命日

2年が経った。
去年も同じだったけど、2年前を回想してみる。
義父に呼ばれ、秋田から盛岡まで急いだ。
もう意識はなかった。何度も名前を呼んだけど返事は一度もなかった。
完全に動かなかった。
午後8時27分、心肺停止。帰らぬ人となった。
いつも遠くにいたにもかかわらず、看取れたことがせめてもの救いだった。

今年は台湾にいる。
大切な人は・・・居ない。まだまだそんな気にはならない。
意識して拒んでるわけじゃない。自然にそうならないだけ。
気の赴くままに、ガツガツしないで生きている。