goo blog サービス終了のお知らせ 

人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

女を育てる ?

2017年11月15日 | 読書

立原正秋という作家の名前は

知ってはいましたが

まったく読んだこともなかったのです、

たまたまBookoffで100円だったので

買ってみて

読みました、「名残の雪」・・・・

へぇ、こんな作家だったの・・・

梅を褒めに行く、なんて表現は

優雅だし

いっぱいお金持ちが登場して

鎌倉を描き尽くしているのは

いいとして

不倫という言葉では不満な読者もいるとは

思うけれど

まごうかたなく不倫をしている

男達・・・があたかもそれが

まっとうであるようで

読んでいてやーな気持ち。

でも一番やーな気持ちになったのは

男が「女を育てる」と表現されたところ。

この作家、上品で優雅で、趣味が深くて

という仮面の下はとてもじゃないけど・・・

ともあれ

きっと田嶋 Y子氏なんかは

何よっ、これ !

激怒するかも。

私は激怒しませんけど

読後すぐ捨てました・・・

気持ちわりーと

若者言葉で言いたいですね・・・

 

 

 

 


帰郷

2017年11月07日 | 読書

浅田次郎「帰郷」は

日本人がなるたけ見たくないものを

ひん剥いてしまった作品・・・

戦友の肉を喰らうまでに

ならざるを得なかった無謀な戦争。

それも日本が好んで始めたわけでもなかった

のに

何万の無駄死に、餓え死に、自害・・・

これらの死に何か意味をつけねばと

日本国家が考えたのは「お国のために」

そしてお国はそのまま「天皇陛下」だった。

天皇ご自身が欲したのではなく

利用されてしまわれたといえる。

あの戦争は欧米の「締め付け」によった。

あの抑圧が一つの国家を破滅的な戦争へと

走らせたのを

今の北朝鮮にそのままそっくりだと

主張しているのは武田邦彦氏。

かつての「真珠湾」が今度は

「核ミサイル」で東京へ

ということになるかもしれない。

どんどん締め付ければ締め付けるほど

起爆力が高まっていく。

第二次大戦の導火線と同じ轍を踏もうと

するのは是か非か・・・

北を侮ってはならない

あの地には「その人のために死ね」

という

どこかで聞いたような思想ががっちり

存在していて

どんなに国民が嘆こうとも

「真珠湾」が爆発することを

忘れないように・・・

 

 

 

 

 


就眠前読書

2017年09月25日 | 読書

特に女性に多いかも・・・

寝る前の布団のなかで

本を読むって。

一日の終わりの儀式みたいに

必ず本を読む女性は

案外多いのではないかしら。

これがないと一日が締めくくれないみたいに

感じます。

そして今

老婆には

これぞという本が見つからず

困っています。

実は流行りの村上氏とかの

本は

はなっから読む気がしないし

わくわくしながら読む本が

ないかしら。

たとえば「モンテ・クリスト」みたいな・・・

宮城谷氏も司馬遼太郎も楽しんだなあ。

内田康夫も楽しんだ。

梨木香歩も少し楽しんだし

藤沢周平は別格だったし。

それに比するものを早く見つけたい。

だれかが津島佑子を推したけど

あまり・・・

歴史物では永井路子を楽しんだなあ。

何かないかなあ。

 

 

 


遊ぶ子供のー

2017年09月21日 | 読書

小川洋子氏と河合隼雄氏の

対談集を読んだら

「子供」がどんなに奇跡的な

癒しの存在であるかという

意味のことが語られていて

「ルートくん」とか

ーーこれはあの「博士の愛した~」を

読んだ方にはわかりますーー

ほんとに老婆は同感で

表で子供の遊ぶ声がすると

ほっとします。

子供の声はどうしてあんなに

天まで届くような

よく通る響きを持っているのでしょう。

思うに

子供の遊ぶ声は小鳥のさえずりと同じ、

心を癒すものですねえ。

しーんとして1日、子供の声が聞こえない

お屋敷通りも静かでいいかもしれない

けれど

やはり

下町の子供の声がまるまる聞こえるのも

いいものですねぇ。

しかし

近頃、田舎では子供の遊ぶ声なんて

ばったり途絶えたそうです。

子供がそもそもいないか

いても

家でスマホかなんか

いじってるらしい・・・

小川や公園や

そんなところで

小鳥そのもののように

子供が歓声あげて遊ぶ姿を

見られるのは

意外や意外

東京のど真ん中だったりするのです。

ああ

遊ぶ子供の声聞けば

わが身さえこそゆるがるれ

と歌った「梁塵秘抄」の

あの感動は今もそのまま

のはずなんですが・・・

そして

保育所建設反対には

悲しいものがありますが

ピーっと笛で一斉行動やらせるような

幼稚園だったりすると

そりゃうるさいですよ。

は?

いえ、うるさいのは子供じゃなくて

先生のほうです・・・

 

 

 


本から学ぶ(2)

2017年09月08日 | 読書

再び井沢元彦「逆説の日本史・中世混沌編」

です。

{政治家にとって最も大切な仕事はなんだろうか?国民が安心して活動できるような

土台を作ること。それを行うに際して最も重要な心構えは「決断すること」なのである。

政治家とは「決断する職業」である(略)。本来、官僚はスタッフであって、決断すべきは政治家である。}

ということなのですが

「決断しない」のが日本の政治家であり

「決断させない」のもまた日本の政治家なんですね。

とすると

日本の政治家は何をしているんでしょうね・・・

野党はともかく

目先の「与党批判」「安倍おろし」

がお仕事のようですし

与党は・・・

いったい

何をしているんでしょうね・・・

豪華な議員宿舎を建てる

というお仕事なんですかね・・・

情けなくて涙も出ない

老婆でございます。