高速１０００円最後の旅

高速１０００円最後の週末である。兎に角、どこかに高速を使って行きたい私なのだが・・・、宿題が多いのでドコにも行きたくないと云う娘。娘は学校行事の準備？で土曜日も帰りが遅いそうだ。出発が遅いと私がキレるから、ドコにも行きたくない・・・とも云う。前夜である金曜夜の攻防の結果・・・、以前はセッセと通っていた近場のオフ会になら参加しても良いとなった。

帰りが遅い・・・と云っても土曜日だから夕方には帰ってくるだろうと待ってみたが、娘の帰宅は遅かった。晩飯は外食と決め、準備が整うのをイライラと待って出発した。折角の高速１０００円なので走行区間の多寡は無関係なのだが早く現着したいと山陽ＩＣから山陽道に上がるツモリで、夕食は山陽ＩＣ手前の和食レストラン「あずまや　赤磐市店」に行く事にしていたが、場所を見誤って山陽ＩＣから高速に上がってしまう。次の福石ＰＡで食事をしようと進んでいたら、出発前に近所の食品スーパーで買った精肉を含む買い物荷物をカミサンの車に忘れて（冷蔵庫に仕舞わず）出発した事が判明した。で・・・和気ＩＣで降りてＵターンし帰宅し、食品を冷蔵庫に入れて再出発した。２回目は早島ＩＣから高速に上がる事にしてＩＣ手前の（やはり）「あずまや 早島店」に立ち寄り・・・私は定食の「あじわい御前・ごはん大盛り」を食す。やっと早島ＩＣから高速に上がった時に、既にオフ会に参加されているお馴染みの方から電話が入る。あぁ、そう云えば２１時半到着予定だと云っていた様な・・・、そして、今が２１時半である。「いやぁ～、色々あって、今出発したトコロです。２３時半に到着します」と告げる。機動性の低い自走だし、高速１０００円最後の週末だからか車が多く快適な速度で走る事が出来ない。気分とすれば・・・、ナビに表示されるＥＴＡ(Estimated Time of Arrival :到着予定時間）は２時間後に対し、もう少し早く着くだろうと思っていたが、思ったように速度を上げられず、又、高速料金の関係で少し大回りしたので・・・会場到着は２３時２０分だった。ひょうご東条ＩＣが最寄りのオフ会会場までは山陽道から播但連絡道経由で中国道に乗り換えるのが最短だが、未確認・未検証の事だが１０００円で行けない様な気がして、大回りして神戸ＪＣＴから中国道へ入り逆向きからひょうご東条で降りると云うモノ。実は高速１０００円以降は、ひょうご東条ＩＣや吉和ＩＣに行く際は、ズットこうしていた。もう高速１０００円は終焉を迎えたので、今更検証する必要は無いのだが・・・。今回も高速１０００円最後の旅なので、往復の出口ＩＣでは通行料金１０００円を表示させたい訳。

そう云う訳で、２３時２０分に会場に到着したが・・・、会場に入ってドコに駐めようかと悩んでいる内に宴会をしていたテントの照明が消えた。

え゛！　もう「お開き」なのだろうか？　どうする？明日朝に挨拶して帰ろうか？と妻子で云いながら、取り敢えず外に出てみた。宴会テントに近づくと未だ子供達が遊んでいる。程なく幹事の方が出て来られて・・・、私たち夫婦をビックリさせようと照明を落としたと種明かしをして下さった。時間も遅いので宴会を愉しまれて居られた多くの皆さんも戻ってしまれて閑散とした宴会テントで、この場所で何年も前から語り合った仲間と再会した。ここに来るのは１年９ヶ月ぶりだが、その頃と変わらない皆さんで感慨無量である。その後は、昔通りの皆さんの悪ふざけにお腹の皮が捩れるほど笑わして頂いて散会した。



