ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。

世界の漆喰

2019-08-30 | 建築・インテリア

建築家のおじちゃんの美学 で

おじちゃんの案→ 壁:漆喰 漆喰 漆喰 漆喰 漆喰 … 床:杢 杢 杢 杢 杢 … 天井:杢 杢 杢 …  寺みたい…

と言ったのは、早とちりでした。漆喰と杢だらけ=和風 とイメージしていました。

 

今暮らしている古い家も、土壁を内蔵した漆喰壁、床は檜あるいは畳、天井は木を表面に張った突板を、多く使った日本家屋です。

昔はどこも土壁で、農民の慎ましい自然な暮らしの象徴だったのですが、今ではべらぼうに高額となる壁造りだそうです。今では畳も、半分は偽素材で出来ていたりするそうです。今住んでいる古い我が家は、今の時代からすれば贅沢な素材を使っていることになります。体にはとてもいいです。うちは高級家屋だった!!(笑 宿場としても使えそう。

久留米絣もそうです。元々は庶民の生活に根差した纏い物だったのが、今では高級品です。久留米絣は超高いです。女の校長先生とか女性議員、ソロプチミスト、ロータリークラブ会員のおば様がドヤ顔で着ていたりします。大きな宝石や大粒の真珠と一緒にお召しになられる久留米絣です。私は貧乏で、久留米絣なんて買えません>< 昔の人もびっくりです。

 

 話を戻すと、お寺も漆喰と杢だらけだから、和のイメージがありました。でもこれは誤りでした。


日本ほど漆喰を使わない国はないと言うほど、漆喰は古代より古今東西、特に西欧で使われています。

5000年もの歴史をもつ塗り壁です。

 

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【漆喰の歴史】


漆喰の原料となる石灰石は、日本はもとより世界中で産出され、石灰モルタルなどの石灰系塗装・結合材が施工された歴史は五千年前まで遡り、古代エジプトのピラミッド、万里の長城のほか、ヨーロッパでの歴史は特に古く、古代ギリシャやローマ時代の遺跡にも多くの使用跡がみられます。

昨今ではイタリア、スイス、フランス、スペインなどヨーロッパ各地の漆喰(石灰系壁材)が日本にも輸入され紹介されています。

日本においても高松塚古墳の壁画や法隆寺(飛鳥時代 西暦592年~700年頃)など、様々な場所や用途でその優れた特性を発揮しています。自然の作用で100年以上固まり続け石に戻る漆喰壁の堅牢さは、世界中で多くの歴史的建築物が物語っています。

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    これだとスペインっぽいし  

 イタリア  ギリシャ

「天井 漆喰」の画像検索結果  スイス漆喰   エジプト

 フランス漆喰  南仏(プロヴァンス)

 

また、漆喰の上にトリム(PVC塩ビの装飾帯)を貼るのは、意外にもおじちゃんは構わないと言いましたので

トリムによって、部屋に雰囲気や世界観を出して変化をつけるという手もあります。

    漆喰と杢ばかりの建築は寺みたいというのは誤ったイメージでした。


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