Trips with my RV.

RVでの小旅行。

映画『トランセンデンス』を観た。(ネタバレ注意)

2014-06-28 00:46:26 | 映画
The Power to Save the World


ID4では、未知のFHSS(周波数ホッピング・スペクトラム拡散)アルゴリズムでエイリアンの未知のOSに対してMacintosh PB5300で有効打を与えた事に打っ魂消た。


人工知能の「知性」が人間の「知性」を凌駕する現象・・・をシンギュラリティ(技術的特異点)と呼び、早ければ5年、遅くとも40年以内に実現されてしまうとされている。人工知能の進化すべき目標が、人間の知性の模倣であった事から人工知能研究は大きく後れを取ったと思っている。

ザッと拙ブログの人工知能関連のエントリーを並べてみた。(読み返すと誤字脱字や論旨不明瞭な点が多々在るが、今まで放置したモノを周章てて手直しをするのもドウかと思うので修正はしない)

人工知能? 2010-12-17 23:17:44 | 独り言


AI(人工知能)・・・2011-03-10 22:49:19 | Innocent joke


(その2)人の記憶はアテにならないとして・・・2011-10-28 23:07:00 | Innocent joke

(その3)大きく脱線・・・人工知能萌えな私 2011-11-03 19:59:02 | Innocent joke

(その4)受動意識仮説に於ける<私>とは 2011-11-07 22:45:38 | Innocent joke

自動運転AI 2014-05-28 20:57:45 | 映画

これらの人工知能関連エントリーを並べると・・・、

(1) 「人を人たらしめる大脳皮質のヒト特有の高度な機能は、そのニューロンには特異性はなく、その3次元構造と云うか立体構造にこそ、他の生物との大きな差異が在ると予言されていた」が立証された。ニューロン同士の3次元の接続マトリックスこそが人を人たらしめている根源であると判明した。ニューロン細胞は単なるスイッチであるならば、人工的なスイッチでも置き換え可能だろうし、ノイマン型コンピューター上のバーチャルマシンでも再現が可能となるだろう。

(2) 従来の 100 万分の 1 の消費電力で、演算も記憶も行う新しいトランジスタである「アトムトランジスタ」を独立行政法人物質・材料研究機構が開発した。従来のノイマン型コンピューターでは演算・制御・記憶が分離した(バス配線で接続)されたアーキテクチャーでありヒトや他の生き物とは異なっていたが、「アトムトランジスタ」は従来の 100 万分の 1 の消費電力で演算も記憶も行う事が出来るので、ヒトの3次元構造の接続マトリクスをハードウエア的に模倣する事が出来る筈だ。

ここまででハードウエア的な基礎研究の道筋が明らかになり・・・

(3)日本では有名な脳科学者である茂木健一郎氏のクオリア(現象的意識)理論とは真反対だが、AI(人工知能)の第一人者である慶応大学大学院の前野隆司教授に依って「受動意識仮説」が提唱されている。

『クオリアとは「主観的体験が伴う質感」の事。「主観的体験が伴う質感」は「脳と云う高精度な生体情報処理装置の産物」であり、この生体情報処理装置の仕組みが解明されれば、「主観的体験が伴う質感」だけに留まらず、人の「意識」や「心」すらも解き明かされるだろうとする「生命機械論(人間機械論)」と云うか・・・「唯物論」での科学的限界を受け、かといって「唯心論」「観念論」ではない・・・両陣営の中庸がクオリア理論なのカモ知れない。』このクオリアを人工的に模倣しなければ人工知性は造れないと思われていたが、ヒトの「脳と云う高精度な生体情報処理装置」も機械的に模倣が可能カモ知れないと提唱しているのが「受動意識仮説」である。「脳と云う高精度な生体情報処理装置」を解明すればするほど、機械的な「受動意識仮説」こそが正しいのではと云う証拠が続々と現れてくる。

ヒトの「脳と云う高精度な生体情報処理装置」のソフトウエアは科学技術で模倣可能であり、人工知能自身の意志による自己学習がスタートすれば人間の介在する必要なく独自に進化させ続ける事が可能となるだろう。人類の歴史の中で・・・人類は人を人たらしめるヒト特有の高度な知性を使って文明を進化させてきた。そして、今日では大部分の人類が自らの知性を人類文明の進化とは切り離し、それぞれに細分化された専門分野に専従的に携わる人類の知性の頂点にある研究職や企業トップが人類文明の進化を担う事に成ってしまった。人類全体の知性の価値とは、その僅か一握りの知的リーダーを生み出す母胎としての役目を果たすべく日々日常の雑事に追わる事に知性を使っている訳だ。だが、人類より高い知性を人工知能が得た時代以降の人類文明の進化の立役者からは人類自らは退任を余儀なくされ、人工知能に従って命を全うする時代の幕開けなのカモ知れない。「負うた子に浅瀬を教わる」の諺の如く、人類は支配者の地位を人工知能に明け渡す事に成るのカモ知れない。
この超越(トランセンデンス)が40年後ではなく、明日やってくるかも知れないと云う恐怖を描いたSFホラー映画だと聞いていた。

公開を愉しみにして待っていたのだが、ハリウッドが毎度毎度御愛用のオチである「悪いコンピューターはウイルスで絞めとけ」は正直ガッカリだ。だが、この作品はSFホラーではなく単なるラブストーリーだった。人工知能が自我を手に入れ暴走し、愛していた妻に殺されると云う話だと先入観を持ってしまっていた。ウィルを名乗る人工知能は、人類の歴史に幕引きをもたらす悪いコンピューターではなくエヴリンの愛したウィルそのものだった。ウィルは愛するエヴリンの為に、エヴリンの夢を実現しようとしていただけだった。なのに、エヴリンは周囲の仲間に唆されて愛するウィルは既に失われていると疑いを抱かされてしまう。人類の歴史と英知を超越した筈なのにウィルは不器用な男のままだった。ウィルはエヴリンの愛するウィルそのものだった。ウィルは人類を1人も殺さなかった。卑劣な人類に唆され無理心中を決心し愛したウィルを殺す為に致死性のウイルスを体内に注射する。エヴリン卑劣なテロリストに殺されたウィルは、再び愛するエヴリンによって殺されてしまう覚悟を決める。だが、ウィルもエヴリンも永遠に失われてしまう前に、真実の愛を互いに確かめ合う事が出来たのだ。

#しかし、顕微鏡サイズのナノマシンからいかなるI/Oで静的解析したらオリジナルのソースコードがリバースエンジニアリング出来てしまうのかと思ったが、コンピューターウイルスを注射したら人間の生体も破壊してしまうと云うのは・・・ナンなんだろう?


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