Trips with my RV.

RVでの小旅行。

水抜き剤

2012-02-17 19:02:51 | Innocent joke
「おまえの店が売っているガソリンは水を混ぜているのか?」と云う笑い話はさておき、世の中の常識では・・・主に金属製の燃料タンクの場合には、タンク上部の空間の内壁に空気中の水蒸気が結露して、徐々にタンクの底に水が溜まっていく・・・となっている。(因みに、元々ガソリンには0.1%位の水が含まれている)

水抜き剤の正体は、大部分がアルコール(イソプロピルアルコール)で、アルコールは、水・燃料油の双方に親和性があるので、水と燃料油の双方と結合したアルコールが、燃料油と一緒に運ばれて燃焼される・・・と云う事になっている。

だが、アルコールを燃料系に入れると(主に、樹脂製やゴム製の)部品が侵されて故障する可能性がある。最近の車は、北米でのアルコール混和燃料に対応すべくアルコールで侵されにくい材質を燃料系に使っているらしいので、新しい車なら大丈夫なのカモ知れない。それに・・・、ガソリンスタンドでニコニコしながら入れて下さる水抜き剤は100cc位なので、これ位の分量を燃料満タン時に入れるのは大丈夫だろう。

で・・・、100ccのイソプロピルアルコールでは何ccの水が除去出来るのかと云うと、完全に混和したとして(確か、4%位の吸湿性があった筈なので)約4ccの水が燃料タンクから除去される事になるだろう。水抜き剤は800~1000円でガソリンスタンドでは売られている(薬局では、無水イソプロピルアルコール500mlで1500円で売られているので利益率が良い商品なのだろう。私の行きつけのガソリンスタンドではテッシュ5箱がプレゼントされる)

馴染みのガソリンスタンドの兄さんに気に入られる為に、ハイハイと二つ返事で入れて貰っていたが・・・今回はジル520の給油に立ち寄ったのに水抜き剤を薦められてしまった。

大部分のディーゼル・エンジンは水抜き剤厳禁を謳っている。水が混入しても燃料フィルター下部のセジメンタ(油水分離器)で水は除去されるので本来的に水抜き剤は不要なのと、高圧ポンプが壊れる恐れがあるからだろう。尚、大部分のディーゼル車にはセジメンタ警告灯があり、セジメンタに一定量以上の水が溜まると点灯して警告してくれる。点灯したら取説とニラメッコしてセジメンタからの水抜きをするか、ディーラーに持ち込むのだろうが・・・家庭用でディーゼル車に乗っていてセジメンタ警告灯が点灯したのを見た事がない。(因みに、燃料フィルターは2万Km毎にエアクリーナーエレメントと同時交換しているので、少々水が溜まっていても、この作業と同時に抜いてくれるのカモしれない。以前の95Wの1KZエンジンの頃は、燃料欠を起こしてしまうと燃料補給後には燃料系のエア抜きが必要だったが120系からは自動化されていた。ジル520のエンジンではどうなっているかを知らないが・・・恐らく自動化されているのでは?その燃料系のエア抜きの為にセジメンタの手動ポンプを使う)もし、セジメンタに水が溜まっていると、水抜き剤を入れると、この溜まっている水をセッセと高圧燃料配管に送ってしまう事になるので、配管や高圧ポンプの錆が発生する危険がある。(燃料噴射用の高圧ポンプが壊れる・・・カモ知れないと思えば、最近のガソリン車は高圧インジェクションが採用されているのでガソリン車にも安易に水抜き剤を入れるべきではないのだろうが、恐らく、多分・・・樹脂タンクのガソリン車の燃料タンクの底なんかに水が溜まっている筈は無い筈だ。)

で・・・、ガソリンスタンドの兄さんに、コレってディーゼル車だから・・・ってソフトに断ったら、去年からディーゼル用が発売されたんです!と嬉しそうに云われてしまう。(ディーゼル用の水抜き剤って云った処で、同じIPAだと思うけど・・・?)

トヨエースの取説を熟読している訳では無いが、「この車って水抜き剤厳禁・・・水抜き剤を使っては駄目となっているんです。」と切り抜けたが、律儀なガソリンスタンドのお兄さんは「トヨエース/ダイナですね?メーカーに聞いておきます。」と笑顔で云われてしまった。

ヤレヤレ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« じゃぁ大安に・・・ | トップ | 太陽光発電の営業が五月蠅い... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Innocent joke」カテゴリの最新記事