先日、母が死亡した。満99歳だった。ここ3年は施設で暮らしており、3か月前には、持病が悪化して入院していた。病院からは覚悟はしておくようにと言われていたが、やはり悲しいものである。
九十九で死んで一年おしがられ 古川柳
あと一年で百歳であり、区切りのよいめでたい年を迎えられたのに・・・。という回りの人の感想であろう。 しかし遺族はそう言う訳にはいかない。九十九歳にしても百歳にしても「死んだ」という事実が悲しいのであり、九十九歳が惜しかったとか、百歳になっていて良かったとはならない。ただ、生きている以上いつかは死はおとずれる。
「人間は二度死ぬ。肉体が滅びた時と、みんなに忘れ去られた時だ。」このような言葉を聞いた記憶がある。厳粛に受け止め母との思い出を大切にしていきたい。
九十九年咲かせた花の香にむせる
九十九年花咲くように散るように 陶次郎
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