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平和と人権、環境 資料 PT.1 アーカイブ

旧ブログ人で掲載された記事のアーカイブです。

久里浜のGNF-j社正門前で、「STOP!核燃料棒操業再開」の申し入れ行動。毎週月曜日の午後3時より

2013-06-14 11:16:38 | 原発

GNFでウラン容器接触、臨界、被ばくはなし。

6月13日 神奈川新聞
原発燃料工場でウラン容器接触、作業員の被ばくなし/横須賀

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トラブル再現のため、コンベヤー上に接触して置かれた二つの金属製容器(ウラン粉末は入っていない)=原子力規制委提供
 
原子力規制委員会は13日、原発用燃料加工会社のグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(横須賀市内川)の工場で、ウラン粉末が入った金属製の容器二つが接触したと発表した。ウランは一定量以上が集まると核分裂が連鎖的に続く臨界が起こる恐れがあり、気付いた作業員がすぐに二つの容器を離した。臨界や作業員の被ばく、環境への放射性物質の放出はないとしている。

規制委と同社によると、同日午前11時40分ごろ、入荷したウラン粉末を社内の金属製容器に移し替える作業中に接触が起きた。1個当たり約16キロの粉末が入った容器を載せて移動させていたローラー式のコンベヤーが止まり、警報が鳴った。直後に確認した作業員が、二つの容器が接触しているのを見つけた。

工場には、コンベヤー上を流れる容器同士が接触しないよう容器が30センチ進まないと、次の容器を置けない安全装置が付いているが、今回は作動しなかったという。同社は、容器が接触して起きる臨界を想定した粉末量を合計約40キロ以上としており、容器内の粉末量を1個当たり18キロまでに制限している。室内にある放射線モニターにも異変はなく、作業員は特別な処置を受けなかった。

規制委は同日午後12時35分ごろ、同社の報告を受け市内に常駐する保安検査官を派遣し、施設の状況などを確認。「安全性は確保されていたと考えられる」として、今回のトラブルを国際的な事故評価尺度(INES)で8段階のうち、最も低い「レベル0」(安全上重要ではない事象)と暫定評価した。規制委は今後、原因の究明と再発防止策を同社に求める方針。同社は、10日以内に詳しい事故原因と対策を報告する予定という。

6月13日 東京新聞
燃料工場でウラン容器接触 臨界、被ばくはなし

原子力規制委員会は13日、原発用燃料加工会社のグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンの工場(神奈川県横須賀市)で、ウラン粉末が入った金属製の容器二つが接触したと発表した。ウランは一定量以上が集まると核分裂が連鎖的に続く臨界が起こる恐れがあるが、作業員がすぐ二つの容器を離した。臨界や作業員の被ばく、環境への放射性物質の放出はないとしている。

Sankei2013_0614

産経新聞も報道 6月14日

6月6日、GNFから燃料棒が出荷される。

6月5日昼頃、横須賀にある核燃料製造工場(GNF)で核燃料棒がトラックに詰め込まれました。 6月6日GNFから、4時、四時半、5時の間に、各4台、計12台のトラックが燃料棒を乗せて出発しました。 横横を走り、首都高を走り、青森にある東通原発に向かった様です。

横須賀にお住まいの方から

Youtube映像: kichiarutvさん

核燃料輸送GNF-J横須賀工場出発2013 0606 4:00 第1グループ日立物流 .
http://youtu.be/OEK4adgMhZU

核燃料輸送GNF-J横須賀工場出発2013 0606 4:30 第2グループ日立物流 .
http://youtu.be/6eASL_djAcs

核燃料輸送GNF-J横須賀工場出発2013 0606 5:00 第3グループ上組陸運 .
http://youtu.be/ZKU4_ifLgsE

大間原発は、GNFが関係しています。すでに2009年の契約です。
GNFのHPより http://www.gnfjapan.com/

中部電力殿英国MOX燃料加工の受注について(2010/05/13)
このたび、当社は中部電力株式会社殿より、英国で回収されるプルトニウム全量のMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)加工業務を受注するとともに、当該燃料の製造を再委託する英国原子力廃止措置機関(NDA)との間で加工契約を締結致しました。MOX燃料加工はNDAが所有する英国セラフィールドにあるMOX燃料加工工場(SMP)において実施する予定です。

