エチオピアエチオピア

代田橋からこんにちは

距離(E-410)

2010-03-21 05:42:36 | Weblog

エチオピアで学んだこと、持って帰りたいことは何か、ともし問われたならば、人と人との距離、と答えるだろう。
エチオピアはほんとうに人と人の距離が近い。
知らない人同士はバスで隣に座っただけで会話してるし、小学生がバスに乗ってきたら席を詰めて座らせてあげて、危なくないように自然に肩を抱いててあげたり。
時には知らない子が知らない人の膝の上に座ってたりする。
若い女性は気にせずおっちゃんの隣にきつきつで座るし、おっちゃんも別に喜んだ顔をするわけでもなく普通に座っている。
僕はやっぱり隣に綺麗な女性が来たらそりゃ嬉しくなってしまうのだが、それはひた隠しに平静を装っている。
さておき、それを同じ日本でもししたとしたらかなり不自然だろう。
でもなんで日本はそんなに人と距離をとる様になってしまったんだろうか?と思う。
まあ元々距離を取る文化である、ということはあるのかもしれないけれどもそれにしても違和感を感じる。
別にスキンシップが重要と言っているのではない。
スキンシップに現れているエチオピア人の他人同士の心と心の距離の話である。
なぜこれをもって帰りたいのか、それは単純に居心地が良いからである。
何か人間の始原的在り方に関係しているのではないかと思っている。
日本に帰った隊員からよく聞く話が、皆が自分に無関心なのが本当に寂しい、と。
まあそんなことはまだ良く分からないけれども、日本に帰ったら自分だけでもそういった距離感で人と接していければよいな、と思うのである。
みなさんひとつよろしくお願いいたします。

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