ラヂオデパートと私

ロックバンド“ラヂオデパート”におけるギタリストとしての津原泰水、その幾何学的な幻視と空耳。

どんな女にも欠点はある

2008-02-01 07:28:46 | ライヴ
 PX5Dに関してラヂコンズのリハーサルで困ったのは、〈Don't Stop Me Now〉に使う派手なディストーション。プリセットが非道い訳ではない。否、充実している。
 悪い意味でも厳格に再現されている、とでも云えばいいのかな、ギターのボリュームに対して音量が余り変化しない。クリーン系クランチ系の音色に比して極度に平坦。
 ハイゲイン・アンプには確かにこの傾向があり、シミュレイションとしては間違いではない。メタル・ギタリストは高原状態で弾く人が多いから、別に困らないのだろう。
 ラヂコンズでは困る。伴奏で歌が掻き消えるのを避けようとすると、ソロが誰にも聞えない。解決するにはPX5Dのボリュームノブをリアルタイムに操作するか、後にボリュームペダルを繋ぐか、或いはアンプのツマミを廻すか。
 弾きながら操作できるのはボリュームペダルだが、苦手だなあ。つい動かし過ぎてしまう。踏み心地の重いペダルは重量もある。運びたくない。

 13日はラヂデパのコーナーもあり、こちらは普段の音作りで行くつもり。歪み音については、そちらのセットに切り替えるのが現実的、且つ贅沢なのかもしれない。
 曲中の事でさえなければ、アンプを切り替える為だけに、A/Bボックスを持ち歩いたりはしない。アンプからケーブルを引っこ抜き、差し替える。もちろんスタンバイに戻してからだが。
 ミキコアラマータをサポートしている道上いづみさんなんて貴方、ベースにボリュームすら付いてないので、しょっちゅうアンプに手を伸ばしている。お客としてその様に悪印象は無い。むしろ面白い。それでいいのだと思う。

【2/13 ソケースロック(四谷三丁目)】03-5368-1317
http://sokehsrock.seesaa.net/
 日時:2/13(水) 18:30open 20:00start
 チャージ:2,000円
 出演:ラヂコンズ/The ZIRCONS/ラヂオデパート+アラマタミキコ