V=4/3πr³

詩と物語を紡ぎます

龍の祈り

2020-07-10 03:10:00 | poem
龍の祈り


湿った風のキャタピラが
梅雨空から吹き下ろし

轟轟と轟轟と街を郷を蹂躙していく

もう何日青空を見ていないだろう?
それどころか太陽の輪郭すら臨めない

梅雨空は雨催いから雨模様に濡れて

その生温かい滴を辿り
頭上に目を凝らせば

日輪に額づく龍神の涙の

ほろほろとほろほろと
溢れて止まぬ祈りの歌が

木霊して人の魂に響き慰める





豪雨の被害に遭われた皆様へ、心からのお見舞い申し上げます。一日でも早く落ち着いた生活を取り戻せますように、毎日毎夜祈っております。
合掌祈願 つかさ 拝

written
2020/07/08,09,10

photographed
2020/07/08




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2 コメント

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トップの画像 (夢見)
2020-07-10 20:49:14
本当に龍に見えますね

先日 朝の熊本の様子に言葉を失いました

水害に地震に
幾度大地は痛めつけられるのかと

ただ一度でも私ならいじけてしまいます
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Unknown (つかさ)
2020-07-11 15:26:19
夢見さま
こんにちは。
熊本をはじめとして、西日本各地の豪雨禍、実に胸を抉られるような惨状です。心が痛みます。毎日祈りを送っています。

龍は、本来人には好意的な存在である、と聞き及んでいます。龍でさえ、思い掛けない禍いを悲しんでいるのではないか? そんなことを思いながら撮った写真でした。

いつもありがとうございます。
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