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詩と物語を紡ぎます

花ぞ咲きける

2018-01-27 00:55:00 | uta
     花ぞ咲きける


戊戌睦月廿二日、昼前には関東南部の雪は本降りとなり、枯木に花咲くを見る。しかし、花咲の翁の姿も灰を撒いた痕跡も見当たらなかった。




雪降れば冬籠りたる草も木も春に知られぬ花ぞ咲きける

ゆきふれば ふゆこもりたる くさもきも はるにしられぬ はなぞさきける

紀貫之『古今和歌集・巻六冬歌323』




深深とaria奏でしG線の上にしんしん雪ぞ咲みける

しんしんと アリアかなでし ゲーせんの うへにしんしん ゆきぞゑみける




熱燗を酌みし花咲翁媼の月雪花をほろ酔ひて愛づ

あつかんを くみしはなさか おうおうの つきゆきはなを ほろよひてめづ


*****************
 photographed:2018/01/22
 quoted:『古今和歌集 巻六冬歌』
 written:2018/01/22 〜 25
 elaborated:2018/01/24 〜 27
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4 コメント

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何処の雪国ーと思うような (̴夢見)
2018-01-27 10:31:59
美しさ

寒かったでしょうね

歩きにくさも気にかかります
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Re:何処の雪国―と思うような (つかさ)
2018-01-27 22:51:52
夢見さま、有難うございます。
太平洋側の雪は、重い湿った雪なので、電線や樹木に着雪することが多いのです。紀貫之の歌もそうした雪を歌ったのかな、と。
ぐじゅぐじゅ雪の歩きにくさもさることながら、アイスバーンとなった雪もまた、――それ以上に歩きづらいものです。犬も滑って転ぶほど(笑)
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Unknown (ミヤ)
2018-01-29 10:14:36
梅が咲いたかと思ったら。
今年の冬は寒いですね~

私は雪見ワインです^^
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Re:Unknown (つかさ)
2018-01-29 14:09:58
ミヤさま、こんにちは。
実に寒い冬となりました。最低気温が氷点下の日がかれこれ一週間以上。東京にありながら、故郷にいるような錯覚を覚えます。

〉私は雪見ワインです^^
わたしは、焼酎お湯割りを楽しみました。
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