すっかり教則本化しているね。念のため改めて記しておくが、このブログが前提にしているのは、ピック弾きのロックギターやフォークギター。もちろんピックを使わずマーク・ノップラーのように指で弾いても構わない。高い方の二つの絃を無視すれば、ベースにも応用できるだろう。
ギターと同じ四度調絃の楽器であるコントラバスについては、僕はクラシック教育を受けた。そこからの類推で、ロックやフォーク、素朴なジャズといったスタイルのギターについても、様々に思う処があった。しかしギター教育で大系立っているのは、指弾きのクラシックギターのみ。高価なジャズの教則本で学ぼうとしても、載っているのは既存のビ・バップ・フレーズばかりというのが現状だ。いくら学ぶは「真似ぶ」だといっても、絵の勉強をしたい人に名作の一部を模写させるようなもので、何年経っても画面構成の妙は分からない。
自分の名前も書けなかったジャンゴは、いったいどうやってギターを学んだのか? この長年の疑問に答えてくれたのは、非ロマのジプシージャズ・ギタリストであるロマーヌだった。「彼らは譜面が読める。ただしクラシカルな譜面ではなく、彼らにしかわからない特殊な譜面だ」
考えてみれば当然。半音ごとに区切られた五線譜は、いわば「ピアノのためのタブ譜」。ギタリストが直観的に音を感じるには、あまりにも非効率的な表記だ。そもそも何絃のその音だかも指定できない。
石黒くんからあれこれと訊ねられ、長年のメモを見返しているうちに、自分が弾けるかどうかはともかくとして、頭のなかにちょっとした大系が出来上がっている事に気付いた。自分が初心者のころ教わっていたらなあと思った。それを折々に書いている。
ギターというのは極めて視覚的な楽器で、指板を絵として捉えてしまえば、高次の理論も目で理解できる。子供は星座の形をすぐに憶えてしまう。そんな風な気分で捉えてもらえると嬉しい。
マイナーのアルペジオ。これは第六絃ルートのほうが弾きやすい。しかもジャンゴの指癖と殆ど同じ上昇下降なので、ぜひぜひ練習していただきたい。マイナーの場合、三度の音が短三度になる。画面のずれを防ぐため長三度の時と同じく「3」と表記する。六絃五フレットから始めればAmです。
+-+-+-+3+-+-+-+5+
+-+-+-+-+-+R+-+-+
+-+-+-+-+5+-+-+-+
+-+-+R+-+-+3+-+-+
+-+-+5+-+-+-+-+-+
+R+-+-+3+-+-+-+-+
僕の指使い。
+-+-+-+人+-+-+-+小+
+-+-+-+-+-+中+-+-+
+-+-+-+-+人+-+-+-+
+-+-+人+-+-+中+-+-+
+-+-+人+-+-+-+-+-+
+人+-+-+中+-+-+-+-+
ピックのアップダウンは、やっぱり僕はアップから始める癖があるようだ。ジャンゴをコピーしていて付いた癖のような気がする。
同フレットの隣の絃への移動は、あらゆる弦楽器で頭の痛い問題だ。指を跳ばすのか、寝かせるのか。結論から云えば慣れる他ない。僕は高音への移動では寝かせ、低音への移動では指先をピッキングに合わせて移動させる傾向がある。しかし前者の移動でも、器用にとんとんとんと指先を動かしていくギタリストもいる。指の形に拠るのだろう。
ギターと同じ四度調絃の楽器であるコントラバスについては、僕はクラシック教育を受けた。そこからの類推で、ロックやフォーク、素朴なジャズといったスタイルのギターについても、様々に思う処があった。しかしギター教育で大系立っているのは、指弾きのクラシックギターのみ。高価なジャズの教則本で学ぼうとしても、載っているのは既存のビ・バップ・フレーズばかりというのが現状だ。いくら学ぶは「真似ぶ」だといっても、絵の勉強をしたい人に名作の一部を模写させるようなもので、何年経っても画面構成の妙は分からない。
自分の名前も書けなかったジャンゴは、いったいどうやってギターを学んだのか? この長年の疑問に答えてくれたのは、非ロマのジプシージャズ・ギタリストであるロマーヌだった。「彼らは譜面が読める。ただしクラシカルな譜面ではなく、彼らにしかわからない特殊な譜面だ」
考えてみれば当然。半音ごとに区切られた五線譜は、いわば「ピアノのためのタブ譜」。ギタリストが直観的に音を感じるには、あまりにも非効率的な表記だ。そもそも何絃のその音だかも指定できない。
石黒くんからあれこれと訊ねられ、長年のメモを見返しているうちに、自分が弾けるかどうかはともかくとして、頭のなかにちょっとした大系が出来上がっている事に気付いた。自分が初心者のころ教わっていたらなあと思った。それを折々に書いている。
ギターというのは極めて視覚的な楽器で、指板を絵として捉えてしまえば、高次の理論も目で理解できる。子供は星座の形をすぐに憶えてしまう。そんな風な気分で捉えてもらえると嬉しい。
マイナーのアルペジオ。これは第六絃ルートのほうが弾きやすい。しかもジャンゴの指癖と殆ど同じ上昇下降なので、ぜひぜひ練習していただきたい。マイナーの場合、三度の音が短三度になる。画面のずれを防ぐため長三度の時と同じく「3」と表記する。六絃五フレットから始めればAmです。
+-+-+-+3+-+-+-+5+
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僕の指使い。
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ピックのアップダウンは、やっぱり僕はアップから始める癖があるようだ。ジャンゴをコピーしていて付いた癖のような気がする。
同フレットの隣の絃への移動は、あらゆる弦楽器で頭の痛い問題だ。指を跳ばすのか、寝かせるのか。結論から云えば慣れる他ない。僕は高音への移動では寝かせ、低音への移動では指先をピッキングに合わせて移動させる傾向がある。しかし前者の移動でも、器用にとんとんとんと指先を動かしていくギタリストもいる。指の形に拠るのだろう。
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