夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

果たして俺は俺だろうか?

2020年10月13日 21時13分24秒 | 日記
来し方を振り返る時。奇妙な感覚をおぼえる、『あの時って本当にあったのだろうか?』『あれは本当に今の自分と同じ自分だったろうか?』
そしてふと芝居の事を思い出す、『人間は何故芝居をするんだろう?』 さらに文楽を思い出す、『何故わざわざ人形を操るのだろう?何故自分たちが直にやらないんだろう』
そして閃く・・・『もしかしたら俺の人生を味わってみたい何者かが人形を操っているんじゃなかろうか?その人形が俺と勘違いしているんじゃないか?もしかしたら俺は人形かもしれん』
さらに閃く、・・・創世記には神が人を創ったと書いてある。もしかして神は人間なるものがどういう思考や行動をするか実験してみたくてアダムやエバを創ったんじゃなかろうか?【神は土で人を創りそれに命の息を吹き込んだ、すると人は生きた魂になった】・・・文楽人形を作ってそれを舞台で動かすのと同じじゃないか。鏡の中で尤もらしい顔をしている奴、電池が切れたらたちまちゾンビになる。
【此の世は芝居なんだ】【自分と言う特別な人は実際には居ないんだ】、と言う事に人は無意識では気がついている、知っているんじゃないか?だからその真似をしている。いや、強迫的に確認している。
【此の世は幻想なんだ、事実じゃないんだ、芝居なんだ】と自分に言い聞かせているんじゃないか?

ところで間もなく、人間の生命維持を担っている電池が再び充電される時が来るらしい。黙示録を読んでいるとそのように読める。

才能

2020年10月13日 17時24分13秒 | 日記
Infinite Blue - Karlijn Langendijk (shot & recorded on iPhone)
NEW KOBLER GUITAR in Austria! - Karlijn Langendijk VLOG #1

ある若い女性と彼女のギターを作ったもうひとりのひどく若くはない女性。
この演奏家にして作曲家の女性は私が最後の職場にたどり着いた1995年ぐらいに出生した。ここにその演奏があるがこんなギター曲が私は好きなのだ。
【才能】と言うものに衝撃を受けた。
歌うのではない、考える、モノローグの音の集合!そしてわくわくする楽器!
普通のギターには飽いた、普通のギター曲にも飽いた。

村上元三だったか吉川英治だったか忘れたが、宮本武蔵と言う小説にあった、・・・武蔵がどこかで手に入れた黒樫の木刀、そのズシリとした重さ、鈍く艶のある地肌、その冷たさ、に武蔵は我を忘れて剣術に励んだ、それが彼を稀代の剣客にした。ワカルかな?この淫するまでの惚れこみかた、そういうギターが私は欲しいのだ。無いんだ、それが、日本の高名な製作家達のギターを複数持っていたが【視覚的に】退屈で、触る気にならなかった。視覚的に惚れ惚れするようなデザインを出来ない人が聴覚的にだけは才能を発揮するとは私は思わない。
立原道造と言う人は詩と建築の両方に才能を発揮した。彼の週末休暇小屋は私の理想の隠れ家だ。
Hyazinth house ヒアシンスハウス
しかしヒヤシンスを風信子と当て字した文学者は堀辰雄だったかな?素晴らしい才能!女の子が生まれたらこんな名前をつけたかったな。