東北オステオパシー会

日本を代表するオステオパシーの権威、齋藤巳乗先生がつくった治療法である「誇張法」を学ぶ研修会です。

10月の講習会

2014年10月28日 | お知らせ
10月の講習会は、京都で10日間に渡り、
バイオメカニカル phase2・3があり、
第3土曜、日曜日の開催となりました。

会員さんの中には、10日間続けて、
フェーズ2~3を受講した方もいらっしゃいました。
彼は、一昨年の浅草の研修会の前から学び始めました。
その時、先輩に「斉藤先生の誇張法だけで、
2年位やり続ければ必ず食べれるようになるから」と
激励されそれを素直に実行に移したそうです。
地域のお祭りの時、多くのギャラリーが見守る中で10分のお試し施術をし
冷静に結果を出すべく取り組み、度胸をつけたそうです。

毎月の講習会で学んだ事を素直に臨床に取り入れ、
(例えば、数ヶ月間、足関節の1箇所の関節面だけを開放して治療を終える)
その臨床結果をもって患者さんから少しずつ信頼を勝ち取っていきました。
「本当に食べられるようになり、セミナーにも出れるようになりました。」
と語っていました。

斉藤先生時代から学び続けているメンバーと久原先生が講師になられてからオステオパシーを学び始めたメンバー数名、京都のホテルが一緒だったので
夜には、自然な流れで勉強会となりました。

1つの空間の中で、みんなの意識がシンクロすると
普段、個々がそれぞれのクリニックで施術している時よりも、
感覚が増幅されていき、他者が行っている治療があたかも
自分が施術しているような感覚を全員が体現しました。
この体験を通して
私は、勉強は個々で習得するには限界があり、
やはり、スタディグループを作って切磋琢磨することの
必要性を改めて痛感しました。

それと若いメンバーの上達の速さと感覚の良さに正直驚きました。
1年もしないうちに簡単に追い越されてしまうという
焦りを感じ、初心者の気持ちに戻って研鑽していこうと思いました。

彼らは、久原先生が長年オステオパシーという学問を
学び続けた経験を活かして生まれた
効率的な勉強法を忠実に実行しています。

久原先生が「2~3年で誇張法を自在に使いこなせるようになる。」
と言われていたのを証明されたような気持ちになりました。

京都5日間の後、2日空けて、郡山でメカニカルセミナー、
その翌日の講習会

この日は、会員さんからの質問で、「手の痺れを訴える患者さんに
座位での調整の後、仰臥位にさせた時に
首の痛みを訴えられたのは、何がいけなかったのか?」
という質問から話が広がっていきました。

頚胸移行部をゆるめるのに時間をかけ過ぎた結果、
神経が過敏の状態になってしまい、スペースを広げたが、
弾力性が回復しなかった事を指摘されました。

検査は、15~20分それ以上かけても構わないが
治療は、1~2分で終わっても良い。
臨床に於いては、すべての手順を想定する。
その中でいくつも想定される手順のうち、1番影響を及ぼしている
病変を、いくつもの検査で見つけ出し、1番効率のいい手順で
そこを丁寧、的確に最小限の手数で治療する事が大切だとアドバイスされました。

私たちは、オステオパシー誇張法を理解する為に学び始めた
バイオメカニカルを勉強する事によって
約1年間で基本的な構造の教養を身につけ
解剖学的動き、機能を知ることができました。

構造的なものを知るという事は、解剖学的なものを知るという事。
解剖学的なものを知るという事は、動きを知る事。
生理学を知る事。

普段から生理学を勉強できる頭に切り変える。
そうすれば、筋肉の拮抗関係を知ることができるし、
血管の走行を知り、それがどういう症状を起こし、
どういう作用をするのか知ることができる。
神経の支配領域を知り、細かく観る事ができます。

おかげで臨床時に、頭の中で患者さんの訴えを聞きながら
自然に手順が組み立てられるようになってきました。


午前中の課題は、手根骨の1番の制限を見つけて
その制限を開放することにより、
頭から背中にかけてどの様な変化があるかを
体験してみる。
(例えば、小菱形骨・有頭骨間)
午後は、OA関節の調整
今回は、環椎の上方の左右のソケット上にある支点(開放ポイント)を
解剖学的にどこにあるかを圧縮検査で見つけ出して、
その支点を誇張法で開放する練習をしました。
検査の正確さが、いかに大事かを学んだ練習でした。

11月1日~3日 東京で2泊研修が開催します。
かなり、深い内容です。
長い時間を要して、Y先生が準備してくれました。
ありがとうございます。3日間よろしくお願い致します。
詳しいお問い合わせは、HPからの申込みフォームで承ります。