中国電力殿MOX燃料加工の受注について(2009/09/17)
2009年09月16日、当社は中国電力株式会社殿より、島根原子力発電所2号機向けのMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)の加工契約を受注致しました。尚、MOX燃料の製造を再委託するフランスのMELOX社との間で加工契約を締結致しました。

電源開発殿MOX燃料加工の受注について(2009/04/03)
2009年04月03日、当社は電源開発株式会社殿より、大間原子力発電所1号機向けのMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)の加工契約を受注致しました。尚、MOX燃料の製造を再委託するフランスのMELOX社との間で加工契約を締結致しました。

9月17日、久里浜のGNF-J社正門前で、「STOP!核燃料棒操業再開」の申し入れ行動。 

行動は毎週月曜日の午後3時より GNF裏門前(内川2丁目京急バス停前 で行っています!  

厳重に閉ざされたGNF-j「社の正門

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呼びかけ文より、

STOP ! 操業再開  もう作らないで核燃料棒

1970年竣工した、(株)グローバル・ニユークリア・フユエル・ジャパン(GNF-j)は、全国の沸騰水
型の原子力発電所で使う、核燃料集合体8万体以上を、これまでに製造して送ってきました。
2011年3月11日に事故を起こした、福島第1原子力発電所でも使われていました。メルトダウン起こして、大量の放射能を撒き散らして、多くの人を苦しめています。

にもかかわらず、GNF-jは、9月3日、各地の原発の停止に伴い止まっていた工場の操業を、9月中旬にも再開すると発表しました。原発依存比率の議論では、0%を望む声が大きい今、核燃料を作る必要はありません!「STOP!操業再開」の申し入れを行います。未来に続く命のために、是非一緒に集まり意思表意をしましょう。

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4月に、GNF-jが保安院に提出したストレステストの報告書を見ると、地震や津波に対する評価も甘く、予想される液状化は対象にもしていませんとの報告が。 

*録音ファイルです、ぜひお聞き下さい。 「2012_0917_gnfj.wma」をダウンロード

グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF-j)
東芝、日立、GEが出資、原子炉の燃料製造など
どんな会社かは http://www.gnfjapan.com/ でぜひ一度見てください。

                             

2011年4月27日 神奈川新聞記事
工場内に微量のウラン漏れ、横須賀の核燃料製造会社で

県は27日、横須賀市内川の核燃料製造会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」工場内で、ごく微量のウランを含む油状の液体が流出する事故があった、と発表した。工場作業員への被ばくは確認されておらず、敷地外への飛散もないという。

県によると、25日午後3時25分ごろ、工場内の廃棄物貯蔵場に保管中のドラム缶から約130グラムの液体が流出しているのを作業員が発見。缶の底に空いていた穴から漏れたとみられ、液体からは1万1千ベクレルのウランが検出された。仮にこれを体内に取り込んでも、被ばく量は約500マイクロシーベルトで胃のX線1回分程度という。

同社は事故を国、県、横須賀市に報告。県に対して「原因は調査中」などと答えたという。国はすでに立ち入り調査を実施し、県も28日に立ち入り調査し同社に再発防止を指導する方針。

同社は過去にも放射能漏れ事故を起こしており、最近は核燃料の生産活動を中止しているという。

*平成20年、人為的なミスで2度の放射能漏れ事故が発生し、作業員が被曝している。いずれも被曝量は ごく微量で人体に影響はないレベルといい、周辺への放射性物質の放出はなかった。昨年の12月14日には電気炉温度が上昇、防御作動に気付かず操業など。

グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF-J)
東芝、日立、GEが出資、原子炉の燃料製造など
どんな会社かは http://www.gnfjapan.com/ でぜひ一度見てください。

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「2013 6.2 NO NUKES DAY」 同日巨大アクション & 5.31 福島原発告訴団集会と地検への行動

2013-06-12 01:02:22 | 原発

6月2日は東京で

「2013 6.2 NO NUKES DAY」 同日巨大アクション

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「6.2 つながろうフクシマ!さよなら原発集会」に7,500名

