Ｂ類型の紙の使用は減っていて、最近ではＡ類型が主流だ。以前は、公文書はＢ類型と相場が決まっていたが順次Ａ類型の紙に移行している。これは、偏に家庭用プリンターでＡ４が主流になったから・・・カモ知れない。
今時珍しくＢ５でレポート提出する宿題が出た娘さんにＢ５の紙を買ってこいと夜中に云われて、Ｂ４を２つに切ったら（折ったら）Ｂ５が出来るので買ってくる必要はないと却下した。（我が家には、カミサンの仕事の都合でＢ４用紙・Ａ３用紙出力可能なプリンターがあるのでＢ４用紙には困らない）娘は「何故？」と聞いてくる。「何故って・・・そんな風に作ってあるんだ。この縦横比を白銀比と云うんだよ」私の説得力が足りなかったのか、そんな当たり前の事が判らない娘にイラっときたからか、早く印刷して早く寝ろ！と云っておいた。
その翌日の夕食時、細かい事には拘らない０型の筈の娘だが、「何で半分に折ったらＢ５になるの？」と再び食い下がってきた。勿体ぶる性格なのでネタバラシは最後にする事にして、他の御学友のレポート提出はＢ５で提出されていたのかを聞いてみた。家毎の性格（？）により色々だそうで、Ｂ５は無いとＡ４で持ってきた人、Ａ４用紙をＢ５サイズに切って持ってきた人、Ｂ５サイズの紙でキチンと提出した人は相当数いたらしいが、Ｂ４を２つに折っただけの人は娘だけだったそうだ。（別に、切らずに折って出せ・・・と云った覚えは無い）
そんな事よりも、今時Ｂ５でレポート提出を求める教員の思惑を聞きたい位だが、これに関しては娘からは特段の情報は得られなかった。我が家にはＡ４とＡ３とＢ４のＰＰＣ用紙しか無いので、Ａ３を２つ折りした大きさがＡ４と同じである事を実演して見せるに止まったが、検索したＢ５サイズの大きさがＢ４２つ折りと同じ事は一応確認させた。
で、この縦横比を白銀比と云うんだ。と、毎度の如く講釈を開始したのだが、「私は忙しいんだけど・・・」と簡易版の説明を要求された。「簡易版なら、昨夜の説明の通り・・・、そういう風に作ってある。お終い」である。
Ａ４の紙は、普通２１０ｍｍ×２９７ｍｍと云う事に成っているが、実際に図ってみると短辺は２１０ｍｍより０．３ｍｍ程僅かに長く、長辺は２９７ｍｍより僅かに０．３ｍｍ程短い・・・と云うのを測らせてから、縦横比が１：√２となっていて、この比率を白銀比と云うんだ。√２って覚えてる？ 「1.41421356」「まぁ、そんな感じだよね」電卓でザッと計算すると・・・２１０．３×√２＝２９７．４ ２９６．７÷√２＝２０９．７ こんな風になるけど、実際の大きさを正確に測って計算すると誤差はもっと少なくなるケドね。
兎に角、Ａ４の紙と云うかＡ類型の紙は、こんな風に１：√２の白銀比になっているんだ。で、この紙を長辺で半分に折ったら・・・１：√２／２となる。今度は長辺が１で短辺が√２／２になるんだけど、比率なので両方に同じ数字を掛けても比率は変わらないので両方に√２を掛けると・・・√２：１。こうして、Ａ０の紙を２つに折ればＡ１、Ａ１の紙を２つに折ればＡ２、Ａ２を２つに折ればＡ３、Ａ３を２つに折ればＡ４、Ａ４を２つに折ればＡ５と成るんだ。これはＢ類型の紙でも同じ規格で作られている。違いは・・・元々のサイズの紙の面積の違いなんだ。アメリカのレターサイズは、使われていた実際の紙の大きさを規格化したから、こう云う工夫は無いんだ。ま、ヤードやポンドの国だもんね。
ココまでで止めておけば良いのだが・・・、「白銀比と云うから別に黄金比と云うのが在るんだけど知ってる？」と脱線してしまった。黄金比って、１：（１＋√５）／２なんだけど、コレってクフの大ピラミッドの高さと底辺の比率に代表される様な西洋に於ける美しさを現す比率なんだそうだ。名刺判と云うか普通の大きさの名刺も、テレホンカードも、新書版も、コミック単行本も、大体この黄金比で作られたそうだ。
でも、日本人は黄金比って少し横長すぎると思うみたいで、日本では昔から白銀比が使われていたんだ。何でも偉い人が考えた風にしたがる日本的な言い伝えでは、聖徳太子が１：√２の白銀比を使って材木を規格化したり建造物の各部の比率に白銀比を入れさせたんだそうだ。・・・と云うより、丸太から角材を取り出す際に「直角二等辺三角形の辺長論理」を使う為に使ってきたのだと思うけど・・・。だから、純日本建築のモジュールには随所に白銀比が使われているそうだよ。だから、日本人は黄金比より白銀比を美しいと思うみたいだ。
娘「じゃぁ、Ａ４の紙の規格は日本で発明されたの？」
私「いや・・・、このＡ類型はドイツから輸入したモノだから・・・。でも、Ｂ類型の紙は江戸時代の公用紙だった（和紙の）美濃紙で用いられていた比率だそうだから、Ｂ類型は日本生まれカモ？西洋的な美しさは黄金比で、東洋的な美しさは白銀比だと思っていて・・・、例えば、西洋的な美人と東洋的な美人って、黄金比と白銀比の違いって思っているんだけど・・・」
娘「ふ～ん」
