココロット・新田・新田さくら
認可保育園(1歳から)・・・新田わかば・新田おひさま
認可保育園(3歳から)・・・ 新田なかよし
認証保育園・・・さくらんぼ保育園新田
小規模保育室・・・ぴっころきっず新田・にこにこ保育室/ちゅーりっぷ保育室+保育ママ3名

認可保育園=0歳から3園、1歳から2園、3歳から1園の計6園 +認証保育園1園、小規模保育室3園+保育ママ

園の新設等も進んでいるが、園庭のない園が多い。
すべてが徒歩圏内に密集しているわけではなく、実質車での通園をしている人も多い。



【平成27年4月入園、新田地域の認可の点数から見る結果】

0歳児:ココロットは48点まで(48点でも待機あり)・新田さくらは48点まで、新田は47点まで(47点でも待機あり)。

 ⇒48点あれば、園を選ばなければ0歳児でほぼ入園可能かな・・・という印象。

1歳児:ココロットは50点まで、新田・新田さくら・新田わかば・新田おひさま48点まで(48点でも待機あり)。

 ⇒48点あっても厳しい。おそらく兄弟加点を持っている人がかなり多い。

逆に言えば、兄弟加点2点、もしくは認証加点2点があって50点あればどこかには入れる。

2歳児以降は園を選ばなければ48点なくても入れる。

特に3歳児以降は、一昨年3歳児からの保育園が新設されて、園を選ばなければ受け入れ枠が大幅に広がっている。



認証のさくらんぼ保育園は、申込先着順で、兄弟で通園者がいる方が優先と伺っています。
基本的には0-2歳の園児がほとんどのようで、3歳児のタイミングで幼稚園に行くとのことでした。
昨年園舎を増築しています。



【意見・要望】

(1)フルタイム3年以上でも1歳児で入園できない

先日のブログの記事にありましたが、フルタイム&勤務年数が三年以上のママですら入りづらい現状、
通常1年の育児休業があるのに、切り上げて0歳で入園させざるを得ないことに、私も納得がいかないし、不満です。


(2)指数が同じでも入れないもどかしさ、悔しさ

上記の内容と被りますが、同点でも入れない状況は受け入れ人数に限りのある保育園の基準等を鑑みて理解できますが、
48点なのに入れない状況で、もし当事者になった場合、すれすれで入れた方は良いですが、入れなかった方は本当に納得いかないと思います。

同点の場合の優先順位を区の職員の方に見せていただき、明確な基準があることは分かっているのですが、
せめてフルタイム3年以上勤務の方までは、枠をちょっと広げて潜り込ませてあげられるような柔軟な対応を期待したいです。

もちろん、それによって安全性が落ちたり、保育の質が下がってしまうと困ってしまうのですが・・・。
区の方に、同点で48点だと大抵、主たる保育者(母親)の現在の職場での勤続年数の長い順で決まると伺いました。
年齢が上でも転職してる方や、若くて頑張ってる方にはどうしようもない順位の付け方で、やはり理不尽さを感じます。


(3)保活=保育園に入るための活動といっても、結局できることがない。点数を稼げる項目がない

世間では保活という言葉が飛び交っていますが、正直できることが限られています。
近隣の保育園の見学に行ったり、指数や入りやすさを調べることはできますが、どんなに調べても入れるわけではありません。

通園可能な範囲の認証保育園を予約することはできますが、認証保育園も認可の結果次第なので、
絶対に入れますよ!と言っていただけるところは少ないのではないかと思います。

足立区は平成26年までは、いわゆる認証加点と言われている+2点で
「東京都認証保育所・保育ママ・小規模保育室などに有償で2ヶ月以上前から預託している場合」
という項目がありましたが、平成27年4月入園分からは
「就労開始、復職等により保育が必要となったため、東京都認証保育所などに有償・月ぎめで2ヶ月以上前から預託している場合」に変更になりました。

認証保育所は入園理由を問わないので、昨年度までは育休中であってもどこかの認証保育所に
とりあえず2ヶ月以上前からお金を払って預託しておけば2点加点できたのができなくなりました。

認可に入れたい場合は、育休を切り上げて0歳で入園させる、もしくは認証に預けて復帰して点数アップさせる以外、
意図的に加点できる要素がないと思います(ひとり親になるを除き・・・)。

就活・婚活などは結果はどうあれ自分の努力も少しはあると思いますが、
保活に関しては、早期復帰以外自分が努力してもどうにもならないところがもどかしく感じます。


(4)小規模保育室について

小規模保育室については、昨年度までは短時間預ける場合、
たとえば週60時間まで(週2日、1日7.5時間程度)で月9500円(保育料10000円、補助が▲2000円+給食費1500円)で
短時間勤務や介護等で、ニーズはあったと思うのですが、

今年度からは短時間と標準時間の人数枠が設けられ、認可保育園とあまり変わらない保育料になり、
保育の必要性の認定により、改悪になってしまっていると感じました。


(5)3歳児からの園について

新田地域については3歳児からの園が一昨年新設されました。
小規模保育室や保育ママ等の受け皿として需要はあるとは思うのですが、
昨年中はかなり空きがあったようでした。また点数がかなり低くても入れています。

子どもが3歳になってパートを始めるママ等のニーズには応えられていると思いますが、
やはりこの0歳・1歳の激戦状況の中では、空きの発生している3歳児からの園はもったいなく感じます。


(6)保育園入園後の既得権的扱いについて

保育園は入れてしまえばその後は毎年継続利用のための必要書類等を提出しますが、
入園時より指数が低くなっても退園させられたりなどはないと思います(正社員⇒パートへの変更等)。

なので、激戦区の保育園でもタイミング良く一度入れてしまえば、
その後、引っ越し等で新たに指数の高い方が来てもその方はずっと入れず、保育の必要度が低い方が居座れるのは少し理不尽な気がします。


(7)保育の必要性の認定(国の施策)と、区単位での保育園入園の指数条件・保育料の違いや、越境での他区の保育園への入りにくさについて

子ども・子育て支援新制度の全体説明会等にも参加し、保育の必要性の認定が適切に行われれば、
必要な方に必要な保育が割り当てられるという考え方は分かりましたが、現時点では今までと何も変わりがないと感じます。

そんなことを画一的にやるのではなく、区によって保育園への入りやすさが違う点を解消したり、
区境に済んでいる場合等、区を越えて近隣の保育園での受け入れ体制を充実するなどの対応を希望します。

港区では来年度から第二子以降保育料が無料になりました。
それぞれの区政で力を入れるところは違うと思いますが、足立区でも「保育」にもっと力を注いで欲しいです。

とはいえ、育児休業中で上の子退園の地域もあるようなので、預かってもらえる点はありがたいと思っています。



そもそも理想を言えば、園の設備や先生との相性、自宅からの距離等様々な点を鑑みた上で、
可能な限り我が子を希望の保育園に通わせたいです。

足立区は保育料の基準も他区より高いし、みなさん共働きをして頑張っているのに、
希望の園に入れなかったり、兄弟別園で労力がかかっている方がいたり、なんで?と思うことが多いです。

0歳から入園した場合、小学校と同じ6年間という大事な時間を過ごす場所を、自らの意思で選択できない現状に、
「みんなそうだから仕方ないじゃん!」と言えばそれまでですが、待機児童解消と言われて久しいのに、
難しい課題が山積みなのは分かりますが、なぜ改善されないんだろうと感じます。

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