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東京電力前

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「0602 反原発 国会大包囲」に6万人

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5月31日 日比谷野外音楽堂で、

福島原発告訴団主催の「福島原発事故の厳正な捜査と起訴を求める大集会」に1,000名。

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映像: 「われら揺るがず」を合唱

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「2013_0531.wmv」をダウンロード

「2013_0531.mp4」をダウンロード  ipod

広瀬隆さん

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集会後、東京地検前で東京地検庁への「激励行動」。

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「脱原発で大合流を」 脱原発かながわ勝手連が参院選に向け野党に呼び掛け。

2013-03-21 10:28:35 | 原発

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3月20日 神奈川新聞
脱原発で大合流を、県内市民グループが参院選に向け野党に呼び掛け

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要請文の回答を受け取る脱原発かながわ勝手連のメンバー=東京都千代田区の衆院第1議員会館
 
安倍政権が原発ゼロ政策見直しを明言するなか、脱原発を願う県内の市民グループが政治の流れを引き戻そうと模索している。今夏の参院選に向け、脱原発を旗印にした大合流を野党各党に呼び掛け。「政治の現実」の壁は高いが、「自分の1票が無駄にならぬよう、真剣に考えていることを伝えたい」と草の根の民意を届けていく。

このグループは、昨年12月の衆院選で脱原発を掲げる候補を応援した「脱原発かながわ勝手連」。震災3カ月後、横浜市内であったデモを企画した市民団体や個人で結成した。15日、衆院第1議員会館。野党の党首、代表の控室を訪ねて回るメンバーの姿があった。脱原発勢力の結集を求める要請文を先月20日に手渡しており、その回答を得るためだ。秘書が扉の向こうから応対したり、回答を受け取れなかったり、訪問さえ拒まれた党もあった。すげない態度に、メンバーの一人で被災地の復興支援を続ける杉浦幹さん(53)=相模原市南区=は「政治不信というが、政治の側もこちらを信頼していないと感じる」とこぼした。

衆院選では脱原発を唱える政党が乱立。票が分散し、自民党の圧勝につながったとの苦い思いがある。メンバーは埋没した民意を示そうと、賛同人集めを開始。野党間の候補者調整といった選挙協力の後押しになれば、との考えだ。だが、ここにも政治のリアリズムという壁が立ちはだかる。脱原発を鮮明にする社民党でも、秘書から「比例票につなげるため、独自候補者は必要」と告げられた。メンバーには「共倒れのやりきれなさは、もう味わいたくない」と落胆も漏れたが、「憲法も危ない。平和の党として議席を守らねば」。

平和運動に長年関わってきた錦織順子さん(68)=横浜市旭区=は、それでも前を向く。「市民運動の側は政治への関わりを避けてきた面がある。政党としての難しさを共有することからでもいい。デモで一方的に叫んでも変わらないのなら、こちらから飛び込み、互いの距離を縮めたい」これまで集まった賛同人は952人。今後も各党に働き掛け、意見交換の場を設けるなどしていきたいという。


3月9日から11日にかけ脱原発を目指す行動が全国で、全世界で。

2013-03-11 18:48:25 | 原発

台湾の記事は

福島原発事故を省みず、原発建設計画を推進。韓国、台湾などで。
http://teyata.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/02/post_eee0.html
3月9日台湾全土で22万人が反原発デモ。台湾の島、高い放射線量、原発の廃棄物施設影響か。

3月10日 東京新聞
貫く脱原発 福島と共に 1万5000人集会

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脱原発を訴える集会に集まった大勢の参加者=9日、東京都新宿区の明治公園で、本社ヘリ「まなづる」から

東日本大震災からあす二年を迎える。市民らが脱原発を訴えるイベントが九日、各地で開かれた。東京都新宿区の明治公園では「つながろうフクシマ! さようなら原発大行動」と題した集会があり、約一万五千人(主催者公表)が参加。ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが「私たちの思いは福島の人たちと共にある」などと訴えた。 

