雑記-白堂別館-

雑記なう
無職止めました。
出来ることからやってみよう

2010-04-26 01:50:32

2010-04-26 01:50:32 | 雑記
さて、明日というか今日になるけど入院してきます!
退院は二週間後・・・かな?
ブログの更新とかは大体携帯で出来るから特に支障はないのかねぃ
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練習なう

2010-04-23 20:18:28 | 雑記
久しぶりにイラストの練習。
あんまり間を空けてやっても成果は出づらいものだけど
別に急ぐわけでも無いのでちまちま描き描きφ(.. )
最低限、人の顔は何も見ないで描けれるように頑張るつもり

髪が上手くいかないねぇ
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第四節

2010-04-21 01:31:51 | Dear to me
日が経つに従って、クラスはこの状況に慣れようとしていた。
今では積極的に雄二に話しかけようとするクラスメートはいない。
大人も含めて腫れ物を触るような心持ちで遠目で見ているだけだ。
香奈穂も何も出来ない焦燥感に駆られながらも、気持ちは半ば諦めかけていた。
だがここで、そんな香奈穂の気持ちを知ってか知らずか、ちょっとした運命の悪戯が起こった。


それはある体育の時間だった。
その日はグラウンドでのランニングで、運動が得意ではない香奈穂は精一杯走ってはいたが、お世辞にも速いとは言えない。
雄二も普段ならもっと先頭の方にいるのだが、今は香奈穂の10メートル先くらいを走っていた。
残り時間もあと少しとなった時、目の前を走る雄二が横にふらついたかと思ったら突然倒れた。
驚いた香奈穂は慌てて近づくが雄二が起き上がる気配はない。
周りの生徒も立ち止まり、グラウンドの反対側にいた先生も異変に気付いてこちらにやって来た。
クラスメートの誰かが雄二が倒れて動かないことを告げると、先生は雄二君の状態を確認し保健委員を呼んで、保健室まで運ぶよう指示した。
保健委員は偶然にも香奈穂だった。
香奈穂を見た先生は、男子一人にも手伝いを頼んだ。
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第三節

2010-04-16 00:09:24 | Dear to me
何日か過ぎて、雄二は登校してきた。
ただ、それは香奈穂やクラスメートが知る雄二ではなかった。
姿形は雄二であることは間違いないのだが、中身は何か別のモノのように感じる。
あまりの変わり様に驚き、久しぶりに登校してきた雄二に誰も話しかける事が出来なかった。

一時間目、二時間目と時間は進み、時計の短針は頂点を越えて昼休みになった。
香奈穂は普段なら図書室か、廊下でのお喋りで時間が過ぎていたが、今日ばかりは教室に残っていた。
香奈穂が目を向けたその先には、雄二が座っている。
雄二君は授業中もほとんど動かず、そこに『いる』よりも、ただそこに『ある』ように感じられた。
周りの空気も、時間が停って熱も音も光でさえも届かないのではないかと錯覚を起こしてしまう。
他の人も似たようなことを感じているのか、雄二君の近くのクラスメートはいつもより静かで、休み時間になると我先に席を立っていった。
なので、当然この昼休み中も雄二君の周りには誰も居なかった。
香奈穂はどうすれば雄二に話し掛けれるだろうか、恐らくどんなテストに挑む時よりも頭をフル回転させていた。
しかし、香奈穂がその問いの答えを出す前に一人の男子が雄二に近づいていた。

その男子は雄二君と仲が良く、今も雄二を元気付けるためにいつも通りのテンションで話し掛けていた。
けれど雄二君から明るい反応はない。
そのあとも二言三言と頑張ってはいたが最後には諦めたのか、男子はその場から離れていった。
再び雄二の周りは誰も居ない静かな状態になった。
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第二節

2010-04-13 12:28:58 | Dear to me
翌朝、朝刊の記事を読んだ香奈穂は昨日の出来事が悪い夢で無かったことにもう一度ショックを受けた。
沈んだ気持ちで学校へ行くと、やはりと言うか雄二君は来ていなかった。
代わりに教室の中では一つの話題で大きく盛り上がっていた。
話題の中心は言うまでもなく、香奈穂はなるべく話しの中身を耳に入れたくないと、そっと席に着いた所で運悪く友達に捕まってしまった。
それでも頑張って話しをはぐらかそうとしてみるけれど、どうしたっていやでも入ってくる。
聞こえてきたその内容に香奈穂は自分の耳を疑った。

『雄二君のお父さん、同じの消防士の人が起こした放火に巻き込まれたんだって』

(えっ!)

思わず反応してしまった。その反応に友達は気を良くしたのか、更に話し続けた。

火事が起こった日、その同僚だった人はお酒を大量に呑んで泥酔していた(後で幾つか証言があった)。
消防士であるはずのその人は何を思ったのか、他人の家に火を放った。(その後いなくなって未だに発見されていないらしい)
そして火事の消火活動中、崩れてきた建物に運悪く巻き込まれて雄二君のお父さんは帰らぬ人になってしまった。
三文小説に出てきそうなありきたりな話・・・だけど雄二君にとってはそれで済まされない。
雄二の事が心配で気になる香奈穂だったが、ただのクラスメートである自分に出来る事があるわけでもなく、一日は空しく過ぎていった。
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