どうも白銀比の話は娘の心には上手く響かなかった様で・・・
今時珍しくＢ５でレポート提出する宿題が出た娘さんにＢ５の紙を買ってこいと夜中に云われて、Ｂ４を２つに切ったら（折ったら）Ｂ５が出来るので買ってくる必要はないと却下した。（我が家には、カミサンの仕事の都合でＢ４用紙・Ａ３用紙出力可能なプリンターがあるのでＢ４用紙には困らない）娘は「何故？」と聞いてくる。「何故って・・・そんな風に作ってあるんだ。この縦横比を白銀比と云うんだよ」私の説得力が足りなかったのか、そんな当たり前の事が判らない娘にイラっときたからか、早く印刷して早く寝ろ！と云っておいた。
その翌日の夕食時、細かい事には拘らない０型の筈の娘だが、「何で半分に折ったらＢ５になるの？」と再び食い下がってきた。勿体ぶる性格なのでネタバラシは最後にする事にして、他の御学友のレポート提出はＢ５で提出されていたのかを聞いてみた。家毎の性格（？）により色々だそうで、Ｂ５は無いとＡ４で持ってきた人、Ａ４用紙をＢ５サイズに切って持ってきた人、Ｂ５サイズの紙でキチンと提出した人は相当数いたらしいが、Ｂ４を２つに折っただけの人は娘だけだったそうだ。（別に、切らずに折って出せ・・・と云った覚えは無い）
そんな事よりも、今時Ｂ５でレポート提出を求める教員の思惑を聞きたい位だが、これに関しては娘からは特段の情報は得られなかった。我が家にはＡ４とＡ３とＢ４のＰＰＣ用紙しか無いので、Ａ３を２つ折りした大きさがＡ４と同じである事を実演して見せるに止まったが、検索したＢ５サイズの大きさがＢ４２つ折りと同じ事は一応確認させた。
で、この縦横比を白銀比と云うんだ。と、毎度の如く講釈を開始したのだが、「私は忙しいんだけど・・・」と簡易版の説明を要求された。「簡易版なら、昨夜の説明の通り・・・、そういう風に作ってある。お終い」である。
Ａ４の紙は、普通２１０ｍｍ×２９７ｍｍと云う事に成っているが、実際に図ってみると短辺は２１０ｍｍより０．３ｍｍ程僅かに長く、長辺は２９７ｍｍより僅かに０．３ｍｍ程短い・・・と云うのを測らせてから、縦横比が１：√２となっていて、この比率を白銀比と云うんだ。√２って覚えてる？ 「1.41421356」「まぁ、そんな感じだよね」電卓でザッと計算すると・・・２１０．３×√２＝２９７．４ ２９６．７÷√２＝２０９．７ こんな風になるけど、実際の大きさを正確に測って計算すると誤差はもっと少なくなるケドね。
兎に角、Ａ４の紙と云うかＡ類型の紙は、こんな風に１：√２の白銀比になっているんだ。で、この紙を長辺で半分に折ったら・・・１：√２／２となる。今度は長辺が１で短辺が√２／２になるんだけど、比率なので両方に同じ数字を掛けても比率は変わらないので両方に√２を掛けると・・・√２：１。こうして、Ａ０の紙を２つに折ればＡ１、Ａ１の紙を２つに折ればＡ２、Ａ２を２つに折ればＡ３、Ａ３を２つに折ればＡ４、Ａ４を２つに折ればＡ５と成るんだ。これはＢ類型の紙でも同じ規格で作られている。違いは・・・元々のサイズの紙の面積の違いなんだ。アメリカのレターサイズは、使われていた実際の紙の大きさを規格化したから、こう云う工夫は無いんだ。ま、ヤードやポンドの国だもんね。
ココまでで止めておけば良いのだが・・・、「白銀比と云うから別に黄金比と云うのが在るんだけど知ってる？」と脱線してしまった。黄金比って、１：（１＋√５）／２なんだけど、コレってクフの大ピラミッドの高さと底辺の比率に代表される様な西洋に於ける美しさを現す比率なんだそうだ。名刺判と云うか普通の大きさの名刺も、テレホンカードも、新書版も、コミック単行本も、大体この黄金比で作られたそうだ。
でも、日本人は黄金比って少し横長すぎると思うみたいで、日本では昔から白銀比が使われていたんだ。何でも偉い人が考えた風にしたがる日本的な言い伝えでは、聖徳太子が１：√２の白銀比を使って材木を規格化したり建造物の各部の比率に白銀比を入れさせたんだそうだ。・・・と云うより、丸太から角材を取り出す際に「直角二等辺三角形の辺長論理」を使う為に使ってきたのだと思うけど・・・。だから、純日本建築のモジュールには随所に白銀比が使われているそうだよ。だから、日本人は黄金比より白銀比を美しいと思うみたいだ。
娘「じゃぁ、Ａ４の紙の規格は日本で発明されたの？」
私「いや・・・、このＡ類型はドイツから輸入したモノだから・・・。でも、Ｂ類型の紙は江戸時代の公用紙だった（和紙の）美濃紙で用いられていた比率だそうだから、Ｂ類型は日本生まれカモ？西洋的な美しさは黄金比で、東洋的な美しさは白銀比だと思っていて・・・、例えば、西洋的な美人と東洋的な美人って、黄金比と白銀比の違いって思っているんだけど・・・」
娘「ふ～ん」
どうも白銀比の話は娘の心には上手く響かなかった様で・・・
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