集会は、脱原発を目指して署名運動を続ける市民グループが主催。九日現在で約八百二十万人分の署名が集まったという。壇上で大江さんは「東京電力福島第一原発事故をなかったかのようにしようとする人々と闘う」と決意を語った。作家の沢地久枝さんは「福島の事故を二度と繰り返さないために、私たちに何ができるか。一人一人が考えることが、世直しにつながる」と訴えた。

集会の最後、最近になって福島市から京都に避難した斎藤夕香さん(40)が「私たちは忘れられるんじゃないかと不安。原発事故は終わっていない。さらに状況が悪化していることを知ってほしい」と壇上から訴えると、会場から大きな拍手が湧き起こった。集会後に参加者は会場周辺をデモ行進し、「原発やめろ」「子どもたちを被ばくから守れ」と声を上げた。

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3月10日の琉球新報

「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」神奈川ミニ集会
http://youtu.be/esx7eYPWKes

パレード(後半に神奈川の人たち)
http://youtu.be/ABTTbUUY0eQ

3月10日 東京新聞
パリで反原発「人間の鎖」 ドイツでも、市民ら参加

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9日、パリ中心部で反原発を訴え、手をつないで「人間の鎖」をつくる参加者

東京電力福島第1原発事故から2年になるのを前に、ドイツやフランスで9日、原発反対を訴えるイベントが行われた。パリの中心部などでは反原発団体の代表者らが「フクシマの教訓を忘れてはいけない」と訴え、手をつなぎ「人間の鎖」をつくった。

パリでは約25の環境保護団体などが参加。フランス電力や原子力大手アレバ、経済・財政省の建物前などを通る約40キロを人間の鎖でつなぐ計画。参加者らは徐々に鎖をつくっていった。

ドイツの主催者団体によると、中部のグローンデ原発の周り40~60キロを囲む人間の鎖をつくり、他の原発でもデモを実施。約2万人が参加。

3月10日 NHK News Web
独 原発の即時停止求めるデモ

France

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「2013_0310_nhk_news_frannce.mp4」をダウンロード  ipod

東京電力福島第一原子力発電所の事故発生から2年になるのを前に、脱原発に向けてかじを切ったドイツでは、運転を続けている原発の周辺で、即時停止を求めるデモや集会が行われました。

福島の事故を受けて、ドイツ政府は脱原発に向けてかじを切り、2022年までに国内すべての原発を閉鎖する方針を決めています。現在、9基の原子炉が稼働を続けていますが、9日、原発の周辺など4か所で、主催者の発表で合わせて2万8000人が参加して、即時停止を求めるデモや集会が行われました。

このうち、原発に近いドイツ北部の町、ヒルデスハイムでは、数百人が手をつないで「人間の鎖」を作り、原発の運転に抗議しました。このあと、町の広場で集会が開かれ、福島県在住の母親でつくる団体によって書かれた、子どもたちへの影響などを心配する手紙が読み上げられると、集まった人たちは、日本語で「原発反対、再稼働反対」と声を上げていました。

参加した男性は、「福島の事故は私たちへの警告です。原発は私の子どもや孫を常に危険にさらすものです」と話していました。ドイツでは、原発事故の発生から2年となる11日にも、首都ベルリンなど各地で原発の即時停止を求めるデモや集会が予定されています。

3月10日 NHK News Web
仏 パリで反原発の「人間の鎖」

Germany

フランスのパリでは、9日、およそ2万人の人たちが手をつないで「人間の鎖」を作り、反原発を訴えました。

これは、フランス国内の26の反原発グループが、福島の原発事故からまもなく2年になるのに合わせて、反原発を訴えるとともに、事故の被害者への連帯の気持ちを示そうと呼びかけたもので、およそ2万人が参加しました。参加者は、市内18か所に分かれて集合したあと、同じ時間に手をつないで一斉に歩き始め、市内を巡る人間の鎖を作りました。このうち、フランスの原発関連企業「アレバ」の建物の前では、参加者が手をつなぎながら「原発はもういらない」「福島のような事故を2度と起こしてはいけない」などと声を上げました。

フランスでは、58基の原子炉があって、電力の80%近くを原子力が占めていますが、2年前の原発事故直後の世論調査では、原子力発電に反対する意見が大幅に増えました。

オランド大統領は、2025年までに原子力の比率を50%にまで引き下げるとしていますが、最近の世論調査では原発を支持する人の割合が反対を大きく上回っており、今後のエネルギー政策を巡って国内でさまざまな議論が行われています。

