ブリヂストンA工場で働いて、私が見たもの、私がしたこと、私に起きたことを発信します。

スペイン人ジャーナリストの宿泊

2019-09-25 | 日記

9月の初めに、スペインのカタルーニャから来たジャーナリストのカップルが私の古家に泊まりに来ました。

(参照:目覚めゆく広場――15M運動の一年

 

彼らは、日本の活動家仲間と親睦を深めに各地を回る旅行中でした。

うちに泊まってもいいけど私の家は、「すごい田舎で、なにもない田園地帯で、退屈だと思う」

「それに、うちはお金持ちじゃないし… 古ぼけた家で ><」と先に十分前置きしておきました。

 

こんなこと、活動仲間に言うのは見当違いでした。私達の仲間に、貧しい家や慎ましい暮らしをしている

家に招かれて嫌がる人などいないのですから。そんなことを気にする私が間違っていました。

 

  

 

かれらは、我が家と近所の散歩を、とても満喫してくれました。

私の日常の散歩道を夕暮れ時に案内すると、”Romantic!”と言いました。私も思ってました…

ピンクと水色のシルクのような世界になります。

うちの裏の緑濃く繁った畑を、”Very nice” と言いました。私もそう思っていました。

かれらは消費的な刺激、享楽など求めていなくて、常にジャーナリストの眼をもっていて、

田舎の民家や路地や田んぼや畑に多くの刺激や触発を受ける感受性の持ち主でしたので、私の田舎を十分満喫されました。

 

           

 

書院造りの古い木造家屋の我が家も、満喫してくれました。

お座敷に寝泊まりして貰うと、その部屋や仏壇を ”Beautiful..”  "Amazing.. "と言いました。

 

あんまりそう言うから、改築するのが惜しくなったぐらいです。

今あるものを最大限残しての改築というコンセプトを、猶更守ろうと思いました。

現在の日本では、うちのような古い家は当然壊して新築するというのが業界で幅を利かせている考えです。

残すと言った建築家のおじちゃんは変わっているのです。

ある大工さんは、改築するのは新築と変わらないか、より高い金額かかると見積もり、その方には頼みませんでした。

 

お風呂に浸かってもらいましたが、スペインでは、湯船にはつからず、シャワーでのバスだそうです。

湯船を毎日溜めるのは、水がもったいないし 彼らにはバスタイムはゆっくりリラックスする為ではなく、汚れを落とす目的だと言いました。

 

「貧しいと言うけれど、毎日湯船にお湯を溜める生活は、豊かだ」と思われたでしょう。

 

         

 

朝、ジャック・ルビエの弾くドビュッシーのMDをかけて朝食を迎えると、”Beautiful music..” と言いました。

”日本の田舎の家で、ドビュッシー(仏)を聴いて朝食をとるとは思わなかった” と言いました。

秋にはドビュッシーがぴったりで、8月終わり頃から、朝はこのSuite Bergamasque:ベルガマスク組曲のMDをかけていました。

 

うきはの梨を出すと、「この梨、すごくおいしい!」と言いました。

スペインの”Pera:梨”とは違うようです。日本の梨は、とても甘いです。

私はいつでも食べれるから、このお皿全部食べていいよ と言うと、喜んで食べました。

 

私たちにとっての毎日が、カタルーニャから来た2人にはすべて、新鮮に焼き付くものとなり

私にも、かれらの滞在が新鮮に焼き付きました。

 

        

 


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