翌朝８時１０分にジルのエントランス・チャイムの音で目覚めた。パジャマでドアを開けると幹事さんと馴染みの方が立っていて・・・「車が入ってくるので移動した方が・・・」との事。ハイ判りました・・・と答えたモノの良く判らないが、運転席のカーテンを開けて会場の最奥に移動した。服を着替えて外に出ると続々と車が入ってくる。移動しなければ脱出不能になっていたカモ知れない。続々と入ってくる車には善男善女が乗っていて、隣の観光ホテル前から続々と出発するマイクロバスに乗り換えている。聞けば・・・「念佛宗 三寶山 無量壽寺」へ参詣する善男善女の群れであった。念佛宗の教義は『釈尊の目的はただ一つ、皆に同じ「真のやすらぎ」を得させるという こと』であり『釈尊の原点に返って、あらゆる人々が 「真のやすらぎ」を得るという釈尊の理想へ向う』なのだそうだ。私の中での認識では、釈迦は確かに『皆に同じ「真のやすらぎ」を得させる』事を目的として出家したのだが、大悟を得て苦しみに満ちた輪廻の環から解脱する事を目的に変えた筈だ。私の知る大悟を得た釈迦の教えの目的は『解脱」だった筈。慧解脱（えげだつ）・・・「智慧」の障りを離れて正しい智慧を得る解脱、倶解脱（くげだつ）・・・慧の障りを離れ「定」の障りからも離れる解脱等を経て、根本的には輪廻の環からの離脱を最終目的としていた筈。・・・てな話を皆さんとしていた。ま、良いんだけど・・・

朝飯の心配を娘さんがするので発電機を動かせば電子レンジで冷凍食品をチンして食べようかと云っていたが、御近所を見回しても発電機は動いていない様なので・・・冷凍食品しか朝食の用意をしていないので・・・道の駅で朝定食を食べてから妻子の要望通り神戸・三田プレミアムアウトレットへ行って帰る事にした。２年前までは東条の道の駅の朝定食は割安で美味かったと家族皆が記憶しているので喜び勇んで行ってみたが・・・あの当時には９時と同時に朝食目当てのお客さんが沢山入店していた筈だったが、今回はお客さんは誰も居ないし店に入っても店員さんは誰も出て来ない。奥の厨房には人が居たので営業時間を聞くと営業してますとの事。和朝食を頼んだが・・・

金額は６８０円だったか？ジャーの匂いと味がして飯粒が潰れた御飯と冷蔵庫の匂いがする佃煮と塩辛い卵焼きと、何よりも特筆すべきは生臭い生焼けの鮭と思しき魚の焼き物だった。鮭と思しき魚の焼き物のサイズは超ミニサイズだった。ここ数年の車中泊旅中での最悪の朝食に認定しよう。


１０時を僅かに回った頃に神戸・三田プレミアムアウトレットに到着した。立体駐車場に入る車の渋滞に巻き込まれたが立体駐車場には入れられないジル５２０は第２駐車場に誘導されたが、こちらは比較的空いている。

ここで（ＧＷにリコイル・スターターが切れて始動不能に陥っていたEu-16iだったが帰宅後の自宅近所のホンダ汎用機店で修理完了していた）発電機を始動しエアコンで冷房しながら私は昼寝三昧を愉しみながら妻子の帰りを待つ事にする。（２時間半後の）１３時半に買い物を終えた妻子が戻って来た。アウトレット内のフードコートは超満員なので昼ご飯は途中で食べようと決まり、帰宅の途に就く。

朝御飯が酷かったので・・・我が家的には定評がある竜野西SAのUCCレストランで遅めの昼食を食べる事にして駐車場に進入した。と、会場でも御一緒したバーノンガ駐まっていた。妻子は「穴子のひつまぶし」私は「竜野西御前」を食べて駐車場に戻る。


バーノンの中には人影が見えないのでお昼寝中カモしれないのでお声掛けをせずに出発し帰宅した。

我が家の高速１０００円最後の旅は、オフ会場に日付変更寸前に到着し朝９時過ぎには離脱すると云う不完全燃焼気味なオフ会参加と、毎度ながらの妻子のお買い物だけだったが、ドコにも行けぬママ高速１０００円最後の日を自宅で見送る筈だったのだから良かったと喜んでおこう。皆さん、お世話になり有り難う御座いました。