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3.11から2年を迎えるにあたって。 

2013-03-05 14:33:41 | 原発

3月11日は全国的に全国各地で追悼行事や黙とうが行われましたが、国家が「追悼の日 」として黙祷や半旗など追悼を強制することの無いように。

天皇・皇后が臨席する追悼式での、午後2時46分における黙とうをにあわせて、沖縄八重山の集落にも黙とうを促すサイレンが鳴り響きました。

「2013_0311.wma」をダウンロード

共同声明
政府主催の「東日本大震災追悼式」に反対します。

今年も昨年同様、東日本大震災から2年目の3月11日に、政府主催の追悼式が行われます。私たちは、この追悼式には声明趣旨のように大いに問題があると考え、緊急ですが共同声明を準備することとしました。以下の声明にご賛同ください。

呼びかけ:4.29行動実行委員会(準)
連絡先:東京都千代田区神田淡路町1-21-7静和ビル2A淡路町事務所気付

共同声明
政府主催の「東日本大震災追悼式」に反対します。
全国一斉の黙祷ど半旗掲揚の強制に反対します。
原発をやめ、被災者・被害者への補償を要求します。

声明趣旨

政府は、東日本大震災から2年目の3月11日、震災と津波で亡くなった人々を追悼する式典を、昨年同様、東京・国立劇場で安倍首相を実行委員長に政府主催で開催するとしています。今年も、天皇・皇后が臨席するということですが、天皇の「言葉」や地震発生時刻の午後2時46分における黙祷など、同様に行われることが予想されます。

私たちは、この政府主催の追悼式について以下のように考え、反対します。
 

地震・津波による想像を絶する被害は、原発事故によって取り返しのつかない事態に至っています。また、希望のように語られる「復興」という三文字も、この原発事故によって絶望的な状況にあることは悲しい現実です。昨年もそのようななかでこの追悼式が行われました。あれから1年、政府はこの現実に対して、-体どれだけの納得のいく責任を果たしてきたでしょうか。
 

私たちが政府に求めることは、この絶望的な事態のなかでまずは被災した人々を救うこと。原発事故の責任を明確にし、将来にまでわたる事故の被害を最小限度にとどめること。今後同じ災害を作りださないための最善を尽くすこと。すなわち、被曝労働なしでは稼働できず、稼働することによって膨大な放射性物質を作り続ける原発を、また、ひとたび事故を起こせば同じ惨事が起こる原発を、できるだけ安全に廃炉に向かわせること。そして、その過程で被曝を余儀なくされるすべての作業従事者を守ること、等々です。
 

政府はこの1年、これらの私たちの要求とは全く反対の方向に進んできました。ずさんを極める除染の実態はゼネコンのための巨大ビジネスでしかなく、被災した人々を支援・救済する具体的な政策は提示されません。「潜在的核保有」としてある原発の再稼働と輸出を推進する政府が行う追悼式に、政治的なもくろみがないわけはありません。しかも、ここに天皇が臨席し「ことば」を述べることで、この利害と政治にまみれた政府イベントは、あたかもそういったものから超越し、厳粛で、人々のためになされている、といった錯覚までもが作りだされます。
 

この権威づけされた式典をとおして、政府は亡くなった人々、残された遺族、被災地や避難した人々に心をくだいているというメッセージを全国に発します。このメッセージが果たした役割はこの1年で明らかになっています。多くの人々の現状への不満や怒り、絶望の行先をあいまいにさせ、結果として政府の不誠実、作為・不作為、無責任を押しとおし、人々に受け入れさせていくものでした。この政府主催の追悼式は、亡くなった人々への、残された人たちの思いをかき集め、慰め、励ますことで、国家責任や行政責任、企業責任をなきものとするための政治でしかありません。また、3月11日を「追悼の日」と国家が定め、全国的に黙祷や半旗など追悼を強制することで、この日の反原発の声を押さえる力となります。
 

私たちは、このような追悼式、追悼政治に反対します。そして責任を明確にし、具体的な補償を要求します。